きっかけは、オーディションです。サンタモニカでアクションの殺陣クラスに通っているんですが、そこの生徒のお母さんが、「HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン」のキャスティングディレクターと知り合いだったんです。アクションが出来てかつ殺陣をできる日本人女性をアメリカ中で探していて、オーディションに参加できることになったんです。そして、そのオーディションに合格し、現在に至ります。
すごく嬉しくて、家中飛び回りました。でも、アメリカでは撮影しても放送されない可能性もあるので、放送されるまで気が抜けず、結構不安に感じていたのも事実です。
東京に住む普通の女の子なんですが、ある日父親が失踪してしまいます。もう1人の日本人キャラクターで有名なゲーマーであるシモサワ・レン(内門徹)がミコを訪ねてきたことで“ある物”を発見し、ゲームの中に“刀ガール”として入り込んでしまいます。父親を探すため、彼の援護射撃を得てゲームの中で敵と戦うことになる女の子です。
台本ですが、日本語でセリフを言わなければいけないのに、翻訳されていませんでした。そのためレン役の徹くんと一緒に自分達で翻訳し、手間がかかりました。また、ゲームの中の映像は、モーションキャプチャーで撮影しています。身体中に小さなマーカーをつけ、顔の前にカメラをセッティングして、実際に敵に向かってきてもらい、刀を振り回し、四方八方から撮影しました。
オーディションの時の自分のままで演じてほしかったようで、セリフのままいかに素を出せるかを意識して演じました。
スタントの方も2人ついていたんですが、アクロバティックなアクションは、プロの方にお任せしました。また、殺陣はけっこう現場で決まったり、変更することもありました。相手のスタントチームの中に撮影に慣れていない方もいて、竹刀などが当たらないように必至でした。結構怖かったです。
竹刀が頭に当たって三針縫うとか、相手の膝が思いっきり太ももに当たって1日ぐらい痛くて歩けなくなったりしました。もっとのびのびとアクションシーンを撮りたかったんですが、自分を守るのが必死だったっていうのが正直なところですかね(笑)。
プライベートでジャック・コールマンさんやマシ・オカさんはじめ、他の共演者もみんな仲が良くて、ボーリングやビリヤードに行ったり、結構遊んでいましたね。また、ジャックさんのスタントの方が、そっくりでご本人と勘違いしたことも撮影現場ではありました。
「日本語のセリフは、結構面白くしちゃっていい。言いたいことは言った方がいい」とありがたいアドバイスを頂きました。そして、実際に徹くんとそのように試みたこともありました。
「HEROES/ヒーローズ」シリーズを見たことがない方でも、「HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン」を楽しんでもらえると思います。私が演じたミコのアクションにも注目して、ぜひ楽しんでください。
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