ストーリー


この物語の主人公はベアトリス・ピンソン・ソラーノ、通称ベティ。ベティは大学で経営学を学びトップの成績で卒業、語学も堪能と素晴らしい実力を持ちながらも、イマイチな見た目のため就職活動をしても門前払い。ついに写真なしの履歴書でコロンビア有数のファッション企業「エコモダ」社の社長秘書の募集に応募する。ベティは美人のパトリシアと同時に面接を受け、パトリシアのみが合格した。
ところがこのパトリシアは、次期社長就任を目前とした青年アルマンドの婚約者であるマルセラの親友。マルセラが女たらしのアルマンドを監視させるためにパトリシアを社長秘書として身辺に置いておこうとしたのだった。そのことに感づいたアルマンドはベティとパトリシアの両方を秘書として雇うことに決める。重役会でアルマンドは無事社長となるが、1年後に予算を達成できていなければ、同じく社長候補だったダニエルに社長の座を譲ることを条件として突きつけられる。
株主でありまたマルセラの兄でもあるダニエルはアルマンドの社長就任に不満をもっており、アルマンドの失脚を狙って暗躍していた。またそもそもアルマンドの立てた年間予算にはかなりの無理があり、アルマンド及びエコモダ社は何度も窮地に陥る。しかしその度にピンチを救ってきたのは他ならぬベティだった。その優秀な頭脳とファッションに関してズブの素人ならではの忌憚のない意見に加え、仲間の助けもあり、ベティは社長アシスタントに昇進。そして、エコモダ社が資金繰りに困った時のペーパーカンパニーとして設立した「テラモダ」社の代表取締役に任命される。
テラモダ社が、ベティの親友ニコラスが資本金を株式投資に運用して順調に成長していく一方、エコモダ社はベティの活躍の甲斐なく負債が重なり、ついにアルマンドはテラモダ社にエコモダ社を差し押さえさせる。ベティがエコモダ社の運命を握ることとなってしまったのだ!そんな中アルマンドは、万が一ニコラスがベティと結婚するようなことがあればエコモダ社はベティ夫妻に乗っ取られてしまうと危機感を募らせる。
父から受け継いだ会社をこよなく愛するアルマンドは、副社長で悪友のマリオにそそのかされ、ベティを完全な支配下に置くべく偽りの告白をして彼女を誘惑、ついにキスをしてしまう。恋愛経験のないベティにとって、あこがれのアルマンドのキスは天にも昇る気持ちのはずだったが……。果たしてベティの、アルマンドの、そしてエコモダ社の運命は!?