ニューヨークのマンハッタンで暮らすマイケル・ヘンリーは、NBC「チャンネル4」の人気キャスターだったが、パーキンソン病の治療のために番組を去り、今は愛する家族と過ごす時間を大切にしていた。もっとも、高校教師である妻アニー以外、子供たちはいずれも多感な上に個性的。長男イアンは成績優秀だがネットの検索エンジンを開発するという理由で大学を中退、アニーの高校に通う長女イブは少し暗い性格で、幼い次男グレアムはまだまだ甘えん坊。また、一家と同じアパートには、三十代後半になっても独身であることに焦るマイケルの妹リーも住んでいる。
マイケルはある日、間違えて緊急通報用の911番に電話をかけてしまうが、通報から警官が到着するまでに40分以上もかかったことに驚く。そして警官の話から、20億ドルも注ぎ込んで導入した新しい通報システムが遅れの原因だと知る。この一件を世間に訴えようと考えたのを機に、マイケルはNBCへの復帰を考え始める。久々に戻った職場では、元上司で親友のハリスをはじめスタッフから拍手で迎えらえれ、彼を英雄扱いするプロモ映像が作られていたりと歓迎ムード一色。そんな中での復帰に戸惑いを感じつつも、マイケルはプロデューサーのケイと組んで独自取材を重ね、通報システムの問題を追及していくのだが……!?