80年代の大ヒットドラマ「冒険野郎マクガイバー」が復活!
科学の知識と機転を利かせてあらゆるミッションを遂行していく主人公マクガイバーの活躍を描いた全米大人気の痛快アクション大作!
“マクガイバー”という言葉は動詞として辞書に載るほどなんだ。マクガイバーがどれだけ知られた存在かが分かるよね。視聴者は長い間、彼を待ち望んでいたと思う。コミックが原作の映画では、主人公がある一定の基準を満たす存在でないと多くの視聴者は納得しない。その点、マクガイバーなら話は別だ。再び誰かがマクガイバーとなって、あらゆることを成し遂げてくれるのを、人々は見たがっているんだ。実際、ドラマが始まる前なのに、“あなたが新しいマクガイバー?”なんて何人からも聞かれたよ。それってすごくクールなことだよね。
このシリーズを5つの言葉で表現すると、こうかな。“楽しい、セクシー、面白い、危険、ずぶ濡れ”。
マクガイバーは演じるのがとても楽しい役なんだ。チャーミングで面白い男になれるからね。実生活での僕はそんな風じゃないから、脚本では意識的にそういう男に描かれた。毎エピソード、そんな人物になりきってマクガイバー的なことをできるのって、想像つくと思うけどすごく楽しいよ。
僕は群像劇のキャストの1人になったこともあるし主役を演じたこともあるけど、マクガイバーの話が来た時は、そのどちらにも魅力を感じていたんだ。時には複数のキャストの1人として軽めに演じたいこともあるし、責任の重い演技をするのにちょうどいいタイミングだと思える時もある。まさにマクガイバーさ。アメリカ版ジェームズ・ボンドを演じるみたいでクールだし、僕の父親世代を興奮させることができる役っていう点でもクールだね。
リブート版は、オリジナル版より10歳くらい若いマクガイバーの話だ。オリジナル版とは異なる部分がいろいろある。だから、オリジナル版とはまた別の話って感じかな。でもマクガイバーの生い立ちや、その後の経歴などについてはオリジナル版と同様に語られるよ。
オリジナル版のある作品のいいところは、ジェームズ・ボンドやインディ・ジョーンズみたいに、登場してすぐ親しい人に会った気持ちになれることだ。“やあ マクガイバーさん、元気にしてたかい?君と過ごした時間は楽しかったな。今回のストーリーはどんなかな?ぜひ見たいね”って感じになる。そして今回は僕らがそのストーリーを語る機会を得たんだ。
第1話でロケットを拾う場面がある。オリジナル版での状況とは違うけどね。タイトルシークエンスの途中に出てくるよ。それからボーザーやジャック・ダルトンもオリジナル版に登場するし、ソーントンはオリジナル版では男性だけど、リブート版では女性として登場する。でも3人とも、オリジナル版とは一味違う感じなんだ。彼らとマクガイバーとの出会い方が異なるからね。
マクガイバーのすることはリアルで、驚かされてばかりだよ。条件がそろっていないとうまくはいかないことだけど、条件さえそろっていれば本当にできてしまう。コイルや電磁石なんかも実際に作れるしね。
ジャックと僕は冒険を共にする相棒の警官みたいな感じで、彼は僕の身の安全に気を配ってくれるんだ。僕はあらゆるマクガイバー的なことをするのが専門で、銃は使わない。一方、ジャックは銃器を扱うプロで、僕がどこかへ忍び込み“マクガイバリズム”を駆使して問題を解決している間に、僕を守ってくれる存在だ。:ジャックとの関係は、「明日に向って撃て!」のブッチとサンダンスの関係に似てるね。
ジャックは銃を使うけど、僕は使わない。彼のすることに助けられることもあるけど、僕自身はしようとはしないんだ。その理由は後で分かるけど、とにかく彼は僕ができないことをして、僕は彼ができないことをするのが名コンビの秘訣かな。彼は僕が“バカげてる”とか“くだらない”と思うようなことをして僕を笑わせるし、僕は彼よりずっと頭脳派だから、彼が興味をそそられるようなことをして彼を楽しませることができるんだ。
ジョージ(・イーズ)は僕にとって恋愛対象みたいなものだね。そう言うと、このドラマを完璧に説明できる。
ボーザーは僕にワッフルを作り、僕を笑わせてくれる奴だ。
僕はスピードボートに乗るし、爆発も起きるし、銃で撃たれたりもする。すごいだろ?
飛行機からぶら下がるシーンの撮影日まで、エクササイズを十分にしてたつもりだったし、撮影をすごく楽しみにしてた。でも実際撮影に入ると何テイクも求められたんだ。しかもものすごく走りづらいブーツをはいて走るよう言われた。“よろしく!”みたいな感じでね。3分の2くらい走ったところでものすごく息苦しくなって、“ヤバい”って思ったよ。エクササイズが十分じゃなかったんだね。
オリジナル版ではマクガイバーには毎エピソード、新たな恋の対象が登場する。リブート版を見てもらうと分かるけど、それには理由があるんだ。彼は決して典型的な女たらしではない。すごく優しい男なのに、毎エピソードで女の子が替わる。それは、彼がある出来事で心に傷を負ったせいなんだ。第1話を見るときっと分かるよ。
オリジナル版に関しては父のようにいつも見ていたわけではないけど、子供の頃に見たエピソードはいくつか覚えてる。気に入ってる場面の1つについて、皆に教えたくてSNSにアップしたよ。マクガイバーがある女性に、“中国では器量のいい子を「醜い子」と呼び、その子が傲慢にならないようにする”と話すんだ。そして彼女に向かって、“君が今まで会った中で一番醜い女性だって、俺も君に言わないとね”と言う。マクガイバーがそういう甘い言葉で女性を虜にできるなら、演じる僕も気分がいいよね。
あの革のジャケットは大好きだ。リブート版でも着るよ。あれはマクガイバー用にカスタムメイドされた物だから、どこにも売ってないんだ。衣装デザインのネイディーン(・ヘイダーズ)がスティーヴ・マックィーンやマーロン・ブランド、ジェームズ・ディーンなどの写真を見て、当時の彼らを象徴する映画作品で彼らが着ていたジャケットのイメージを組み合わせて作り上げたものだ。それが、本作で僕が着てるジャケットだよ。
マレットについては皆に聞かれるよ。僕を右側から見ると、髪が後ろになでつけられててマレットを思わせる感じになってる。厳密にはマレットではないけど、この感じ分かる?分かるよね。
あまり楽しみすぎないようにすることかな。特にジョージ(・イーズ)やジャスティン(・ハイアーズ)や、他のキャストとの共演をね。
“マクガイバー”と聞いて、好奇心をそそられてワクワクしたからさ。このネットワーク局にとって重要な財産であるこのシリーズ作品を、現代版にアップデートするのが楽しみなんだ。先人の偉業に敬意を込めてね。
オリジナル版のコンセプトは僕らにとって財産であり素晴らしいものだから、それに対する賛辞になるように、皆リブート版に臨んでる。僕は周りの人たちにこんな風に言ってるんだ。“インターネットを見てみろ。オリジナル版のコンセプトやマクガイバーのキャラクター、彼の披露する技が、他に類を見ない草分け的なものだったと分かるから。あのコンセプトやマクガイバーのしていたことは、今の時代でも通用する。でも、音楽や衣装については批判してくれていい。だって僕らは誰でも、80年代に自分たちが着ていた服を思い出すと少し恥ずかしくなるだろ?だから服装については、リブート版では当時カッコいいと思っていた衣装にも改善を加えてるんだ”とね。
彼は想像力と自分の手と筋肉を駆使する男で、しかもすごく運動能力に長けてる。危機的状況に直面した時、自分を救ってくれるのはパソコンじゃない。逃げ道の道順はパソコンで得られるかもしれないけど、彼は葉っぱを使って自分自身で方角を割り出せてしまうような、ものすごく頭脳明晰な男なんだ。それに様々な分野のことをプロ級にこなせる。木を切り倒して森の中に小屋を作ったり、溶接やサーフィンなんかもできる。007みたいな並外れた奴だよ。007が他にいるなら、マクガイバーは008か006だね。
ファンを喜ばせるネタがいくつも仕込まれてるよ。マクガイバーがミサイルを肩に載せるシーンとか、ウェーターのトレーで事態を収拾するシーンもある。誰かの額にドアを叩きつけるシーンもあるし、スイス・アーミー・ナイフも頻繁に登場するよ。
ジャックは言わばスイス・アーミー・ナイフみたいな男だと思う。パイロットなんだけど、単なる飛行機のパイロットじゃなくヘリの操縦もできる。ボートも、プロ並みに操縦できるわけではなくても、エンジンが爆発すれば臆せず確認しに行って誰かに“エンジンが壊れた”と伝えることができる。そのエンジンを修復するのがマクガイバーだ。マクガイバーは機知に富んでいて運動能力も高く、自己防衛能力に優れているけど、ジャックは苦痛を楽しめる男だと思うね。僕には個人的に好きな総合格闘家か何人もいて、彼らに話を聞いて参考にしてるんだ。リングや仕事に対する姿勢とか、恐怖心をなくすためにどうしているのかとかをね。ジャックというキャラクターは、皆が自分の背後を守ってほしいと思うような奴だよ。ジャックは情報収集のエキスパートで、僕が思うに尋問の腕も見事だ。人も殺すし、人の心を傷つけたりもする。最も危険で危機的状況にいる時に、一番リラックスするような男って感じがするね。
ジャックとマックは、湖の真ん中でクリスマスの電飾をつけたヨットに乗りながら、自分たちの秘密や希望や恐怖を語り合ったりして楽しめたりもするけど、バイクで競走し合う時には、200キロ近くスピードを出してもお互いに“速度が足りない”と思う、そんな関係だね。どちらかが死にそうな場面では限界を超えそうなほど踏ん張らなくちゃいけないけど、死なずに済んだと分かると2人で笑うんだ。生死に関わるような危機的状況に陥っても、2人ともその重圧を押しのける。マクガイバーは完璧に落ち着いてるし、ジャックも眠りに落ちてしまうほどさ。ジャックは親戚のおじさんみたいな感じだよ。あれこれ指図はしないけど、マクガイバーを正しい方向へ導こうとする存在だ。
僕は20年以上この業界にいるけど、ルーカス(・ティル)の年齢であれほど仕事熱心で寛大で才能のある俳優には会ったことがない。僕が同じ年齢の頃にあんな才能を持っていたら、ここじゃなくどこかの島でくつろいでるんじゃないかな。ルーカスは才能あふれる男だから、同じく才能あふれるマクガイバーを見事に演じてると思うよ。
それほど大きなチームではないよ。フットボールのチームとは違うね。今のメンバーは4~5人かな。まずはマック、そしてジャック、それから頭脳役兼監視役がいて、さらにまだ様子見のメンバー、ライリーがいる。
僕らもまだ知ろうとしてる最中だけど、ソーントンはジャックとマックというハチャメチャな2人を世話するボスだ。2人ともなかなか捕まらないし、職場を離れている時間の半分以上は危機的状況にあるけどね。
ライリーはコンピューターの天才だ。その知能とスキルをよいことに使うか、またはそれを使わずに刑務所に放置されるかを選択するっていう状況に置かれる。
マクガイバーの様々な心情が描かれてるよ。いわゆる“ドラマ”っていうのかな。表現方法は任せるけど、とにかく僕らはリアルな映像に仕上がるように努力してる。楽しんでもらえると思うよ。ルーカス(・ティル)と僕はこの半年間、互いをよく知るためにヨットで寝泊まりしたり、一緒に過ごしたりしてるんだ。第1話には笑える場面もたくさん見られると思う。ルーカスはすごく面白い男だよ。それから、素晴らしいアクションもある。テレビをつけっぱなしにしていても画面に注目せずにいられるような第1話にはならないね。夏の超大作映画みたいな仕上がりだし、毎エピソードそうなるよう目指して皆で努力するつもりだ。僕らは遊び半分では臨んでない。第1話は超大作並みの出来だし、どのエピソードも同様の出来になると思う。視聴者のみんなも、他のドラマシリーズとは違うスケールの大きさを目の当たりにすると思うよ。
第1話の中でチームは任務に失敗し、チームメンバーを失い、さらに裏切り者に対処することになる。結果、元の組織は消滅し、その“灰”の中から誕生するのがフェニックス財団だ。表向きは政府の研究機関ということになっているけど、実はアメリカの世界中における国益を守るために存在する秘密組織なんだ。
皆で楽しみにしてるよ。第1話を見たけど、既に他の国の話が出てきてるからね。毎回同じセットの中を歩き回ったり、訴訟事件についてあれこれ論じたりするような作品じゃない。お母さんやお父さんが好むような法廷ものではないんだ。分かるかな?
同じドラマシリーズに15年間もの長い間出演してると、十分に油を差した機械のように、まるで自動操縦かのごとくに撮影が進むんだ。しばらくしてスタッフとも仲良くなったし、30~40エピソード以上一緒に仕事をした監督とは個人的な友達にもなった。現場では1つのシーンでカットがかかり、いい出来だと“さあ、次は?”って感じで誰に指示されるでもなく自然と次の部屋に移動したもんだよ。でもジェームズ(・ワン)は、指示を出す人なんだ。どこにカメラが欲しいかも事前に推測したりしてた。それを一瞬見ただけで、“彼はこの道のプロだ”と分かったよ。そこで僕は彼の所に行って、“前回のドラマシリーズでは自動操縦みたいな撮影スタイルだった。誰かが指示を出して、それに合わせて進めるようなことはしなかったし、僕もそのスタイルが気に入ってた”と話した。そしたら彼は興味を持ってくれたんだ。俳優を大事にしてくれる人だよね。簡潔に説明をしてくれたりもした。まだシリーズが始まって間もないけど、彼はクエンティン・タランティーノと仕事をした時と同じような感覚を覚える人だ。もしくは、何かのスポーツで自分より優れた人とプレーすると、突然、自分にできると思わなかったことができたりするだろう?ジェームズは僕にそんな経験をさせてくれてる。その成果を皆に見てもらうのが楽しみだし、僕自身も見るのが楽しみだよ。
僕にはラッキーなことに、「CSI: 科学捜査班」の放送で得たファンがいる。あのシリーズが長い間、何度も何度も放送されてたからってだけかもしれないけどね。でも彼らは僕のキャラクターや僕自身が、あの長きにわたるドラマシリーズで成長していく姿を見てくれていた。僕はあのシリーズでの15年間が、このジャック役のための準備だったと思ってるんだ。あの15年で犯してきたあらゆる間違いのお陰で知恵を得て今の自分になれたし、それをこの「MACGYVER/マクガイバー」にも生かせると思う。あの経緯を振り返って考えれば、これは「CSI」ファンのみんなに捧げるシリーズさ。あの時とは少し違って、より成長したシリアスなジョージ・イーズを見てもらえると思う。でも、ルーカス(・ティル)と僕との関係は、すごく気楽で笑いに満ちたものでもあるよ。
僕がマクガイバーなら…“スイスアーミー・ナイフ”って言うと思うだろう?でも僕ならジャック・ダルトンをズボンの横に付いてる大きなポケットに入れて持ち歩くよ。彼がスイスアーミー・ナイフみたいなものだからね。
正直言うと、こんな役をずっと待ち続けてたの。いつもチアリーダーとか学校のセクシーな女の子とかガールフレンドみたいな役ばかりだからね。悪い意味じゃないんだけど。でも、自分の手を汚すような役とか、楽しいことをしたり走ったり人を撃ったりするような役をずっと待ち望んでた。自分のロッカーの所で男の子に話しかけたりするだけの役じゃなく、現場に行って楽しんで、任務をこなしてアクションシーンにも参加できるような役を待ってたのよ。
この1年くらいの間に、テレビでオリジナル版のエピソードをいくつか見たの。リブート版が作られるなんてことは知らずにね。オーディションの話をもらった時、“ウソでしょ、私が待ってたのはこの役よ。これこそ私がやるべき役だわ”って思った。私に決まったって連絡を電話でもらった時は、床に伏せて必死に状況をのみ込もうとしたわ。だって、こんな素晴らしい傑作シリーズに出演できるなんて、ものすごく大きなことだもの。一体誰がこんな経験できる?2016年、26歳で「MACGYVER/マクガイバー」に出演。これって私にとっては人生を変えるような出来事よ。
5つの言葉で表現するなら、こうね。“危険、サスペンス満載、エキサイティング、魅惑的、マクガイバー”。
既に撮影を満喫してるわ。撮影初日の最初のショットが、ルーカス(・ティル)が離陸する飛行機に飛びついて止めようとするショットだったの。“初日からこんなショットを撮る?ちゃんとやらなきゃ”って感じだった。それ以来、アクションの連続よ。今もクレイジーなシーンを撮ってる。うまく説明できないけど、とにかくスタートはうまくいったし、あとは突っ走るだけ。みんな準備はできてるわ。
ライリーはずる賢くて、ちょっと信用はおけないけど、すご腕のコンピューターハッカーよ。
最初ライリーはテーブルに手錠でつながれていて、囚人が着るオレンジのジャンプスーツを着てる。収監されてるの。そこにマクガイバーたちがやってきて私を保釈するんだけど、私は“こいつら誰?”って感じなの。私は最高のハッカーなんだけど、彼らは私がどんなことをする人物かも分かってない。彼らには任務の補佐をしてくれてた前任者がいたようなんだけど、その人物よりも私の腕の方が上なの。
ジャックとマクガイバーが、私を刑務所から出してくれるの。私はある意味丸め込まれてチームの一員になって、様々な任務を手助けすることになるわ。IT系全般を補佐するの。
マクガイバーはDXSっていう組織に属してる。ライリーは10代をハッカーとして過ごしてきた中で、CIAすら存在を知らないそのDXSのことを監視し続けてるの。だけど、面白いことに私はジャックがDXSの人だってことを全然知らなかったのよ。“灯台下暗し”状態でね。ライリーも最初はマクガイバーたちを信用しないんだけど、DXSのメンバーだと知った途端に“この人たちとなら働いてもいいかも”ってなるの。
いかにもな見た目のハッカーではないわ。皆が思うような人物ではないの。私がマクガイバーのチームにいると、“どうしてこの子がいるの?”って感じになる。私にコンピューターのスキルがあるからなんだって、見てもらえば分かるけどね。
シリーズの間中、ジャックにちょっとしたニックネームを付けて呼ばれてイラッとすることがあるかも。エピソードを見ていくと分かるんだけど、ライリーとジャックにはちょっとした関係というか、過去があるのよ。それから、“お利口”“変わり者”“イケてる奴”みたいな風にはライリーを呼ばないでほしいわね。
エピソードを見れば、私とジャックの間に敵対意識があるのが分かるわ。2人には過去があって、私はジャックをよく思ってないの。私の家族を害するようなことをしたのが原因よ。見てのお楽しみね。
マクガイバーは魅力的で面白くて情熱的でもあって、どんな女性も彼のことが大好きになってしまうわ。だから女性たちはルーカス(・ティル)に夢中になると思う。彼は気をつけないとね。このエピソードが放送されたら最後よ。女性が彼に群がって、あの髪にもうっとりするわ。
テレビゲームをするから、ハイテクには少し詳しいの。どんなタイプのゲームもするわ。でもキーボード入力の腕は少し衰えてるから、動画サイトでチュートリアルを見たりして準備した。父が「CSI」のハッキングする人たちの動画を送ってくれたの。“パパ、最高!これを必要としてたの”って感じよ。こんな感じで少しキーボード入力の練習をしたわ。
この役はまさに適役なの。だって、彼女は普段の私みたいなんだもの。服装や髪形や彼女の何もかもが私みたいなの。ハッキングのこと以外はね。ハッキングされたことはあるけど、自分ではやらないわ。
私のファンはすごく興奮すると思うわ。みんな、今まで「ヴァンパイア・ダイアリーズ」の役みたいなのを見てきてる。すごくクールなキャラクターで、写真家の役だったわ。それに何ていうか、興味深い役どころだった。ミステリアスでね。でも今回の役では、リラックスした、飾らない私が見られるわ。
どこかの時点で銃を持ってみたいな。使わないかもしれないけど、とりあえず銃を抜いてみるとか。そういうシーンを撮る覚悟はできてるのよ。
今の世代の視聴者たちが、携帯電話にかじりついてるんじゃなく、実際に自分の体を使って物事をするってことの手助けになると思う。マクガイバーは身近にある物から何かを作り出すわ。携帯電話を取り出して検索したりせずに、その場で自ら解決法を考え出すの。それを見て今の視聴者は、自分の手を使って泥にまみれる気になると思う。
私とマクガイバーにはちょっとした共通点があると思う。私は常にポケットナイフを携帯する性質なの。誰もそのことを知らないんだけどね。彼とはそんな共通点があるわ。
このタイミングがちょうどいいよ。ファンも“おお~!”ってなるくらい、オリジナル版から十分な時間が経ってるからね。どこに行っても、僕が「冒険野郎マクガイバー」のリブート版が製作される話をすると、みんなが興奮する。時期が早すぎれば、視聴者はオリジナル版の余韻から抜け出せていないだろう。でももう十分時間は経って、ファンたちも“リブート版を見る日が待ちきれない”って心境になってる。僕が利用した配車サービスの運転手が、“リブート版が待ちきれない”って言ってくれたんだ。彼は同じ地元の出身で、“先週「冒険野郎マクガイバー」シーズン2のDVDをゲットしたばかりだよ。リブート版ができるっていうのかい?”って驚いてた。そんなところかな。
「冒険野郎マクガイバー」のファンなんだ。昔からファンだった。確かオリジナル版が始まった年に、僕が生まれたと思う。リブート版出演の話が来た時は飛びついたよ。昔、みんなが“こうマクガイバーして、ああマクガイバーして…こうマクガイバーした”みたいに言うと、僕の頭にはマクガイバー役のリチャード・ディーン・アンダーソンが浮かんだ。僕は彼と共に成長し、彼のファン、あのシリーズのファンとして成長したんだ。だからリブート版に関わることができて、夢がかなった気分だよ。
僕にとっては、“爆発、飛行機、笑い、銃、セクシーな女性たち”だね。
マレットかな。それが最初に頭に浮かぶことだと思う。それと、ガムや靴ひもや箸みたいな日用品から爆弾を作っちゃうこととか。“マクガイバー”と聞いて皆が思い浮かべるのはそんなことさ。
マクガイバーの問題解決方法の爽快なところは、身の回りの物を使うところだ。インターネットに接続して解決方法を検索したりはしない。ライトや棒や水のボトルキャップなんかを駆使して、窮地から抜け出すんだ。そこがすごくクールなところであり、オリジナル版マクガイバーの素晴らしいところだよね。このリブート版でもそこが素晴らしいところになると思う。
マクガイバー的な瞬間の数ヵ所は、現代の視聴者向けにテクノロジーという手段を通して微調整されてる。今はスマートフォンとかGPSとか、あの頃にはなかった新しい技術があるけど、当時の最新技術といえばテレビゲームとかだ。当時は“マクガイバーがビデオデッキを使ってる”なんて話題になったけど、今ではブルーレイやストリーミングサービスもあるし、マクガイバーが活用できる様々な機器もあって、毎週の事件解決に使えるような楽しい道具を作るのに事欠かないんだ。
オリジナル版が本当に好きなファンなら、ミサイルのことは分かるよね。あれはカメオさ。マクガイバーの髪も長い。マレットまではいかないけど。
オリジナル版にも登場していたキャラクターは、ジャック、ソーントン、ボーザーかな。ボーザーは隣人役で登場してた。リブート版ではマクガイバーのルームメイトだ。そう、彼の所に転がり込んで、家賃は払わないのさ。
ボーザーはマクガイバーの親友であり、ルームメイトだ。彼はマクガイバーが何をしてるか本当のところは知らない。シーズン中の後のエピソードで偶然、マクガイバーが本当は何の仕事をしているか知って戸惑う。でも子供の頃からの付き合いだし、大事な親友だから、マクガイバーの味方なんだ。
ボーザーのいい所は、彼が緊張を和らげる役目を担ってるってことだ。すごく緊張感のある展開になりがちなドラマで、それは素晴らしいと思う。でもアクションや劇的な出来事が満載のドラマだからこそ、緊張を和らげてくれる笑いの要素があるのはいいことだ。ボーザーの役目はまさにそれさ。ドラマチックな部分は他のキャストに任せておき、いざ僕が登場してジョークを飛ばすと、ドラマのトーンが軽い感じになるんだ。もちろん、皆に楽しんでもらえるような演技になるように気をつけてるよ。
最初ボーザーは、バーガー店の店員という設定で登場する。そう、バーガー店の制服を着てるよ。それから彼は映画監督志望だから、自分の企画してるインディペンデント映画にマクガイバーを出演させようとするんだ。トリスティン・メイズが演じるライリーにも近づいて、出演を依頼しようとするよ。
ボーザーはマクガイバーの親友だから、当然ストーリーに関わるようになるよ。シーズンの後の方ではボーザーにあることが起きて、マクガイバーが助けに来るエピソードがある。それによってマクガイバーの本当の仕事が明かされるんだ。そして僕もチームと行動を共にすることになる。
アクションも劇的な場面も見られて、強烈な場面を見てたと思ったら、そこに面白いネタが突然降ってくる。“ひゅー!”ってね。予期しないところに面白ネタがやってくる。それに視聴者は刺激されてクスッと笑ってしまう。そんな笑いを、僕は視聴者に提供したいと思ってるよ。
主要キャラクターたちだね。ルーカス・ティルの演じるマクガイバーに、ジョージ・イーズの演じるジャック、トリスティン・メイズの演じるハッカー役のライリー、それから僕ジャスティン・ハイアーズが演じるボーザーだ。サンドリーヌ(・ホルト)の演じるソーントンも重要だね。彼女はボス役だ。ナメた態度は取れない。彼女の一言で物事が動くよ。
マクガイバーにはチームがいるっていう点が素晴らしいよね。彼がマクガイバーらしいことをし始めるとチームがサポートに回って、無事にやり遂げられるよう最後まで助ける。僕らにはマクガイバーが必要だからね。
マクガイバーは知性と創意を発揮する。ジャックは魅力的な人柄で、組織に肉体的な強さをもたらしてくれる存在。ソーントンは、メンバーに各自の任務を自覚させるリーダーの役回りだ。ライリーは若きハッカーで、IT系の何かをする必要がある時が彼女の出番だ。そして僕はバーガーを焼く。バーガーを焼いてほしかったら僕の所に来てね。
ボーザーはマクガイバーに日常を与える存在だ。マクガイバーは外に出てイカれた任務を遂行するけど、いつだって帰る家があり、普通の人間に戻れる。結局彼も、周りの人々に実際の仕事を知られないよう社会に溶け込まないといけないからね。だからマクガイバーが家に帰ってくると、僕と一緒にくつろぎながら楽しい時間を過ごすんだ。これで彼は日常に戻ることができる。
ルーカス(・ティル)は最高だ。ルーカスとは実際に会う前からSNS上で交流があって、それから実際に会ったんだ。共演キャストとしてディナーに行った。彼は最高の男だよ。“ルーカス”だからね。彼みたいなセックスシンボルと共演できて幸せさ。行く先々で女の子たちが“大変、ルーカスよ!「X-MEN」シリーズの彼よ!”みたいな感じになって、彼女たちのパンティが速攻でずり落ちる。僕を見るとパンティが上がるのに、ルーカスを見ると下がるんだ。そんなルーカスのオーラを肌で感じられるのがいいよね。だって、ルーカスのオーラで僕のセクシー度も上がるから。
ルーカス・ティルが演じることで、マクガイバーという役柄に魅力とセックスアピールと大胆さが加わってる。ルーカスはまるでクリント・イーストウッドみたいだ。若いクリントさ。本当に素晴らしいと思う。
ジョージ(・イーズ)は本当に楽しい男だね。共演しても楽しいし、そばにいるだけでも楽しい。こないだもディナーの席でジョークを飛ばし合ったよ。最高の男だ。
リブート版のジャックは、女性にとってはたくましいイケメンだと思う。少し白髪交じりで筋肉隆々の男だ。女性たちはマクガイバーとジャックが大好きになるだろうね。マックとジャックが人気を独占さ。
リブート版ではソーントンは女性なんだ。そう、サンドリーヌ(・ホルト)が演じてる。みんな、サンドリーヌには敬意を表さないとダメだ。“サンドリーヌ”って名前の人に対しては、敬意を持って接しないといけない。
冒頭から壮大なスケールで幕を開けるよ。マクガイバーとジョージ(・イーズ)、チーム全員がある物を発見する任務に就いてるんだ。何かは言えないけど、ある物を回収しようとする。すると、あることが勃発してマクガイバーは心を乱されてしまう。そして後になって、起きた出来事が僕らの認識とは違っていることが判明するんだ。
フェニックス財団は、彼らだけで世界中のあらゆる犯罪を解決できてしまうような組織だ。何かが起きても、フェニックス財団が急場を救ってくれる。組織名はマクガイバーが思いついたものだ。第1話を見れば分かるよ。なぜその名前を選んだのか、彼が説明するから。
マクガイバーにとっては誰もが大きな脅威だよ。誰も信用できない。フェニックス財団の人員は信用できるけど、それ以外の人は誰も信じられない。誰が悪人なのか、誰が攻撃してくるか分からないんだ。このドラマの中では何が起こるか分からないから、常に目を見開き、耳を澄ましておかないとダメだよ。
飛行機のシークエンスかな。脚本を読んだ時、衝撃を受けたよ。マクガイバーが飛び立つ飛行機につかまって空中を移動するんだ。映画で見るようなシーンだよ。
お気に入りのマクガイバー的な瞬間は、マクガイバーが何かに何かを巻きつけて電磁場を作り出し、悪党のイヤホンの通信を妨害する場面だ。そうしてマクガイバーは建物内部に忍び込んで彼の任務を遂行する。
新しい世代の視聴者は、問題の対処法や道具の作り方を学べると思う。僕自身も道具の作り方なんて知らないから、脚本を読んで、マクガイバーが身近な物から道具を作る方法を知るとワクワクするんだ。彼が見せてくれることで、強いられる感覚なしに科学を知ることができる。科学を理解するのにクールな手段だよ。新しい視聴者も気に入ると思うし、それがこのドラマから得られる収穫だと思う。
ジェームズ・ワンといえば、「ソウ」「死霊館」「アナベル 死霊館の人形」、そして「ワイルド・スピード SKY MISSION」だ。ハリウッドでトップクラスの監督だよ。そんな人と一緒に仕事ができて幸せだね。お陰で、初めからこのシリーズが成功するって分かったよ。アクションシーンを見れば、なぜ「ワイルド・スピード SKY MISSION」や他の作品がヒットしたのかが分かる。彼は何をすべきかがちゃんと分かってるからさ。カメラをどこに置くべきかも分かってる。ものすごく的確な説明もしてくれる。そういったもろもろが、第1話から見て取れるはずだ。
ジェームズ・ワンの素晴らしいところは、クリアなビジョンを持っているところかな。「冒険野郎マクガイバー」のリブート企画を思いついたのも彼なんだ。そういう明確なビジョンを持ってる人がいると、素晴らしいものが出来上がる。この世の中で今までなされてきた偉大なことは全て、明確なビジョンを持った人から生まれてると思う。ジェームズが第1話の監督を務めるということだけで、彼がこのシリーズという“船”を正しい方向、正しいルートに導いてくれると分かる。こんなすごい人と仕事ができて本当に光栄だし、名誉なことだよ。彼は見事な経歴の持ち主だし、彼の手がけた作品を見れば彼の素晴らしさは明らかだからね。
傑作だからだよ。皆に愛されてるシリーズだ。“マクガイバー”を好きじゃない人を僕は知らないね。オリジナル版が秀逸なのは、エンターテインメントに徹していたからだ。そこが“マクガイバー”の素晴らしいところさ。リブート版でもそこは変わらないと思うよ。オリジナル版よりマクガイバーが若いけど、どんな年代や視聴者層も楽しめる内容だ。娯楽作品だってことに尽きるね。
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