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スパドラ!最新USレポート Vol.453: 「宇宙大作戦/スタートレック」祝50周年!出演スター、関係者らが選ぶ「私の好きなエピソード」

September 13, 2016

米SFドラマシリーズの金字塔「宇宙大作戦/スタートレック」、初回エピソード「惑星M113の吸血獣」(英語タイトル:The Man Trap)が放送されたのは、1966年9月8日。誕生から記念の50周年を迎えたオリジナル・シリーズ「宇宙大作戦/スタートレック」(1996~69年)の中から、シリーズ出演者や関係者らが「私の好きなエピソード」を挙げている。
 
 
「宇宙大作戦/スタートレック」U.S.S.エンタープライズ号通信士官のウラを演じた、ニシェル・ニコルズ
「1966年からのシリーズで私の好きなエピソードの一つは『セイサス星から来た少年』(シリーズ通算#2:Charlie X)ね。そのエピソードの中で私が歌ってるの。私は歌うことが大好きなのよ。その歌はスポックに向けた歌だったわ」
 
「スタートレック」クリエーター、ジーン・ロッデンベリーの息子、ロッド・ロッデンベリー
「オリジナルシリーズの中で僕の好きなエピソードは、『地底怪獣ホルタ』(シリーズ通算#25:The Devil in the Dark)だね。ストーリーをどう伝えるかで、いかに物の見方が変わるかを知った最初のエピソードだった。このエピソードで、エンタープライズ号は邪悪な岩石モンスターから襲撃された、ある惑星の鉱山で働く人間たちを助けるようとするんだ。しかし、その惑星に到着して、スポックが岩石モンスターとコミュニケーションをとってみると話は違った。人間たちが採取していた水晶は、実は彼らの子供たち、つまり卵だったんだ。そうなると大きな疑問が沸いてくる、いったい“暗闇(鉱山)で本当に邪悪な奴は誰なんだ?”ってね」
 
「スタートレック/ヴォイジャー」でセブン・オブ・ナインを演じた、ジェリ・ライアン
「『新種クアドトリティケール』(シリーズ通算#44:The Trouble With Tribbles)ね。告白すると、私はオリジナルシリーズのうち数話しか見ていないの。だけど、(珍動物の)トリブルが可愛くなかったなんて、誰にも言わせないわよ。当時小さかった私にとって、もふもふのおチビさんたちを見ているのは楽しかったわ」
 
「スタートレック/ディープスペース・ナイン」でクワークを演じた、 アーミン・シャイマーマン
「オリジナルシリーズの中で僕が好きなエピソードは、『惑星セロンの対立』(シリーズ通算#70:Let That Be Your Last Battlefield)だ。『宇宙大作戦/スタートレック』の最も重要な存在意義は、SFの世界の中で現実社会の問題点を問うことにある。このエピソードは、肌の色で差別をすることがいかにバカげているかを伝える最高の寓話だった。僕の人種差別に対する考えが一変してしまったよ」
 
「新スタートレック」でウェスを演じた、ウィル・ウィートン
「70年代、僕がまだ小さかった頃、『宇宙大作戦/スタートレック』といえば、純粋に冒険劇であり、現実からの逃避劇だった。当時は『怪獣ゴーンとの対決』(シリーズ通算#18:Arena)、『宇宙基地SOS』(シリーズ通算#14:Balance of Terror)、『バルカン星人の秘密』(シリーズ通算#30:Amok Time)が好きだったなあ。だけど成長して、自分を取り巻く環境や世界に目を向けるようになると、『宇宙大作戦/スタートレック』で描かれるアクションの裏には、比喩や寓話、批判が描かれていると分かった。僕の好きなエピソードを一つだけ選ぶのは、とびきり難しいから二つにしよう。『宇宙の巨大怪獣』(シリーズ通算#35:The Doomsday Machine)と、『コンピューター戦争』(シリーズ通算#23:A Taste of Armageddon)だ。この2つのエピソードは、僕らに、注目されてもいないのに、美化されて終わりなき戦争の危険性と無意味さを教えてくれる。悲しいかな、50年前の話と今がなんと似ていることか!」
 
 
<「variety.com」 9月8日付け>