「ダーティ・セクシー・マネー」とは?
大金持ち一家のドラマだね。「シックス・フィート・アンダー」は葬儀社の家族の話だったのと同じように。ソープ・オペラの「ダラス」や「ダイナスティー」もそうだけど、見ている人がドラマで現実逃避できるくらい“お金”が出てくるのも重要だと思う。でも、やっぱり家族を描いたドラマだと思うよ。
自分のキャラクターについて
プロデューサーのクレイグ・ライトが求めていた人物は、古典的な主人公だったんだと思う。きちんとした判断ができて、正しいことをするような。でも「ニック」は実際、今まで僕が演じてきた他の役と比べても、わりと普通なんだ。面倒ばかり起こす裕福なダーリング家から、秘密を探ろうとするけど、正直彼だってお金がもたらしてくれるものに心が揺れるし、おいしいワインや素敵な衣装や裕福な生活に魅了される。だから、ニックはダーリング家のために働くことで、心の中で葛藤するようになるんだ。
ニックと父親のダッチ・ジョージについて
僕の父親、ダッチ・ジョージはダーリング家の顧問弁護士だったんだけど、残念なことに、飛行機事故でミステリアスな死に方をする。それでドナルド・サザーランド演じるトリップ・ダーリングから、父親の後を継いで家族の弁護士として働いて欲しいと依頼を受ける。映画『ゴッドファーザー』に出てくる弁護士トム・へイゲンとは違うね。
ニックの父親の事故は謎が多くて、僕でさえ本当のことを知らない。ニックはその真相を探ろうとする。それにダーリング家の誰かがその事故に関わっているんじゃないかと疑ってるんだ。
役を演じる中での一番の楽しみは?
いま第5話目の撮影をしていて、ニックは自分自身のことや自分の家族のことを含めて、誰が父親の死に関わっているかを知ろうとしている。クレイグ・ライトはできるだけ様々な要素をドラマに取り入れようとしているんじゃないかな。ドラマチックな要素、悲劇的な要素、コメディの要素など様々な要素をね。長い間暗くてシリアスなドラマをやってきた僕にとっては、コメディの部分が楽しいよ。おもしろいけど、笑わせるだけじゃないところがまたすごい。
この作品のどこに魅力を感じて出演を決意したのですか?
素晴らしい脚本だよ。本当に素晴らしい。こんな素晴らしい作品に出会うのは本当に久しぶりだね。1975年の映画『普通の人々』での仕事もこのドラマと同じスタジオだった。思い出に残る仕事だったな。それに『コールガール』も同じスタジオだった。他にも何作かある。とにかくこのドラマは言い回しや、アイディアが並外れて素晴らしい。
脚本について
私のキャラクターのセリフで・・・これは言ってはいけないかもしれないが、こういうのがあった。私が妻に「私の人生は君の手に委ねた。だから一緒にそれを墓場まで運んでいこう」って言うんだ。素晴らしくて、優雅な表現だよね。結婚や協力や愛や責任や、貞節や忠誠がその表現から伝わってくる。素晴らしいよ。脚本の中にはそういう表現がちりばめられている。
このドラマでは、感情や、ユーモアや、人の心がうまく表現されているのと、それ以上に素晴らしいアイディアがつまっている。見ている人も、その情熱や喜びや、うれしさ、飾り気のなさを理解してくれるだろう。私のキャラクターからも伝わるといいと思う。プロデューサーのクレイグ・ライトはこの作品に参加している人々に情熱をささげている。彼は何とかして情熱的なキャラクターを作り出そうとした。知的で真実に近いキャラクターをね。素晴らしい仕事ぶりだ。
このドラマの共演者たちについて
共演者たちの演技は素晴らしい。ピーター・クラウス、ジル・クレイバーグ、セス・ガベル、ナタリーやグレン。全員と仕事ができる喜びを感じている。今日は(エピソード監督の)ジェームズ・フローリーと仕事をしたけど、40年くらいぶりの再会で胸が躍ったよ。
自分が演じるキャラクターの魅力について
トリップは深みのある人物。頭と心だけでなく、体の隅々までトリップに染まっているよ。尊敬の気持ちが強すぎて彼についてさらけだすことはできないな。情熱と愛情を持って演じているから彼がどんな人物かは私の口からは話すことが出来ない。秘密だよ。私の秘密であり、クレイグ・ライトの秘密でもある。
とにかくこの作品に関われているのが嬉しい。ドラマが何年も続いてくれるといいと思う。車椅子になっても演じたいね。
このドラマのどこに魅力を感じましたか?
まず何より脚本が素晴らしいの。とてもよく書けていて、驚いてしまうほどたくさんの才能が光っているわね。おもしろくて・・・本当にいい脚本ね。
クレイグ・ライトの脚本について
皮肉っぽい部分や驚きが詰まっていて、とても新鮮。第2話のセリフが今頭に浮かんでるんだけど、クレイグはセリフをユニークにする方法を知っているのね。それに詩的でもあるの。グレイグは演劇界出身で「シックス・フィート・アンダー」でも素晴らしい仕事をしたわよね。
ダーリング家について
クレイジーね。気持ちがいいくらい常識はずれよ。不愉快だけど、魅力的なの。素敵な家族だわ。一度嫌になっても、もう一回チャンスをあげたくなるようなね。
でも嫌いにはなれないわ。心の底からこの家族を嫌うことはないと思う。ニックが彼らのことを、人間らしいって言うシーンがあるの。そういう人間らしさを最大限まで大げさに表現する人たちなのね。この行動は許せないって思っても同時に魅せられてしまう。
「ダーティ・セクシー・マネー」とは?
どこかにみんな共感できる部分が見つかると思う。「ダイナスティー」を思い出して、それがアッパー・イースト・サイドの大金持ちになったようなドラマだ。それに「ダラス」からテンガロンハットや石油王やあのヘアスタイルを取り除いて、環境を変えた、まさに現代版のドラマだって解釈できるよ。
説明が難しいけど、真面目な部分が1割、ブラック・コメディが3割、あとはほとんどの部分がソープオペラのドラマだと思う。ブラック・コメディがアメリカによくある平凡なソープドラマよりも多いんだ。全く型にはまっていないドラマだよ。
このドラマの登場人物について
ドナルド・サザーランドとジル・クレイバーグを中心にしたケネディ一家のような家族。トリップ・ダーリングが家族の中でジョン・F・ケネディーのような存在だね。兄妹が5人いて、そのキャラクターがそれぞれ違う世界を視聴者に見せてくれるのがおもしろい。若手女優の妹に、弟は聖職者、私は役人、という風にね。だから脚本を書くのはすごく楽しいんじゃないかと思うよ。座りながら世界が広がっていくような感覚じゃないかな。パトリックは司法長官として働いている。自分も政治的な願望があるから、今やっていることは、自分の意思なのか、家族の、特に父親の目的のためなのか葛藤があって、もがいている。そして、あまり言えないけど、私のキャラクターが抱えている一番大きな秘密は・・・ショッキングな事だから、見て驚く人もいると思うな。
自分のキャラクターについて
熱心に爪の手入れをしながらも、獲物を狙えるような、動物に近いタイプの人。酔っ払っていない時の話だけどね。自分勝手によく傷ついたりするわ。理解できないけど、憎めないの。演じるのが難しくもあるけど、全く不可能って感じではないわ。
彼女は、本当にあらゆることに疎いのよ。何も気付かない。それは彼女の責任じゃないわね。ただ、正直なだけだと思う。すごくうらやましい。
カレンとニック・ジョージの関係について
誰にでも過去があるわ・・・どんな過去かっていう問題もあるけど。私が思うに、何が起きたのか、誰が悪かったのか、誰が何をしたのか、誰が台無しにしたのか、罪がないのは誰か、そういう事は人によってそれぞれ見方も違うと思うの。だから2人の間に何かあったのは確かだけど、それは大昔の話だって事しか今は言えないわ。
このドラマの共演が決まった頃について
はじめは誰が出演するのか実はよく知らなかったの。セスとグレンが出演することしか知らなかった。だから仕事をもらって、どんどん他の出演者の名前が出てきた時はびっくりしたわ。間違えじゃないの?って。有名人ばっかり!ってね。どんどん出演者が決まっていって、全員が決まった頃には、おじけづくっていう言葉でも足りないくらいの気持ちだったわ。
このドラマの登場人物について
キャラクターの中に必ず1つくらいは好きになれない部分がでてくると思う、良い意味でね。でもユニークなのはやっぱり人間性だと思う。だから、誰か1人にでも何か人間的に共感できる部分があるといいなって思う。もちろん、時々ひどいこともするけどね。
自分のキャラクターについて
「ダーティ・セクシー・マネー」は、良い服を着て、おいしいものを食べて、素敵なライフスタイルを持っているとんでもなくお金持ちのアメリカ人一家を描いたドラマ。私はその家族の一番下の娘、ジュリエットを演じてるの。ジュリエットは女優になりたいんだけど、演技が下手なの。あまり才能のある役者じゃないから。勘違いしているところも多いしね。
でも、ジュリエットはすごく自立したいって思ってる。自由になりたいけど、自由がどんなものなのか分からない。お金がなくても成功できるっていうところを家族に見せたいと思ってるんだけど、まだその方法が分かっていないみたい。
双子の弟ジェレミーについて
ジェレミーね。若くて、間違っちゃってるわね。何ていうか・・・すぐにトラブルに巻き込まれる。ドラッグや名声や流行にね。
日本生まれとのことですが・・・
私は東京で生まれて、名古屋と京都に5年間住んでいたのよ。保育園と幼稚園を日本で過ごしたの。パパが武道の研究をしていて、その都合で・・・。
日本のどんなことを覚えていますか?
伝統的なことね。お祭りとか。お米の祭りやスイカ祭り、色んなことを覚えてる。ぜひもう一度行ってみたいわ。
日本語はまだ話せますか?
日本語?くだけた会話だったら。少しだけ。
ご自身の洋服ブランドについて教えてもらえますか?
「NARU」っていう洋服のブランド。日本語の「成る」って言葉を使ったの。まだ発展途中だけど、ロスに来た時に立ち上げたのよ。レッドカーペットで違った服を着たいなって思って。私が着ている写真、他の女優さんが着ている写真が雑誌に載ったりしたの。「The OC」や「アントラージュ」をやっていた時にはあまり時間がなくてできなかったから、またやりたいと思ってる。
そう、「The OC」の時も着たりしたのよ。自分のブランドの服は、毎日着るという感じじゃなくて、レッドカーペットを歩く時にたまに着ることがあるわ。
ドラマの撮影は楽しんでいますか?
ええ。最高に楽しいわ。素晴らしい俳優さんが大勢出演しているから、撮影時間が長いと感じることはほとんどないわ。
日本の視聴者にも楽しめると思いますか?
そう思うわ。映像が素晴らしいし、ソープオペラの要素は日本の色々な世代の人が楽しめるんじゃないかな。
このドラマのタイトルについて
初めて「ダーティ・セクシー・マネー(原題:Dirty Sexy Money)」というタイトルを聞いたときは、一体どういうドラマなのかなって思った。でも脚本の質の高さに感動したんだ。お金のためなら何でもやるような、お金に取りつかれた人たちの状況がうまく表現されていた。
とにかく、見たくなるようなタイトルで、もっと続けていきたいと思わせる内容のドラマだよ。それに出演者は、これからドラマをサポートしていける能力を持ってる。だからタイトルにもすぐになじめると思うよ。
自分が演じるキャラクターについて
僕が演じるジェレミー・ダーリングは、説明しにくいけど・・・日常生活にうまく対応できないような人だね。雑誌を開くと、パリスやリンジーの隣にいるような男だと思う。スポットライトから離れてしまうと、他に何をしていいか分からないんだ。
今まで演じた中で一番楽しいキャラクターだね。ジェレミー自体も楽しむことを生きがいとしてる人物だから。役者としてあまり深く考える必要もないんだ。「楽しいことないかな?」って言っていればいいから。ジェレミーは快楽主義者。気にするのはそのことだけ。
自分が演じるキャラクターについて
ブライアン・ダーリングはいわゆる“真ん中の子供シンドローム”じゃないかな。子供の頃に寂しい思いをしたのか、すぐに自分を主張してくるところがある。これからどうなっていくのか楽しみだよ。
ブライアンとニック・ジョージの関係
ブライアンはニック・ジョージに嫉妬していて、自分と比べているところがあると思う。今でもそれが表れているし、子供の頃からニックは敵だっていう気持ちがあったのは確かだね。それがなぜかはまだ分からないから、気になる。
この作品のどこに魅力を感じたか
ドラマのタイトルを見た時は驚いたよ。でも読んでみたら脚本が素晴らしいし、キャラクターは個性豊かで、7,8人全員がそれぞれ全く異なった人生を送っている。こういうキャラクターならこの複雑に絡み合うストーリーもうまく進んでいくだろうと思った。それにクレイグ【リンク: インタビューページ/STAFF】にはプロットを組み立てていく才能があるから、話を聞いるだけですごくひきつけられたんだ。その可能性に刺激を受けたし、それ以上にこのキャラクターに反応したんだ。脚本を読めば、自分に出来るかどうか分かることが多いんだけど、今回最初にキャラクターの紹介部分だけを読んだ時は、やりたくないって思ったよ。でも実際にブライアンのセリフや行動や彼の皮肉っぽさがおもしろくて、やってみようって気持ちになったんだ。
視聴者はこのドラマのどんなところが気に入ると思うか
やっぱりお金持ちのライフスタイルには誰でも興味があると思うし、魅力を感じるんじゃないかな。でもそういう人たちが抱えていることが、案外普通だったりする。誰でも共感できるようなね。どんなに社会的地位が高くても、誰だって幸せを求めてるし、このダーリング家の人たちもどうやったら幸せになるかってもがいてる。人間が誰でもそうなようにね。
また、すごく豪華なセット、素晴らしい演技と最高の脚本がたくさんの人を魅了すると思う。どんな世代の人も楽しめるし、面白くて、ドラマチックで、ミステリーの要素も含んでいる。だからどこかに、ハマれる部分がある。すごく内容が豊富なんだ。
自分が演じるキャラクターについて
リサはすごくニックを愛していて、二人の関係はでセクシーで楽しい。それにセリフが素敵だわ。リサはニックにとっての正しい生き方の中心にいる女性。ダーリング家の全員がニックを振り回すけど、リサはいつも側にいてとてもしっかりしている。そして自分自身やニックや子供に対してすごく責任感が強い。自分とニックに対して正直なリサだけど、ニックがいつも家を空けることはすごく嫌みたい。その辺がキーになっていくかもしれない。どうなっていくのかしらね。
このドラマへの出演が決まって・・・
夢が叶ったと思ったわ。「ドラマに出ることになった!」ってパパに電話したら、他に誰が出演するのか聞かれて、ドナルド・サザーランドって答えたの。パパは「何だって!?」って驚いてた。本当にすごいことよね。ジルや他の最高の人たちから学ばせてもらってると思う。まさに私の夢だったことなの。
視聴者はこのドラマのどんなところが気に入ると思うか
自分の人生よりも壮大な世界を見たい気持ちがあるんだと思う。それにお金や、成功の話は誰でも好きでしょ。しかもこの家族は度を超えてるから。すごく新しいし、他にこんなドラマはなかったから。
このドラマは笑えるし、それに泣ける。本当に胸にぐっとくるシーンがあるのよ。見ている人はどんな人でもどこかに共感できる部分を見つけられると思うわ。大勢の人が出演してるからね。1人は必ず理解できる人がいるんじゃないかしら。このドラマはコメディであり、ドラマでもある。一言では言えないわね。
クリエイター/製作総指揮
クレイグ・ライト Craig Wright
ドラマのコンセプトがどのように生まれたか
製作総指揮のグレッグ・バーランティと、「ダラス」や「ダイナスティー」をモデルに、金持ちの人々の世界のソープ・ドラマを今風にアレンジできないかずっと話し合ってきたんだ。それで昔のドラマをモデルにして、家族の視点からではなくて、家族以外の人物の視点で皮肉的に表現していこうってことになったんだ。
ピーター・クラウスが演じるニックというキャラクターについて
ピーター・クラウスが演じるニック・ジョージは、大金持ち一家の弁護士で、父親が長年一家の弁護士をしていたから、その影で育ってきた。ニックはその家族のことが好きではなかったんだけど、やっぱり彼らの世界に入ってみたいという気持ちがあった。それにいつも思ってたんだけど、ピーターは僕が人生に対して感じている複雑な気持ちを表現するのが本当にうまいんだ。全てを「ふーん」って感じで眺めている。それがまさにこの家族に対するイメージなんだ。ニックは部外者だけど、金持ちの世界に入りたい気持ちもある。そこで葛藤する。自分の価値はこの家族の価値と同じなのかってね。それに彼にもお金が欲しいっていう願望もある。女性にだって興味がある。でもニックという人物はモラルのある人物であるのと同時に、誘惑される気持ちや疑問を常に抱いている人物なんだ。視聴者と同じ気持ちを持っている人物。今はインターネットや雑誌でいくらでもセレブと言われる人たちの動向を知ることができる。僕がピーターを通して毎週伝えていきたいのは、外側から見ると良く見えるけど、実際はどうなのかっていう疑問なんだ。
このドラマの魅力について
このドラマはどんな人が見ても楽しめるようになってる。まずドナルド・サザーランド、ピーター・クラウス、ジル・クレイバーグ、ウィリアム・ボールドウィン、サミーラ・アームストロング、セス・ガベルといった層の厚い俳優陣が揃っているということ。彼らがドラマの中にそれぞれ違った雰囲気を持ってきてくれる。コメディー、ヒューマンドラマ、伝統的なハリウッドの世界、ニュー・カマーといった、様々な顔を持つ出演者がドラマをよりおもしろく、ドラマチックにしてくれるし、殺人などのミステリーも混ざってくる。そして「シックス・フィート・アンダー」のように予想もできなかったようなことが起きるよね。コメディかとおもったら、急にシリアスになったりする。どんどん変化していく。こういうドラマなのかと思った瞬間に、雰囲気ががらりと変わる。そのスピードが現代の視聴者が求めているものだと思う。
視聴者はこのドラマのどんなところが気に入ると思うか
ダーリング家はとても人間らしい。我々と同じでね。大金持ちの人の世界を覗くことができるのがこのドラマの魅力でもある。彼らは普通に生きている人が絶対にしないようなことを、普通にするからね。みんなでイタリア料理を食べに行って、そこで(ニックの妻の)リサがイタリアに行ったことがないと分かると、すぐに空港からプライベートジェットでイタリアに行ってしまう。普段見られない生活を毎週見ることができる。でも、本当に視聴者が魅了されるのは彼らの人間的な魅力なんだ。設定だけを聞いていると、あまりそう感じないけど、見ていくうちに、彼らも、兄弟げんかをしてみたり、親離れしてみたり、これからの人生何をしようか、そういうことをしていることが分かる。ただ、同じことを壮大なスケールでやっているだけなんだ。確かにうらやましいし、きらびやかだけど、金持ちと普通の人のたった1つの違いは、彼らはお金を持っているってことだけなんだと気付く。
製作総指揮
グレッグ・バーランティ Greg Berlanti
ドラマのコンセプトがどのように生まれたか
ニューヨークの金持ちの若者が何かやらかして留置所に連れて行かれて、顧問弁護士がすぐに迎えに行った記事を読んだんだ。それって、まさに現代の「ダラス」や「ダイナスティー」だって思った。それを金持ち目線ではなく、僕たちと同じように物事を見られるような目線を用いて、クレイグがうまくドラマにしてくれた。
ダーリング家について
ダーリング家の人々も人間だからね。でも彼らのやること全てにお金がかかってる。誕生日パーティーはブルックリン・ブリッジでやったり、橋を封鎖してね。ダブルデートの時はそこらにある店じゃなくて、イタリアに旅行に行っちゃう。ためらいは全くない。彼らの問題は僕たちが抱えているものよりも大きく感じられる。特殊な世界だからね。
このドラマのおもしろいところは、全てにおいて度が過ぎている所だと思う。金持ちはこんな時に傷つくのか、って驚く人もいるね。実際にそれを見て、こんなトラブル抱えたくないから、お金持ちになりたくないってなるかもね。
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