ストーリー
2013年4月7日、ニューヨーク市警察に勤務するミカエラは、家族とジャマイカで休暇を過ごした帰りの空港で考えあぐねていた。ニューヨークを発つ直前に同僚で、恋人のジャレッドにプロポーズされ、その返事に迷っていたのだ。その時、ミカエラたちが乗る予定だった飛行機が定員超過になったため、次の便を待つ乗客には400ドルの謝礼を支払う、というアナウンスが入る。ジャレッドへの返事を数時間でも延ばしたいミカエラは次の便を待つことにし、ミカエラの兄ベンも息子のカルと次の便に乗ることにする。カルは治療困難な白血病を患っており、治療費を捻出せねばならないベンと妻のグレースにとって400ドルの謝礼は魅力だった。
ミカエラたちが搭乗したモンテゴ航空828便は途中で凄まじい乱気流に見舞われるも無事空港に着陸する。ところが、空港には国家安全保障局と地元警察が待ち構えており、乗客は現在の日付が自分たちがジャマイカを発った日から5年半以上も経た2018年11月4日だということを知らされる。
間もなく、死んだと思われていた搭乗者の家族や友人が迎えにやって来るが、その中にミカエラの母とジャレッドの姿は無い。母は病死し、ジャレッドはミカエラの親友と結婚していたのだった。カルは双子のきょうだい、オリーブが自分より5歳年上の高校生になっていることにショックを受ける。しかし5年半の歳月を経るうち、小児白血病の新治療法が開発され、治癒の望みが生まれた事にベンとグレースは歓喜する。その一方で、ミカエラとベンは頭の中で“声”が聞こえるようになっていることに気がつく。その“声”はミカエラに、事故を回避させたり、事件のカギを指し示したりする。その“声”にいざなわれるまま、828便の飛行機が格納されている空港を訪ねたミカエラとベンだったが……。