ストーリー
脳を100%活性化させれば、人間に不可能はなくなる。
ブライアン・フィンチは28歳になってもなお、音楽の道を諦めきれずに定職にも就いていない。家族の中でも肩身の狭い思いをしているが、そんな自分を常に温かい目で見守ってきてくれた父デニスが突如病に倒れてしまう。そんな中、ブライアンはアルバイト先で偶然、かつてのバンド仲間イーライと再会。投資銀行家として成功していたイーライは冴えない生活を送っているブライアンを励まそうと、「起爆剤だ」といって謎の薬を手渡す。ブライアンが半信半疑で飲んでみると、たちまち脳が活性化し、驚くべき“脳力”を発揮。ありえないスピードで仕事を片付け、チェスやギターまで天才的な腕前を見せるだけでなく、それまで診断が難しかった父の病名も突き止めることに成功する。
薬のパワーに魅せられたブライアンは、さらに薬をもらおうとイーライを訪ねるが、彼は何者かに殺されていた。どうにか隠してあった薬を1錠見つけたところへ、FBIが踏み込んでくる。薬を飲んで再び超人的なパワーを得たブライアンは華麗に逃走。FBI捜査官のレベッカは、逃走したブライアンの並外れたパワーを不審に思い、上司に報告。どうやらブライアンの得たパワーは、“NZT-48”(エヌズィーティーよんじゅうはち)と呼ばれる脳を活性化させる薬によるものだった。“NZT-48”は、開発者不明の謎の薬で、飲むと驚異的な力を発揮できるようになるが、薬が切れるとひどい副作用を起こすという。
友人を殺した犯人を突き止めるべく、ブライアンはイーライの同僚たちを訪ねるが、そんなブライアンの前にエディ・モーラ上院議員が現れる。モーラは、自らも“NZT-48”の服用者で、副作用を抑える薬を開発したというのだが……。
イーライ殺しの証拠を見つけるために奔走するブライアン。FBI捜査官のレベッカは、薬の研究に役立てるとともにその超人的“脳力”を捜査の助けにしてもらおうと、ブライアンを雇うことを上司に進言。ブライアンはある条件と引き換えにレベッカのオファーを受け入れ、FBIの事件捜査に参加することに……。