ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則:2017年 インタビュー

爆発的人気で全米視聴者数ナンバーワンの座に輝く話題作!
仲良しオタク男子四人組と個性的な女の子三人組が繰り広げる、大ヒットラブ・コメディ

インタビュー

クナル・ネイヤー(ラージ役)  2017年5月30日、ロンドンにて

「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」はシーズン11&12の製作が決定したようですが、これからのシーズンでは各キャラクターにどんな展開が用意されていると予想しますか?

それは難しい質問だ。僕には分からないよ。自分のキャラクターについてしか僕からは言えないが、ラージが自立することができると良いと思うんだ。彼は今では後見人になり、他の皆と一緒に住みたいと、他の人にしがみついている。だから、より成長することができるために、自立することに目を向けるべきだと思うんだ。あまり頭が固いままではいけないと、ね。

ラージはあまり女性とのやりとりが得意ではないようですが、ファンは次のシーズンでこそラージに本命の彼女ができるのではと期待しています。ファンの期待は報われると思いますか?

そうかもしれないね。彼女が見つかるか、見つからないかは別として、彼はその努力は惜しまないだろう。それを止めることはないだろうね。それだけは確かだね(笑)。ガールフレンドができるかもしれないし、できないかもしれないが、愛を探す努力はし続けるだろうね。ラージにとって、愛はとても大事なんだ。

あなたご自身は綺麗な奥様がいらっしゃいますし、恋愛ではとても成功されていますが、あなたがもしラージに恋愛アドバイスができるとすると、彼に何とアドバイスしたいですか?

ラージにはただ、ありのままの自分でいろと言いたいね。彼は頑張りすぎているんだ。そう、思うよ。彼は何になりたいのかはよくわからないが、とにかく頑張りすぎている。そしてその結果失敗しているんだ。自分自身でいれば良いんだ。そしてありのままの自分を誰かに愛してもらえば良いのだと思うよ。

恋愛以外で彼はどのようなところに幸せを見つけることができると思いますか?

仕事に何か目的を探すことができると良いと思うんだ。というのも、彼は自分以外の人が科学実験のプロジェクトに関わったりするのを見ているわけだから、天体物理学の世界で彼が何か格好良いことをやると良いね。これまでそれをあまり掘り下げたことはなかったと思うからね。もちろん、シーズン1で彼は惑星を発見したりということはあったが、今後、彼が何か重要な発見をするとか、格好良いことをやってのけるというのが良いんじゃないかと思うんだ。例えば地球外惑星に生命体を発見するとかね。

それは面白いですね。それからネットではキャスト陣のみなさんの仲の良いオフショットをたくさん見ますが、撮影現場での雰囲気はどんな感じなのでしょうか?

とても楽しい仕事環境なんだ。誰もが皆ハッピーだ。ソーシャルメディアで見てもらっている様子は真実なんだ。皆いつも笑ってばかりだよ。僕たちは夢のような仕事をさせてもらっている。まさに夢のような仕事だね。俳優業は大変なものだけれど、僕たちはこんな仕事をさせてもらって幸運だと思っている。心の底からハッピーで、僕たちはまるで家族のようなものだ。一緒に時を過ごすのが楽しいんだ。だから、写真で見てもらったままが真実なんだよ。

写真はたくさん見せていただきましたよ。中でもあなたが特に人を笑わせているんじゃなかとお見受けしますが?

そう(笑)?僕はサイモン・ヘルバーグがセットで一番面白いと思うよ。彼は最高に笑える。超絶面白いんだ。人を笑わせる素晴らしい性質があって、機知に富んだ、頭の回転の速い人で、最高に可笑しいよ。

共演者の皆さんとは約10年にわたりずっと一緒にお仕事してこられ、現場でやり易くなったということもあるのでしょうか?

僕達にとっては、撮影初日からずっとそうだったね。もちろん当初はお互いのことを知るようになるには少し時間がかかるものだが、僕達全員はかなり早くお互い仲良くなったね。実際も番組で見てもらったままなんだよ。

インスタで拝見すると、撮影に入る前にはヘアアイロンで髪の毛をストレートに伸ばしていらっしゃいますが、ヘアセット以外にもラージになるためのステップというものはありますか?

今ではもう第二の天性だね。ジャケットを着ただけで、ラージの気分だよ。あまりにも長い年月この役を演じてきたから、何もやらなくていいんだ。当初は肉体的なことも考えたし、場面緘黙症がどのような影響を与えるのか、病的な人見知りによってどうなるのかを考えたものだけれど、今ではメイクアップが終わってジャケットを着れば準備万端だね。

キャラクターによってやり方が異なり、内面から始め、どのような感情なのかを理解し、その後、肉体的なことが決まっていくこともあれば、その人物がどのような喋り方、歩き方をするか、どのように振る舞うかから入って、その後、内面でどのような感情があるのかを考えることもある。そのキャラクターや状況次第なんだ。このTVシリーズでは舞台のキャラクターのレベルまでの作業はしなくても良いんだ。舞台はとてもエモーショナルな体験だけれど、本作では自分のコメディの本能を信じることができる。セリフを信じてやるだけのことだ。感情が激しい舞台ではまた違うレベルの作業が必要なんだ。

それではこのキャラクターは、ご自分のコメディ本能で自然に入っていかれるのですね?

このキャラクターを演じるようになって10年も経つからね。考えることも必要ないんだ。当初は病的に人見知りをするということが何を意味するのかを理解しなければならなかった。場面緘黙症であるということはどういうものなのかを想像してみた。それから自分を何枚も重ね着をするのを好む人物はどんな人なのかを考えた。当初はそういう宿題をすべてやるわけだが、それを一旦忘れてしまわなければならないということもある。それを一掃してしまわないと、意識した演技になってしまうからね。上手くやるには、そういったすべての宿題をやった上で、それを忘れるということをしなければならないんだよ。ただその瞬間と自分の本能を信じてやれば良いだけなんだ。あまりやり過ぎてしまうとそれが分かってしまうものだ。あまりに頑張り過ぎて、ジョークを作ろうとすると上手くいかないもので、セリフを信じるしかないんだ。

「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」はアメリカだけでなく、世界各国で人気を集めている作品なので、いつか海外でリメイク版が製作される可能性もあると思います。もし海外で製作されるとしたら、どこの国のバージョンが見てみたいですか?またその理由も教えてください。

自己中心的ではあるけれどインド版を見てみたいね。僕はインドのニューデリー出身なので、インド版を観ると楽しいだろうね。ラージはどうなるんだろうね(笑)?そう思わないかい?それは面白いよね。

あなたが脚本を書くとしたら、どうしたいですか?

同じ番組ではあるけれど、ラージをどうするかは分からないなあ。難しい質問だから良い答が思いつかないよ。それ以外のキャラクターすべてをインド北部の出身とし、ラージを南部の出身とするかな。

世界各国で大人気のシリーズですが、その成功の秘訣をご自身ではどう見ていらっしゃいますか?

脚本だと思うよ。脚本があまりに素晴らしいからだね。脚本さえ良ければそれはどんな言語に変えても上手くいくものだ。そして言語が異なっても面白おかしく、胸が熱くなるものであり、エモーショナルで、心温まるものだ。それから素晴らしいキャスト陣のケミストリーということもある。つまり、素晴らしい脚本とキャストのケミストリーを組み合わせれば、ビッグバンが出来上がるんだ。

日本にもオタク文化がありますし、こういうユーモアのセンスはハマるものですし、キャラクターが成長していく様子なども、世界共通なのでしょうね。

その通りだね。オタクはクールだというのは世界共通で、そういうのも人気の理由なのだと思うよ。オタクであるのは素晴らしいことで、そういう文化を讃えているんだ。僕もそれは素晴らしいことだと思うね。人間として成長していくにつれ、自分自身でいるというのは悪いことではないということが理解できるようになるんだ。

共演者のジム・パーソンズやジョニー・ガレッキが最近TVシリーズの製作を手がけるようになっていますが、ご自身も今後TVシリーズを製作したいと考えたりしますか?その場合、どんなTVシリーズを手がけてみたいと思いますか?

今はTVシリーズをプロデュースしたいとは考えていないんだ。将来的には分からないが、今はジムジョニーがそれを楽しんでいる様子を見守るのが楽しいと思っているんだ。楽しいね。

俳優業に専念されるのですね?

そう、演じることの方が好きだね。『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』の後は、全く違う作品をやりたいと思うね。何かシリアスなドラマをやってみたいよ。違うことに挑戦するのは楽しいだろうな。

これまで数々の著名な方がゲストスターとして出演しています。今後あなたが是非出演してほしいと思うゲストスターがいたら教えてください。

うわ、これもまた難しい質問だなあ。誰に出演してほしいと思うか、ね。今、考えているところだ。あまりにも色々な人達に出演してもらった今、次にどこに行ったら良いというのだろう。わからないなあ。バラク・オバマかな?彼なら良いね。

日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

僕は個人的に日本文化の大ファンなんだ。だから、日本の皆さんにこの番組を愛してもらえてとても誇りに思うよ。美しい、とても賢明で、礼儀正しい、公平な文化だと思う。だから皆さんに楽しんでもらえるような番組を作ることができて、心温まる思いだ。アリガトウ!

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