全米視聴率ナンバーワン!*
卓抜した観察眼で人の心を読み事件を解決に導く“メンタリスト”、パトリック・ジェーンの活躍を描く正統派ミステリー
全米CBSネットワークで2008年9月に放送開始し、同年12月には週間視聴率ランキングで第1位に到達。最終的に2008-2009年のシーズンで新番組中トップ※に立った、大ヒットドラマ「メンタリスト」。本国アメリカでは全7シーズン放送され、日本でも高視聴率を記録し人気を集めている話題の犯罪捜査ミステリーだ。
小説のシャーロック・ホームズやTV「刑事コロンボ」のように、個性的で知性と推理力を併せ持つ“癒やしセクシー”系のミステリー・ヒーロー、パトリック・ジェーンを演じるのは、TV「堕ちた弁護士~ニック・フォーリン~」や映画『プラダを着た悪魔』『L.A.コンフィデンシャル』のサイモン・ベイカー。大ヒットとなった本作で、エミー賞、ゴールデングローブ賞、SAG賞(全米俳優組合賞)といった数々の主演男優賞にノミネートされるなど、ベイカーはその実力とスター性を発揮。
主人公の魅力的なキャラクターと作品のクオリティの高さで、幅広い世代から支持を得ている本作。鋭い観察眼を駆使して難事件を解決する異色の捜査コンサルタント“メンタリスト”のパトリック・ジェーンは愛する家族を殺害した宿敵レッド・ジョンとの壮絶な戦いに終止符を打つ。その後、所属捜査チームもこれまでのCBI(カリフォルニア州捜査局)からFBIへと変わり、ジェーンはスケールアップした捜査や難事件に次々と挑んでいく……。チームの同僚テレサ・リズボンや新たな仲間との関係性にも大注目!
2008 年の全米放送開始以来、世界中で熱い支持を受ける犯罪ミステリー。シリーズ完結となる最終シーズンがいよいよ日本初放送スタート!
*米ニールセン調査: 2008-2009年 新作視聴率ランキング第1位
2008年秋に全米放送開始となった「メンタリスト」の初回放送はなんと1560万人が視聴。初回から高視聴率をマークし、米CBS 火曜21:00枠の最高視聴率を実に7年ぶりに更新するなど好スタートをきった本作は、シーズンを通じて高視聴率を維持し、2008-2009年シーズンの新作視聴率ランキング第1位を獲得!最大で1970万人が視聴するなど、とにかく視聴率が安定して高い。
2008年にデビューした新番組の中ではトップ、さらに視聴者数・視聴世帯数においては、「24」「LOST」はもちろん、「グレイズ・アナトミー」「CSI: NY」「CSI: マイアミ」「Dr.HOUSE」といった強豪作品を抜き、新作としては唯一視聴率トップ10に4位でランクインする快挙をとげている。本作はフランス、イギリスをはじめ30以上の国と地域で放映されており、各国共に視聴率は好調。特に、サイモン・ベイカーの母国オーストラリアにおいては、初回プレミア放送の視聴率は総合ランキング第2位(国技であるラグビーのリーグ決勝戦の1位に次いで)という輝かしい記録を達成している。
本作の最大の魅力は、鋭い観察眼を持つ主人公パトリック・ジェーンがふとした表情や些細な会話から人の心を読み解き、難事件をいとも簡単に解き明かす、まるで「シャーロック・ホームズ」や「刑事コロンボ」を彷彿とさせるストーリー。
また、毎回おこる殺人事件を一話完結で描く一方で、ジェーンと、彼の家族を殺した連続殺人鬼“レッド・ジョン”との攻防は時間をかけて描いていく。アクションや謎だらけのドラマに飽きた視聴者待望の正統派ミステリーなのである。
タイトルの“メンタリスト”とは、読心術・テレパシーといったメンタルマジックを行うパフォーマーのこと。
観察や会話を通して相手のことを言い当てるコールド・リーディング(シャーロック・ホームズが外観や証拠品だけで事件を言い当てるのはまさにこの手法)や、事前リサーチをもとに相手の心を言い当てるホット・リーディングといった話術、暗示や催眠術を用いる。
これらのメンタルマジックを駆使する“メンタリスト”の中には、自らを霊能者(サイキック)や超能力者を装うものがいる。米国ではあちこちに霊能占い師(サイキック)の店があるのだが、当たると評判になれば人気がますます高まるプロフェッショナルであり、テレビに出演するメンタリストやサイキックも多く、本作のジェーンもそんな1人だった。
ハッタリ屋や眉ツバと見下されがちなメンタリストだが、犯罪捜査で活躍するという意外性も本作の大きな見どころだ。
なお、ジェーンはコールド・リーディングと心理学を用いて、読心術を行っているようである。
1960年イギリス生まれ。映画の音響スタッフから脚本家に転身、1994年にアマンダ・プラマー主演映画“PAX”で脚本家デビュー。1997年にLAに拠点を移し、英TVドラマ「捜査官クリーガン」のアメリカ版「タッチング・イーブル~闇を追う捜査官~」「バウンティ・ハンター 母娘賞金稼ぎ」の制作を経て、その後はHBO/BBC共同制作の「ROME ローマ」のクリエイターの一人として注目を集める。「ROME ローマ」では第1話を含む11本の脚本を執筆。
「メンタリスト」でも製作総指揮をつとめるとともに、脚本家チームのトップとして、エピソード脚本執筆も手がけている。最新作は「GOTHAM/ゴッサム」。
ブルーノ・ヘラーの父親は有名なドイツ人脚本家ルーカス・ヘラー(映画『ふるえて眠れ』『何がジェーンに起こったか?』)。
主人公パトリック・ジェーンを好演するのはブロンドに甘いマスクのサイモン・ベイカー。本作がここまで大ヒットとなったのは、ベイカーがこの一風変わったヒーローを実に魅力的なキャラクターにしているからだ。知的でシニカルなユーモアを持ちあわすジェーンはあくまでも草食系でゆるキャラ。一歩間違えれば詐欺師?!とも見られなくもないジェーンをチャーミングに、ミステリアスに、そして心の奥底に深い悲しみを秘めた、そんな魅力的なキャラクターとしてサイモン・ベイカーが演じている。本作の出演でベイカーは大ブレイクを果たし、米TVガイド誌ではあのパトリック・デンプシー(TV「グレイズ・アナトミー」)を抑え、「今最もセクシーなTV俳優」1位にベイカーが選出された。
ベイカーはハリウッド・セレブとしての地位を本作で確立。1969年生まれのベイカーは、1990年代にオーストラリアから渡米し、映画「L.A.コンフィデンシャル」での小さな役などを経てハリウッドで売れっ子に。2001年から米CBSで放送された「堕ちた弁護士~ニック・フォーリン~」の主人公役で、ゴールデングローブ賞TV部門の主演男優賞にノミネートされた。「メンタリスト」のジェーンはそれを上回るハマり役で、ベイカーはエミー賞、ゴールデングローブ賞、SAG賞(全米俳優組合賞)の主演男優賞にノミネートされている。サイモン・ベイカーは、ブロンドの髪、シリアスな表情とフレンドリーな笑顔のギャップに味があるマスク、実はマッチョのボディなど、日本でも女性ファンの急増は確実!
■シーズン2のみどころ
シーズン1第7話「朱をそそぐ」に登場したスピリチュアル・カウンセラー、クリスティーナ(TV「24」のレスリー・ホープ)がシーズン2に再登場。自ら霊能者を騙ったことのあるジェーンは、クリスティーナに対して懐疑的なスタンスを取る一方で、彼女になぜか惹かれてしまう…。またもう1組、CBIのチーム・メンバーのリグスビーとヴァンペルトがロマンスの花を咲かせる。2人は、既に互いに恋心を抱いていることが明らかになっているが、シーズン2では、それがさらに発展。だがCBIでは、職場恋愛は御法度。2人の恋の行方を追うのはCBIが捜査する事件と同じぐらいサスペンスフルかも…?
ブロンドに甘いマスク、知的でシニカルなユーモアセンスと抜群の推理力を持つ“癒しセクシー”のニュー・ミステリー・ヒーロー、ジェーンを好演するのは、映画『プラダを着た悪魔』、『マージン・コール』やTV「堕ちた弁護士~ニック・フォーリン~」のサイモン・ベイカー。2010年12月(当時)にはアメリカTVドラマ史上破格のギャランティでシリーズの契約更新がされ話題になったベイカーだが、シーズンを追うごとにその実力とスター性を発揮し、注目の的。そんな彼がシーズン3ではついに監督業にも初挑戦し新たな才能を開花!監督デビュー作となる注目エピソード(シーズン3第9話「赤い月」)は要チェック!クリエイターのブルーノ・ヘラーが脚本を手がけたこのサイモン・ベイカーの初監督エピソードは、レッド・ジョンも絡む重要エピソードでもあるのだ。
■シーズン4のみどころ
“レッド・ジョン”とは、主人公ジェーンの愛する家族を殺した宿敵。殺害現場に被害者の血で描かれたスマイルマークを残すこと以外、全てが謎の連続殺人鬼。シーズンの2最終回でようやく“レッド・ジョン”と直接接触できたものの、その姿を見ることはできず、シーズン3の最終回で、ジェーンはついに、“レッド・ジョン”と対面を果たす。彼を射殺することでその闘いに決着がついたように思われていたが、その“レッド・ジョン”を名乗る男が本物かどうか、ジェーンには確証がなかったのも事実。そしてシーズン4において、ジェーンは自分が射殺した男とは別の、真の“レッド・ジョン”の存在を確信することになる!
甘いマスク、知的でシニカルなユーモアセンスと抜群の推理力を持つ“癒しセクシー”のミステリー・ヒーロー、ジェーンを好演するのは、映画『プラダを着た悪魔』、『マージン・コール』やTV「堕ちた弁護士~ニック・フォーリン~」のサイモン・ベイカー。2012年にスイスの高級時計ブランド「ロンジン」の新たなエレガンスアンバサダーに就任したほか、フランスの有名ブランド「ジバンシー」の男性用フレグランス「Gentlemen Only」のイメージキャラクターに起用されるなど、各界から多くの注目を集めている。そして2013年2月にはついに、映画やTV界への貢献者を称えるハリウッドの殿堂「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」の仲間入りを果たし、スターとしての地位をさらに確固なものとしている。そんな彼は本作でついに監督業にも進出。シーズン3第9話「赤い月」に続き、シーズン4でも、第7話「点滅するレッドランプ」(レッド・ジョンにまつわるエピソード)を監督している。
シーズン4では、リズボンたちの新しい上司ウェインライト役で「メルローズ・プレイス」のマイケル・レイディが登場(第4話より)。また、「ザ・シールド」のキャサリン・デント、「スタートレック/ヴォイジャー」のロバート・ピカード、「The OC」のサミーア・アームストロング、「CSI: 科学捜索班」のルイーズ・ロンバードら、映画やTVシリーズで強い印象を残している個性派俳優たちが多数ゲスト出演。その他、「V('09)」「HOMELAND」のモリーナ・バッカリン(「メンタリスト シーズン3」でもゲスト出演)、「LAW & ORDER: 犯罪心理捜査班」のアリシア・ウィット(「メンタリスト シーズン1」でもゲスト出演)、そしてこれまでもジェーンに協力してきたカルト教団の教祖役でマルコム・マクダウェル(『時計じかけのオレンジ』)も引き続きシーズン4にゲスト出演を果たしている。
■シーズン5のみどころ
“レッド・ジョン”とは、主人公ジェーンの愛する家族を殺した殺人鬼。殺害現場に被害者の血で描かれたスマイルマークを残すこと以外、全てが謎の連続殺人犯だ。シーズン2の最終回でようやくレッド・ジョンと直接接触できたものの、その姿を見ることはできず、シーズン3の最終回でついに、ジェーンは宿敵との対面を果たした。彼を射殺することでその闘いに決着がついたように思われていたが、そのレッド・ジョンを名乗る男が本物かどうか、ジェーンには確証がなかったのも事実。やがて、ジェーンは自分が射殺した男とは別の、真のレッド・ジョンの存在を確信。そしてシーズン4最終回では、レッド・ジョンに通じる人物、ローレライの逮捕にこぎつけた。
絶対的忠誠を誓い、そのレッド・ジョンの直接の指示でジェーンに近づいてきたローレライ。そんな彼女にどこか惹かれているようなジェーン。だがCBIはもちろん、FBIも彼女に供述させようと躍起になっており、その上、警察に捕まったローレライはレッド・ジョンに口封じされる恐れもある。彼女の身に何かが起きる前に、レッド・ジョンに関する情報を引き出したいジェーンは、ある計画を立てるのだが…!?
もてあそぶかのように挑発的なメッセージを送り続けてくるレッド・ジョンだが、ここ最近では、殺人からの引退宣言をほのめかしたり、仲間になるよう誘ってきたりと、ジェーンに対してまるで親近感を持っているかのよう。そのレッド・ジョンが現場に残す手がかりは遺体と血のスマイルマーク以外はほとんどないが、ジェーンにはある言葉を残している。シーズン2の最終話で、模倣犯に囚われたジェーンを助けたレッド・ジョンの影は、「虎よ 虎よ 明るく燃える 暗い夜の森で 不死の手や目が作りし その恐ろしき造形・・・」というウィリアム・ブレイクの詩を言い残していった。チョウの解説によると詩の意味は、「神は羊を、そして虎を創った。闇のない光はない。死のない生も」というもの。警官殺しとして逮捕されたトッド・ジョンソン(シーズン3第9話)が最後に発した言葉も「虎よ 虎」であり、実はレッド・ジョンの正体を知っていたトッド・ジョンソンは、口封じのために殺害されたのだった。CBI本部や、留置所にもたやすく入り込むことができ、ヴァンペルトと婚約したFBI捜査官オラーフリンもその仲間だったりと、レッド・ジョンは警察やFBI内部にも内通者を持っている。そのネットワークは様々な機関に広がっており、ジェーンが本当に信用できるのはCBIのリズボン・チームのメンバーのみ。だが「虎よ 虎」というキーワードは、やがてジェーンの周囲でも耳にするようになっていき・・・。そんな中、ローレライのある言葉をヒントにジェーンは、“レッド・ジョン”候補者をリストアップし始める。ジェーンは“レッド・ジョン候補”を7人に絞り込むのだが・・・。
シリーズ通算100話として制作されたシーズン5第5話「赤い朝焼け」はこれまで明かされることのなかったジェーンとリズボンの出会いが初めて描かれる。それは8年前のこと。ジェーンの妻子殺害から1年後のある日、行方不明とされていたパトリック・ジェーンがCBIのオフィスを突然訪ねてくる。サクラメント警察から“レッド・ジョン”事件の捜査を引き継いだCBIのテレサ・リズボンに、捜査書類を見せてくれるよう頼みに来たらしいのだが…。リズボンとジェーンの最初の出会いはどうだったのか。当時のリズボン、チョウ、リグスビーの初々しい姿や、ヴァンペルトが配属される前にいた別のメンバーの存在、CBIの仲間たちと出会う前のジェーン、その彼がどうやってCBIの“捜査コンサルタント”の職に就くのか、などファンにはとびきりおいしいエピソードとなっている。
なお、今回のシーズン5でも、主演のサイモン・ベイカーは、レッド・ジョンにまつわるエピソード、シーズン5第8話「夕陽に包まれた船」を監督している。
■シーズン6のみどころ
レッド・ジョンの疑いがある7 人を一人ずつつぶしていくために、正体を確認しようと動き出したジェーン。今やどの組織にもレッド・ジョンの魔の手が伸びており、ジェーンが本当に信頼できるのは、リズボン率いるCBI の捜査チームだけだった。当初は安全を考えてチームのメンバーにも容疑者リストを秘密にしていたジェーンだったが、メンバー全員の協力を得て一緒に捜査を開始。だが、レッド・ジョンを追いつめるに従って暴走を始めたジェーンは、単独で危険かつ大胆な作戦に打って出る…!
レッド・ジョンの手下ローレライがもらした、「あなたはレッド・ジョンとそっくり。あなたたちが握手した時に親友にならなかったのが不思議」という言葉が大きなヒントとなり、レッド・ジョンの正体に一歩近づいたジェーン。驚異的な記憶力を持つ彼はレッド・ジョンに妻子を殺されてから今までに握手した人物、2164 人を思い出し、容疑者を7 人にまでしぼりこむ。
<7人のレッド・ジョン候補者>
ブレット・パートリッジ【鑑識官】
トーマス・マカリスター【ナパ群保安官】
ブレット・スタイルズ【ビジュアライズ教祖】
ゲイル・バートラム【CBI局長】
レイ・ハフナー【CBI捜査官→ビジュアライズのセキュリティ会社社長】
リード・スミス【FBI捜査官】
ボブ・カークランド【国土安全保障省捜査官】
その面々は捜査関係者から宗教団体ビジュアライズの関係者まで、「そういえば怪しいかも!?」と思える人物ばかり。ところが、この容疑者リストもレッド・ジョンはお見通しだった! ローレライにしゃべらせたメッセージビデオの中で容疑者7 人の名前をすべて言い当ててみせたレッド・ジョン。果たして彼の正体は…!? シーズン6 では、ジェーンが容疑者7 人と一人ひとり対峙していく、これまで以上にスリリングな展開が待ち受ける!
ジェーンの相棒としてレッド・ジョン事件をはじめとする様々な犯罪を捜査するのは、CBI 捜査官をまとめるボス、リズボン。彼女の下にチョウ、リグスビー、ヴァンペルトと、それぞれ個性と才能を持つメンバーが集い、2 人の捜査を支えている。この5 人のチームは、シーズンを重ねて固い絆と信頼を築いており、もはやファミリーのようなもの。シーズン6 では、誰が敵か味方か分からない危険や、組織やルールの板挟みとなるジレンマも発生するが、どんな困難に遭ってもチーム一丸となって事件解決に挑む団結力を見せる。また、チーム内の復縁カップル、リグスビーとヴァンペルトの恋の行方も気になるところ。そして、レッド・ジョンを追いつめていくクライマックスで、ますます絆を深めていくジェーンとリズボンの関係にも注目だ。
■シーズン7のみどころ
妻子を殺されてからの10年間、ジェーンは連続殺人犯レッド・ジョンを追うことだけにすべてを注いできた。CBIに捜査協力を申し出たのも、レッド・ジョンを捕まえるためだった。友人らしい友人も、家族も恋人もいない。一番近い存在は共に捜査をしてきた同志ともいえるリズボンだけだ。宿敵に自らの手で復讐を果たしたジェーンは、その後の人生をどう生きていくのか。
レッド・ジョンとの戦いに決着をつけたジェーンは、2年間姿を消し、過去のすべてを忘れて、南の島で気ままな生活を送っていた。それまではレッド・ジョンの存在から多分に影響を受けていたことは否めず、生きる目的ともいうべきレッド・ジョンがいなくなり、空虚に生きていたジェーン。そんな中、アボットにFBIでの捜査コンサルタントの職をオファーされ、新たな生活を始める。盟友リズボンやチョウと共に事件を解決しながら、やがてジェーンは自分の今後の人生について考え始める。レッド・ジョンの影から解放された、新しいジェーンの魅力もファイナル・シーズンの見どころのひとつだろう。
シーズン6の前半までは、CBIのリズボン率いる捜査チームの捜査コンサルタントとして、ジェーンは日々の事件を解決しながら宿敵レッド・ジョンを追っていた。一話完結の事件捜査ものでありながら、背景にジェーンとレッド・ジョンとの駆け引きを描くことで、シリーズは多くの視聴者を楽しませてきた。本作の大きな魅力となっていた宿敵“レッド・ジョン”のストーリーをシーズン半ばで終了させ、新たな物語として再スタートを図り、見事に成功させた非常にまれなケースが「メンタリスト」なのだ。CBIはカリフォルニア州内の事件を捜査する機関であったのに対し、FBIでは、アメリカ各地で発生する特異な事件や国家の安全を脅かす事件の捜査に、ジェーンたちが特別捜査チームとして派遣される。事件内容と捜査方法はFBIになったことで格段にレベルアップしているのだ。
テキサス州オースティンのFBI支部局に籍を置くアボットは、DEA 麻薬取締局との合同捜査を成功させたことで、自分のチームを率いることを許された。そこでアボットは自ら優秀な捜査官を集め、精鋭部隊として専従チームを編成。アボットは有能な人材確保に余念がなく、レッド・ジョンも関与していた“ブレイク結社”の捜査で出会った、当時CBI捜査官だったチョウも自分のチームに招き入れている。さらに、事件捜査においては型破りだが天才的なパトリック・ジェーンを専従チームに加えようと、アボットは逃亡中だったジェーンを追いかけ、半ば強制的ではあるがチームに加えることに成功する。一方FBIに転身したチョウは、優秀なIT分析官であるワイリーがアボットの目にとまるようさりげなくサポートしたり、FBIアカデミーを卒業したばかりの新人捜査官ヴェガを妹分として目をかけたりと、チームリーダー性をさらに発揮。もちろん、ジェーンの突飛な行動に驚く周囲をフォローするなど、アボットのチームの要的存在となっている。CBI解散後のリズボンは警察署長として平穏な日々を送っていたが、時間がたてばたつほど、ジェーンと一緒に事件捜査していたエキサイティングな日々を恋しがるようになっていた。やがてリズボンはジェーンとアボットの申し出を受け、FBI捜査官としてチームに加わる。当初は堅物なイメージのあったアボットも徐々にジェーンやリズボンとも打ち解け、捜査チームのチームワークがより強まっていくのも、ファイナル・シーズンの見どころのひとつだ。
シリーズ序盤には、製作総指揮のブルーノ・ヘラーはリズボンとジェーンが交際に発展することはないだろうと断言し、リズボン演じるロビン・タニーも、ジェーンとリズボンの関係性について「彼女の人生において一番近い存在。恋愛対象として考えてはいないと思うけど、二人の間にはあいまいな境界線があるわ。兄妹のような親友のような。」と語っている。そのリズボンとジェーンがついに心を通わせるのではあるが、果たして二人の交際は順調に進むのだろうか? レッド・ジョンに妻子を殺されたジェーンにとって、「失えない」存在となったリズボンを得たことが、プライベートだけでなく、仕事にも影響を及ぼしてしまうのか?また、二人が共に過ごすようになり、リズボンの家族や、ジェーンが育ったサーカス団の仲間が登場するなど、これまで以上に二人のプライベートも描かれることとなり、本作のファンならずとも楽しめるファイナル・シーズンとなっている。
原題 | メンタリスト THE MENTALIST |
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データ | 2008年~2015年/アメリカ/二カ国語&字幕/60分/全151話/HD作品 |
製作総指揮 | ブルーノ・ヘラー(TV「ROME ローマ」) |
出演 |
サイモン・ベイカー ロビン・タニー ティム・カン オーウェン・イオマン アマンダ・リゲッティ ロックモンド・ダンバー ジョー・アドラー ジョジー・ローレン |
あらすじ | |
企画・原案 | ブルーノ・ヘラー(TV「ROME ローマ」) |
© Warner Bros. Entertainment Inc.