スティーブン・スピルバーグほか映画 & SF作家たちに多大な影響を与えた伝説のSFアンソロジー!
「これは別世界への旅です。目や耳や心だけの世界ではなく、想像を絶したすばらしい別世界への旅。あなたは今、ミステリーゾーンへ入ろうとしているのです。」
――日本版オープニング・ナレーションより
「ミステリーゾーン(シーズン1のみ「未知の世界」)」は、常識を超えた未知の次元で起こるショッキングな現象や事件、それら驚異の出来事に遭遇した人々の行動を、見事な構成と研ぎ澄まされた演出で描写したTV史上に残る傑作SFアンソロジー・シリーズ。1話読み切り形式の本作は、なによりも脚本に重きを置いた結果、考え抜かれたアイディアに満ち溢れており、ある時は戦慄し、あるときは心温まるエンディングが各話に控えている。
エミー賞受賞脚本家で才気溢れる異色作家であるロッド・サーリングが製作総指揮に加え、オープニングに自ら出演し示唆に富む印象的な番組解説も行っており、本作は1960、1961年のエミー賞脚本賞を受賞、1963年のゴールデングローブ賞ではプロデューサー/監督賞を受賞している。
スティーブン・スピルバーグやロバート・ゼメキスら映画作家や、多くのSF・TVファンに絶大な影響を与え、ロッド・サーリングの死後、1983年に『トワイライトゾーン/超次元の体験』として映画化された際には、ジョン・ランディス、スティーブン・スピルバーグ、ジョー・ダンテ、ジョージ・ミラーという、当時非常に勢いのあった4監督によるオムニバス作品となった。1985年に「新トワイライト・ゾーン」、2002年に「トワイライト・ゾーン(2002)」と、2回のリメイクがなされている。また、東京ディズニーシーで稼働中のアトラクション「タワー・オブ・テラー」は、他国のディズニーパークでは本作ミステリーゾーンがモチーフとなっている(その名も「トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラー」)。
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ロッド・サーリング/Rodman Edward Serling(1924~1975)
「ミステリーゾーン」の企画、製作、脚本、ナレーション、ホストと一人5役で活躍した脚本家。米ニューヨーク州生まれ。子供の頃から週末は家族とブロードウェイに観劇に出かけ、兄のSF雑誌を読みふける。映画『キングコング』(1933年)は12回も映画館に通ったという。高校を卒業後、空軍のパラシュート部隊に所属。第二次世界大戦中、フィリピン戦線に参加した際に、飛行機が着陸する寸前の地平線が見えなくなる時間を“Twilight Zone(トワイライトゾーン)”と呼ぶことを知る。復員後に大学に入学、文学と言語学を専攻、在学中からラジオ・ドラマを執筆し、1950年の卒業後は当時の新しいメディア、TVドラマの脚本を100本以上執筆、次々と社会的な問題作、話題作を発表し、1955~57年の3年連続でエミー賞脚本賞を受賞するなど代表的な社会派の脚本家の一人だった。
しかし、時代はアクションやコメディなど軽めの娯楽作を求めるようになる。シリアスなドラマが敬遠される風潮が強まる中、1959年にサーリングがSFという手法を用いて、人種偏見や人間の暗部など心の叫びを結晶化させるべく挑んだ野心作が「ミステリーゾーン」である。放送終了後の1968年には映画『猿の惑星』の脚本にも参加。その他の作品に、TV「四次元への招待」がある。1975年、50歳の若さで他界。
原題 | ミステリーゾーン THE TWILIGHT ZONE |
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データ | 1959~1964年/アメリカ/B&W/日本語吹き替え/30分(シーズン4のみ60分) |
製作総指揮 | ロッド・サーリング |
スタッフ | ロッド・サーリング(脚本)、リチャード・マシスン(脚本)、チャールズ・ボーモント(脚本)、ジョージ・クレイトン・ジョンソン(脚本)、バーナード・ハーマン(シーズン1 テーマ曲)、マリウス・コンスタン(シーズン2~5 テーマ曲) |
出演 | ロッド・サーリング(解説)、毎回ゲスト・スター |
あらすじ |
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