CIAのエージェントだったベッカ・ウィンストンは、同じくエージェントである夫のポールと息子マイケルとの幸せな家庭を築いていた。だが任務で滞在していたウイーンで車が爆破され、ポールは殉職。10年後、18歳になったマイケルは建築学の夏期講習でローマへ短期留学することになる。だがまもなくしてマイケルが失踪したという連絡が入り、ベッカはローマへ乗り込む。マイケルの友人のアパートを調べている時に襲いかかってきた刺客を返り討ちにしたベッカは、元恋人でイタリアの警察官であるジャンカルロのもとに身を寄せる。そしてマイケルとのテレビ電話の映像から、近くの店の監視カメラに、マイケルが拉致される瞬間が記録されていたことを突き止める。
ジャンカルロの協力で、マイケルを拉致した一味の車がフランスの貿易会社のものだと判明するやいなや、ベッカは単身フランスへ向かう。一方、パリにあるCIA西ヨーロッパ支部では、元イタリア諜報員が殺された事件にベッカが関わっていることをつかみ、彼女の追跡を開始していた。フランスへ向かう列車でベッカは不審な女につけられていることに気づき、格闘になるが、それはCIAのヴァイオレットだった。CIAのオフィスに連行されたベッカは副支局長のダックスと対決。話を聞いてベッカの状況を理解したダックスは彼女に3時間の猶予を与えた。いったい誰が、何のためにマイケルを誘拐したのか? あらゆる人脈・能力を駆使してひとり捜索に立ち向かうベッカは、次第に国際的な陰謀へと巻き込まれていく……。