LAW & ORDER: インタビュー

犯罪サスペンスの最高峰!メインシリーズがついに登場!

インタビュー

製作総指揮 ディック・ウルフ 独占インタビュー

――「LAW & ORDER」が、アメリカでロングラン・ヒットした理由は何だと思いますか?

「LAW & ORDER」がアメリカのドラマ史上一番長く続いた刑事ドラマになった理由は、前半が刑事ドラマ、後半が法廷ドラマ、という2つに分かれた珍しい構成のドラマだったからだと思う。だから普通のドラマよりストーリーを倍楽しめるし、エピソードは1話完結だから、前の週に何が起きたのかを知らなくても、次の週に何が起きるのか分からなくても、毎週ドラマを楽しむことができるんだ。

――「LAW & ORDER」のアイディアはどのように思いついたのですか?

「LAW & ORDER」のアイディアを思いついたのは、30分のTVドラマを制作しようと思っていた時なんだ。当時は80年代の後半だったから60分ドラマをやるのは難しい時代だった。だから、まずひと晩で前半を放送して、また違う日に後半を放送するって形でやろうと思ってたんだ。それを実行に移さなくてすんだのは、幸運だったかもしれないな。

――実際の事件を基にすることのコンセプトは何ですか?

実際の事件を基にしはしているが、事件の詳細ではなく見出しだけを参考にしたんだ。それが、視聴者の関心を得られるような理想的なストーリーにつながると思った。でも事件の詳細を調べたりはしなかった。もし事件の詳しい内容を知ってしまったら「よし、これをドラマにも使おう」となると思ったからね。細かい所まではドラマに反映させたくなかったんだ。

――常にドラマに新鮮味を与えるためにしていたことはありますか?

キャストが次から次に入れ替わったことが「LAW & ORDER」に新鮮味を与えていたと思うよ。6人のキャラクターが中心のドラマだが、20年で28人の俳優が演じている。だからジェリー・オーバックやサム・ウォーターストンのように14年とか15、16年演じ続けた俳優もいれば、出たり入ったりする俳優もいた。仕事に不満を感じて辞める人はいなくても、俳優にはそれぞれ自分のリズムがあるからね。だから、降板したいと言ってきたキャストを無理やり残したことはないんだ。毎年誰かがいなくなった。長く演じすぎたと感じた俳優や、他にやりがいのある仕事を見つけた俳優、もうやり残したことはないと思った俳優や、理由は様々だね。そういう時は僕は「オーケー」ってだけ告げて、新しいキャストを捜し始める。それが新鮮味につながったんだろうね。

――「LAW & ORDER」で一番好きなエピソードは?

20年以上もやってたから、好きなエピソードはたくさんあるよ。でもこのドラマで一番気に入ってるのは、ネタが尽きないという点だな。以前、「このドラマにとってのバイブルは?」って聞かれた時は、ニューヨーク・ポストの第一面だって答えたよ。犯罪は日々どんどん変化する、更新を続ける情報源だ。殺し方もどんどん新しいものに変わっていくしね。

――「LAW & ORDER」には多くのゲストスターが出演されていますが、一番印象に残っているゲストスターはどなたですか?

それはすごく難しい質問だな。だってゲストスターだけでも480人ぐらいいるからね。好きなエピソードはいくつもあるけど、パイロット版(第1話)だけは特別だ。ドラマのトーンを決定づけたエピソードだし、全てのシーンを手持ちカメラで撮影した。好きとか嫌いとかの次元を越えてるんだ、一番初めのエピソードだからね。それ以外では、毎年好きなエピソードはどんどん増えたよ。ゲストスターもね。何度も出演してくれたゲストスターにはお気に入りも多いんだが、大勢の中から1人を選ぶのは無理だな。

2011/7/22

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