現代に蘇ったジキル博士とハイド氏の秘密とは?!
2007年、ロンドン。トム・ジャックマン博士の心の闇にはもう一つの人格、ハイド氏が潜んでいた。ハイドは残酷で悪魔のような男。トムには大切な妻と双子の息子がいたが、幸いハイドは彼に家族がいることを知らない。トムは家族をハイドから守るために、ハイドを椅子に縛り付け監視することでもう一つの自分の人格を制御しようと試みていた。しかし、富と権力を持った巨大組織が二人を監視する。果たして組織の目的は何なのか? トムは家族をハイドから守り抜くことが出来るのか? そして現代に蘇ったジキル博士とハイド氏の秘密とは?!
【第1話「覚醒」】
2007年、ロンドン。トム・ジャックマンは、妻クレアや幼い双子の息子を、自分の中のもう一つの人格であるハイド氏から守るため、半年前に全てを捨てて失踪していた。しかし妻のクレアは、トム失踪の理由を探るべく、密かに私立探偵を雇い、彼の行方を追う。
【第2話「爆走」】
トムはレストランの男子トイレで目覚める。録音機には何も残っておらず、頬についた口紅についても分からない。また予定外の変身だ。食事を共にした女性はすでに去っており、ピンクのタバコの吸い殻だけが唯一の手がかりだ。ハイドは誰に会っているのか、彼には恋人がいるのか――トムはそういったことを知らなくてはならないのだが……。
【第3話「監禁」】
いかがわしい臨海地区。憔悴したトムは、みすぼらしい宿屋で目覚めるが、親指には深い噛み傷があり、足はラジエーターに縛りつけられている。部屋は荒らされており、壁に血で書かれたメッセージは恐ろしいものだった。「君が眠っている間に……私が君の子供を食ってやる」
【第4話「発端」】
過去を回想するトム。クレアとの初デートの翌日、自分の腕に濃い毛が生えているような感覚に陥ったこと、心音が一つしか聞こえていなかったはずなのに、双子の男の子が生まれたこと、そして会社でトムの親指の指紋が認識されず、セキュリティが解除できなくなり、地下の面接室に入れられ、髪を美しく整えた女性によって監視されたことを……。
【第5話「脱出」】
1886年、エジンバラ。ヘンリー・ジキル博士邸を、午後10時ちょうどに原稿をたずさえたロバート・スティーヴンソンが訪れ、名刺を差し出す。フィクションの形をとってはいるが中身は事実であるこの物語には、結末だけがない。ジキルは変身を制御することができなくなり、死にかけている。原稿の核心部分を火にくべることで、彼は最後の秘密を自らと共に葬る。そして2007年……。
【第6話「終結」】
クレアは看護師に鎮静剤を打たれ意識を失い、子供達を奪われてしまう。そして別荘の奥深くで、クレアはトムについての真実を明かされる。それはクレアやトムの予想よりもはるかに衝撃的なものだった……。
2007年にイギリスBBC1で放送されたテレビドラマシリーズ。スティーヴン・モファットが脚本を務め、ロバート・スティーヴンソンの小説「ジキル博士とハイド氏」の続編として制作されたサスペンス・ホラーだ。本作は米サターン賞にノミネート、また主演のジェームズ・ネスビット(映画「日蔭のふたり」「ウェルカム・トゥ・サラエボ」)は2008年ゴールデングローブ賞ミニシリーズ部門最優秀俳優賞にノミネートされたことで話題となった。その他の出演者として、TV「レバレッジ ~詐欺師たちの流儀」のジーナ・ベルマン、「BIONIC WOMAN バイオニック・ウーマン」のミシェル・ライアン。
原題 | ジキル JEKYLL |
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データ | 2007年/イギリス/COL/字幕・ステレオ/60分/全6話/SD作品 |
製作総指揮 | スティーヴン・モファット |
出演 |
ジェームズ・ネスビット ジーナ・ベルマン デニス・ローソン ミシェル・ライアン ミーラ・サイアル パターソン・ジョセフ フェネラ・ウールガー マット・キング |
© Hartswood Film production 2007