キャプテンスカーレット HD完全版

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「出発! OK! S.I.G.!」
あの「サンダーバード」のスタッフが、よりリアルな描写を追求したスーパーマリオネーションの傑作、HD完全版独占日本初放送!!

見どころ

世界中で大ヒットを収めた「サンダーバード」に続き、ジェリー・アンダーソンら同じスタッフで製作されたスーパーマリオネーション。「サンダーバード」よりも人間に近い頭身となった人形はとてもリアルで秀逸。また、高度1万2千メートルの雲の上に浮かぶスペクトラム基地や、エンゼル機、追跡戦闘車、パトロール車、強力装甲車といった、現在でも全く古さを感じさせないメカ群も健在。キャラクターたちのコスチュームを色分けし、そのカラーリングのコードネームで呼びあうセンスや、女性だけのパイロット集団「エンゼル・チーム」など、デザインのみならず設定でも時代の先を行く先見性は、後の作品群に多大なる影響を与えている。

また本作の特徴として主人公が不死身ということが挙げられるが、自らの命を差し出して他者のピンチを救う(その後甦る)というシチュエーションは、今日に至るまでも大変斬新なパターンである。その他、そもそも先に攻撃を仕掛けたのは地球人であるという皮肉な設定、宇宙人なのになぜか攻撃の前に謎をかけた予告を出してくるミステロン、必ずしもハッピーエンドではなく時にはスペクトラムがミステロンの復讐を防ぐことに失敗してしまうこともあるシリアスなストーリーと独特な空気感を持つ本作はジェリー・アンダーソンファン、特撮ファンのみならず幅広くおすすめしたい傑作である。なお日本語版独自のナレーターとして城達也が参加している。日本初放送時にカットされた部分を復元し一部字幕で補ったHD完全版でお届け!! (今回は日本の放送順とは異なる本国でのエピソード順となります)

本作における合言葉について

※本作のキャラクターたちの間で頻繁に使われる合言葉"S.I.G.(エスアイジー)"は"Spectrum Is Green"の頭文字で「了解」を意味する。なお「緊急事態発生」を表す合言葉は"S.I.R.(エスアイアール)"--"Spectrum Is Red"。

ストーリー

「地球の恐るべき敵ミステロン。物質も人も再生する力を持つ火星の支配者だ。滅ぼさねばならない。地球を救う不死身の戦士。その名はキャプテンスカーレット。」――原語版オープニング・ナレーションより
2068年、世界政府大統領直属の特殊安全機構軍“スペクトラム”の宇宙船が火星に着陸した。ところが、そこにはすでに宇宙生命体“ミステロン”の基地が存在した。彼らが向けたビデオカメラを武器と思った火星派遣軍のチーフ、ブラック大尉は誤ってこれを攻撃、全滅させるという最悪のファースト・コンタクトを迎えてしまう。しかし不可視にして特殊な再生能力を持つミステロンは基地を再生すると、ブラック大尉にロボット光線を浴びせ彼らの尖兵とし、地球に対して報復攻撃を開始した。

ミステロン専門の防衛組織となったスペクトラムの隊員キャプテンスカーレットは、任務遂行中ミステロンによって殺されてしまうが、彼らの特殊再生能力で生き返りスパイとして操られる。しかし戦いの最中にロンドン展望駐車場から誤って転落。そのショックで自我を取り戻し、ミステロンに改造された不死身の体のまま、スペクトラム最高のエージェントとして復活した。今、見えない敵ミステロンとの戦いの火蓋が切って落とされた!

各話あらすじ

放送時間

キャスト

キャプテンスカーレット/Captain Scarlet(voice) (声:フランシス・マシューズ/中田浩二)

本名ポール・メッカルフェ。世界空軍から2065年にスペクトラムに入隊。ブラウン大尉と共にミステロンのロボットにされ操られるが、ロンドン展望駐車場から誤って転落。そのショックで自我を取り戻し、ミステロンに改造された不死身の体のままスペクトラム最高のエージェントとして復活した。

ブルー大尉/Captain Blue(voice) (声:エド・ビショップ/羽佐間道夫)

本名アダム・スベンソン。スカーレットの頼れる相棒。スペクトラム随一の行動力と明晰な頭脳を誇る。原語版の声優は「謎の円盤UFO」ストレイカー役のエド・ビショップ(本作ではEdward Bishop表記)。

ホワイト大佐/Colonel White(voice) (声:ドナルド・グレイ/真木恭介)

本名チャールズ・グレイ。スペクトラム最高司令官。冷静な判断力で指揮を取る。妻とは死別している。

コンチェルト・エンゼル/Destiny Angel(voice) (声:リズ・モーガン/来宮良子)

本名ジュリエット・ポノア。スペクトラムに所属する5人の女性精鋭パイロット部隊「エンゼル・チーム」のリーダー。原語での名前はデスティニーであり、“コンチェルト”とは日本独自で付けられた名前。

ブラック大尉/Captain Black(voice) (声:ドナルド・グレイ/加藤精三)

本名コンラッド・ターナー。火星探検中に宇宙人ミステロンの基地を誤って攻撃、その復讐としてミステロンよりロボット光線を受け、彼らのロボットとして暗躍する。原語版の声優ドナルド・グレイはホワイト大佐・ブラック大尉に加え、ミステロンの声も演じている。

追跡戦闘車/SPV-Spectrum Persuit Vehicle

スペクトラムの追跡用高速装甲戦闘車。窓はなく、ドライバーは衝突時のショックを和らげるため後ろ向きに座り、TVモニターを見て運転する。世界各地の秘密倉庫にカモフラージュされ隠されている。

スペクトラム・パトロール車/SSC-Spectrum Saloon Car

スペクトラムで一般的に用いられる車両。5人乗りで完全防弾化されている。

エンゼル機/Angel Aircraft

スペクトラムの1人乗り迎撃戦闘機。エンゼル・チームが乗り込み、空からの脅威に対抗する。

スペクトラム基地/Cloudbase

4基のホバーエンジンで高度12000メートルの空に滞空するスペクトラムの浮遊基地。全長210メートル、上部甲板はエンゼル機のプラットフォームとなっており、内部には司令室のほか居住区などスペクトラム隊員が日常生活を営むためのあらゆる施設が存在する。

作品基本情報

原題:CAPTAIN SCARLET AND THE MYSTERONS
データ:1967年~1968年/イギリス/二カ国語(一部字幕)/30分/全32話/スーパーマリオネーション(超人形劇)/HD作品
製作総指揮:ジェリー・アンダーソン
特撮総監督:デレク・メディングス
音楽:バリー・グレイ
声の出演:フランシス・マシューズ、エド・ビショップ、ドナルド・グレイ、リズ・モーガン
日本語吹き替え:中田浩二、羽佐間道夫、真木恭介、来宮良子、加藤精三