機械が支配する近未来でレジスタンス軍を組織し人類のリーダーとなるジョン・コナーの母。スカイネットの開発を阻止するためサイバーダイン社を爆破。その時に死んだ技術者マイルズ・ダイソン殺害容疑で指名手配されている。未来から送り込まれてきたターミネーターに2度に渡って命を狙われたことから、極端なほど用心深く、各地を転々としている。また彼女の動機を信じないFBIをはじめとした政府の機関に強い不信を抱いている。
殺人ターミネーターから逃れながら2007年にタイムトリップしたのは、2005年に自分が癌で死ぬことを避けるためでもあったことをキャメロンから聞かされ、自分の健康に不安を抱いている。
1973年10月3日バミューダ生まれの英国人。警察官である父の勤務先バミューダ諸島で生まれ、5歳でイギリスに戻りロンドンで育つ。ジェレミー・アイアンズ主演の映画『秘密』(1997)に出演し、17歳でスクリーンデビュー。以降、『日の名残り』『ダロウェイ夫人』『抱擁』『ブラザーズ・グリム』などに出演。大ヒット作『300<スリーハンドレッド>』では王妃ゴルゴを演じ、強い印象を残した。本作に主演する一方で映画にも意欲的に出演を続けており、2009年にはジョシュ・ルーカスと共演の"Tell-TAle"を含む4本の出演作が公開予定。プライベートでは、2007年にミュージシャンのピーター・ポールと結婚。現在はロサンゼルス在住。
声/五十嵐麗
レナ・ヘディ インタビュー(シーズン1) レナ・ヘディ インタビュー(シーズン2)
スカイネットとマシーンが支配する未来でレジスタンスのリーダーとなり人類の救世主となる運命のジョン・コナー。サラを守るために未来からやってきたレジスタンス戦士、カイル・リースとサラの間に生まれた。幼い頃からサバイバル・スキル、戦法や兵器を徹底的に教え込まれており、またコンピュータが得意。マシーンなのだとは知りつつもキャメロンに対する奇妙な愛情のような気持ちが芽生えており、チップに損傷を受けて危険な存在になる可能性を秘めているということで、キャメロンを抹消することを強く勧めるサラやデレクに対し、強く抵抗する。一方、新しく通い始めた高校で知り合った同級生のライリーとは不思議と気持ちが通じ合い、世間並みの高校生のような交友関係を育てていこうとするが、ライリーのことをリスクとしか思えないサラとキャメロンには良い顔をされず、不満を募らせる。
1987年12月28日ラスベガス生まれ。6歳でショービズ界に入り、1995年の『光る眼』で映画デビューを飾った後は、映画『ミクロキッズ』を基にした同名のTVコメディ番組にレギュラー出演。その後も「CSI」や「Dr. HOUSE」等のTVドラマへのゲスト出演を経て、「HEROES/ヒーローズ」でクレアの幼なじみザック役で注目され、「サラ・コナー クロニクルズ」でブレイクを果たした。今後はキャメロン・ディアス主演の‘My Sister's Kepper’‘All About Evil’などの出演映画が公開予定。多彩な才能の持ち主で、初監督作品‘Whore’では監督のほか、脚本、編集、製作、主演すべてをこなしている(この作品にはレナ・へディやミーガン・フォックスら多数のカメオ出演あり)。またコンサートピアニストだった母の影響もあり、10歳から作曲をはじめ、アルバム製作も行っている。
声/武藤正史
トーマス・デッカー インタビュー(シーズン1) トーマス・デッカー インタビュー(シーズン2)
未来のジョン・コナーが送り込んだプログラム済みのターミネーター。1999年、ジョンが転入した高校の生徒として現れる。外観は可愛い女子高生タイプだが、並外れたパワーがある点や、普通の兵器ではなかなか破壊できないのはT-800と同じ。だが、T-800よりも進化したタイプのターミネーターで、飲食もできる。人間の言動を研究し、模倣しようとする行動も、これまでのターミネーターのプログラムには見られない。ジョン・コナーの妹として高校へ通うなど、ジョン・コナーを休みなく護衛する。
爆弾の仕掛けられたジープに乗り込んで爆破され、頭脳チップに損傷を受けたことが原因で、ジョン抹殺のコマンドが復活してしまう。ジョンが修理を施した後も“後遺症”のような言動を取り、サラやジョンを冷や冷やさせる。感情の無いマシーンのはずなのだが、ジョンが初めて出会う“ガールフレンド”と呼べるようなクラスメートのライリーに対して、好感を持っていないように取れる行動を見せる。それが、ライリーをジョンにとっての危険人物と判断するゆえの行動なのか、人間が持つ嫉妬という感情に近いものがそうさせているのかは不明である。
1981年7月24日テキサス州生まれ。5歳でバレエを始め、12歳からはプロのバレリーナとして活躍するも、足を痛めて女優に転向。TV「エンジェル」のプリマ・バレリーナ役で女優デビュー。2002年、TV「ファイヤーフライ 宇宙大戦争」のリヴァー役に抜擢され、その劇場版である「セレニティー」にも出演。この作品でサターン賞(アメリカSF・ファンタジー・ホラー映画アカデミーにより送られる賞)の2006年度最優秀助演女優賞(映画部門)を獲得。本作「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」でも同賞(ドラマ部門/2008年度)を受賞している。その他、「4400」、「コールドケース」や「CSI」等へのゲスト出演多数。
声/小林沙苗
サマー・グロー インタビュー(シーズン1) サマー・グロー インタビュー(シーズン2)
カイル・リースの兄でレジスタンス兵士。スカイネットの創始者たちを暗殺するため未来から送られてきたゆえ、同じ目的を持つサラ、そして自分にとっては甥にあたり唯一の近親者であるジョンの親子と行動を共にするが、未来でキャメロンと同型の(あるいはキャメロンそのものの)ターミネーターから拷問を受けた経験があるゆえ、キャメロンを信用していないし、マシーンに対する不信感はサラやジョンより強い。そんな折、未来で恋人でもあった兵士仲間の女性も 2007年にやって来ていることを知る……。
1973年7月15日カリフォルニア州生まれ。父親はカントリー歌手。子役として数々のTVシリーズに出演後、1990年、「ビバリーヒルズ青春白書」のデビッド・シルバー役として大ブレイク。1990年代後半からはラッパーとしても活躍中。
声/奥田啓人
デレクは、ジョンにとって父親につながる唯一の人物。それにこの戦いや、本当の自分が何者なのか、自分が何をする運命なのかという部分にもつながりが深い。サラはとても強い女性で、ジョンのためなら命も投げ捨てると思う。でも、戦って命を失ってもいいと思うのと、実際に戦ってもう何度も命を落としかけているのとでは、全く別だと思うんだ。シーズン1で、サラがこれまでに誰も殺したことがないってことが分かるけど、それはデレクとの大きな違いだよ。これからジョンは必要ならば何でも、誰でも殺すような世界に足を踏み入れていくんだ。
アクション・シーンの撮影はすごく楽しんでやってる。「ダンジョン&ドラゴン」(第6話)はすごくよくできてたと思うな。未来が描かれていて、ターミネーターが持ってるようなプラズマ・ライフルを使うんだ。スチール写真を見て、このすごい作品に自分が本当に参加してるんだなって実感したよ。
でも最終的に、役者として好きなのは、やっぱり穏やかなシーン。サマーやトーマス、レナとのシーンや、ディーン・ウィンタースとのシーン。それに一番初めに撮影したリチャードとのシーン。そういうシーンは今も気に入ってる。
たくさんの人が楽しんで見てくれて、根強いファンも多いドラマに参加できるのは素晴らしいことだと思う。それに、ロケをしていてみんなの意見を聞いたり、ファンの人たちの反応を何かで読んだりすると、たくさんの人が好きなドラマを自分たちは作ってるんだなって思うよ。 シーズン2はすごくクールな展開になるよ。それぞれのキャラクターにとってもね。だから、すごく良いシーズンになると思う。
サイバーダイン社爆破および技術者マイルズ・ダイソン殺害容疑でサラ・コナーを追っていたFBI捜査官。当初は、スカイネットが地球を支配して人類は絶滅寸前に追い込まれると語るサラ・コナーを全く信じなかったが、彼女を追跡していく過程で、クロマティと遭遇、彼が何物であるかを知ったことで、サラの主張していたことを信じるようになり、FBIを辞職。
新しいコンピュータ・テクノロジーを開発しているゼイラ社の社長、キャサリン・ウィーバーからスタッフのポジションをオファーされて、受け入れるが…。クロマティがエリソンを生かしておく理由が何かあるようで……。
1972年1月16日日本・神戸生まれ。父は元メジャーリーガーで日本でも活躍したクラレンス・ジョーンズ。クラレンスが南海ホークスに在籍中に神戸で生まれた。ロサンゼルス郊外のカーソンで育ち、大学時代に演技を始める。1992年TVドラマ「レネゲイド/反逆のヒーロー」でデビュー。主な映画出演作は「勇気あるもの」「イベント・ホライズン」「バンテージ・ポイント」など。「NYPDブルー」「アリー・myラブ」など、TVシリーズへのゲスト出演も多い。私生活では、妻との間に男の子2人、女の子1人が居る。牧師の資格を持っている。
声/乃村健次
リチャード:ジェームズ・エリソンが成長していく姿が見られる。“ターミネーター”なるものの存在を知って成長するんだ。全てが真実で、サラ・コナーの作り話でも、彼女の息子の作り話でもなく、実際にターミネーターがこの世界で息をしてその辺を歩いていることを知るからね。だから、エリソンが色々なことを疑い始めるのが分かる。「序章」の時と比べても、「もしかしたら」って考えるようになってる。そうなるまでに8年もかかったけどね。ようやく、何かおかしいと気付くんだ。
FBI捜査官たちが殺されて、エリソンは初めてすごく動揺した。あの事件がどんな影響をエリソンに与えてるかが、まず描かれる。ターミネーターに対する恐怖心が芽生えただけじゃなくて、今は一緒に働いていた同僚たちのために復讐したいという気持ちも生まれる。それに、復讐心以外にも真実を証明したいっていう気持ちもある。今は、たった1人に全員が殺されたってことになってるから。普通の男1人が、トレーニングを受けたプロの捜査官たちを全員殺したってことにね。
シーズン2ではエリソンの色々な面が見られるんだ。FBIを辞めたから、FBIにいた時にはできなかったことも、自由にできるようになる。ウィーバーにも協力はするけど、自分自身で調査も始めるから、彼が1人でどう動くかが描かれていく。
最新テクノロジーを開発している会社ゼイラ社の社長。赤毛とディープな声が印象的な女性だが、どこか冷たい印象を会う者に与える。怪しげなウォルシュなる人物を通して、サラとジョンが探し求めているコンピューター、タークを入手。社内の各部署のトップを集めて、「世界を変えることになるだろう」という“バビロン”というプロジェクトに着手することを宣言する。後に、FBIを辞職したエージェント、ジェームズ・エリソンをスタッフに加え、クロマティ・タイプのターミネーターについて調査を依頼するが、その意図は不明である。自分に良く似た赤毛を持つ7歳の娘サヴァンナが居る。
1966年、スコットランドのエジンバラ生まれ。音楽高校を卒業するが、在学中は演劇グループのメンバーとして「オズの魔法使い」等に出演する。卒業後は、ブティックの店員の職に就くが、1980年代初めに音楽活動を開始。スコットランドのバンドGoodbye Mr. Mackenzieのバックボーカル兼キーボード、同じくスコットランドのバンドAngelfishのソロボーカルを経て、アメリカのロックバンド、「ガービッジ」のボーカル、ギターを担当するようになる。2006年に「ガービッジ」が一時的に休業した際、ソロ・アルバムの準備にかかるが、2008 年、本作のキャサリン・ウィーバー役にキャストされ、プロの女優としてデビューを果たす。ロサンゼルス在住。
声/日野由利加
ターミネーターの映画の大ファンだったから、このターミネーターの世界に入れることが決まった時はワクワクしたわ。大好きなドラマだし、複雑なそれぞれのキャラクターもすごく好きだったから。それに女性陣がハードコアなのが最高。最近はそういう強い女性の主役がいるドラマは珍しいから、このドラマに出ないかって言われた時は本当にうれしかった。素晴らしい歴史のある作品だしね。
これがプロとして初めての演技の仕事なの。音楽の仕事をするもっと前の若い頃に、演劇の会社にいたことはあるけど、仕事としてはこれが初めて。こんなことが自分の人生で起きるなんて、今でも信じられない。
私のファンの多くが、きっとターミネーターのファンだと思うの。ある種の弱さ、みたいなものが表現されてるから。みんなの反応楽しみね。
ジョン・コナーを抹殺するために送られてきたターミネーター。T-888型。
1999年にジョンの通う高校の教師クロマティとして現れ、執拗にジョンたちを追うも破壊されたに見えた。だが、ジョンたちがタイムトラベルしたしたときに、その頭部がサラたちと一緒に2007年に到着。その頭部は自力で胴体を装着、ある科学者の研究を用いて人工皮膚を得た後、整形手術でジョージ・ラズロという俳優の顔をコピーし、現在の姿になった。サラたちを見つけるために、FBI捜査官ロバート・ケスターの名前をかたって潜入するが、サラを捕まえる作戦が失敗に終わるとSWATチームを惨殺。だがエリソンだけは殺さずに立ち去った・・・。エリソンを生かしたその理由とは・・・?
1964年11月24日カリフォルニア州生まれ。
ワシントン大学でジャーナリズムを専攻。その後NYUで演技を学ぶ。ブロードウェイの舞台に出演後、様々なTVシリーズに出演。「デッドウッド」「4400」「ER 緊急救命室」「ダメージ」「Life」のほか、「CSI」「クリミナル・マインド」「Lie to Me」などTVシリーズに多数出演。『ジェシー・ジェームズの暗殺』『ノーカントリー』など映画にも出演している。
声/桐本琢也
ターミネーターの映画を見て育ったし、最初からすごいファンだった。きっとみんなそれぞれ独自の工夫をどこかにこっそり入れてると思うけど、クロマティの場合はプログラムに少し不具合があると思うんだ。タイムトラベルをして少しダメージを受けてるから、こうするんだ・・・(首をうごかして)。僕の場合工夫しすぎないようにしないといけない。クロマティは、人間の感情をマネするのが少しヘタクソなんだ。だから、何かの目的のためにフレンドリーにしようとしても、ちょっと気持ち悪い。口は笑ってるんだけど、目が笑ってない、とかね。
まだそんなにスタントシーンはやる機会はないんだけれど、銃で撃たれた、あのSWATチームとのシーンはすごく楽しかった。その時はあまり僕のスタントシーンはなかったけどね。スタントの人たちは、プールに落ちたりするシーンを別に撮影してた。でも楽しみだよ。自分で戦うのは大好きだからね。これまでもやられる役は多かったから、この辺で気分転換にパンチをお見舞いするっていうのも楽しそう(笑)。
このターミネーターの魅力的な世界の一員になれたことが、何より最高だよ。実は、僕はコミックおたくなんだ。「ターミネーター」のコミックスもすごいんだ。登場人物は同じなのにストーリーに富んでいるところがすごく好きでね。実際に読んでみるまでは、コミックで表現するのは無理じゃないかなと思ったけど、全く違う世界ができあがってた。そういう新しいターミネーターの世界を広げることができるのがすごいよね。自分も参加できてとても楽しいよ。
ジョン・コナーが通う高校で、転校生であるジョンに声をかけてくる。事情があって里親に出されているというライリーには、どこか暗い影があって周囲の同級生とはなじめない雰囲気があり、同じく家庭環境には恵まれていないジョンとはすぐに意気投合するが・・・。
1990年、テキサス州ヒューストン生まれ。地元の演劇学校に通ったり、学校の劇に出演したりして演技を学ぶ。14歳で昼メロ「All My Children」で自閉症の少女を演じてデビュー。この役でエミー賞にノミネートされ、注目される。その後は、「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」や「Lipstick Jungle」などのTVドラマへのゲスト出演を経て、本作のライリー・ドーソン役に抜擢される。待機作として、TV「OZ/オズ」のハロルド・ペリノーと共演する「Case 219」(2010)が控えている。
声/林 真里花
私が演じるライリーは、ちょっとおてんばで、気楽な10代の女の子。ジョンは同じ年頃の友達があまりいないから、ライリーのことも変な子だなと思って、最初はイライラするの。でも一緒にいるうちにおもしろくなってくる。「すごい!最高!それ大好き!家に行こうよ、出かけようよ、一緒に遊ぼうよ」って感じのライリーに、ジョンは圧倒されながらも、同時にひきつけられる。だから最初の方のエピソードでは、ライリーが妹みたいにつきまとって、ジョンがクールなお兄ちゃんって感じ。
ジョンは家族や、今自分が置かれている状況に対して何となく反抗的になっていて、色々なことに対して嫌気がさしてた。だからライリーに会って、気がまぎれたんだと思う。それに、ライリーみたいな友達ができて嬉しかったのかな。ライリーは、サラやキャメロンやターミネーターのことを何も知らないし、全く関係がない人。ジョンとは全く違う世界にいるの。だから、ジョンにとってはずっと一緒に居た人たちから離れられることが新鮮なんだと思うわ。
救命士。サラの元婚約者。
ディーン・ウィンタース「OZ/オズ」(声/咲野 俊介)
その昔、サラを診察した精神科医。
ブルース・デイヴィソン『X-メン』(声/塾 一久)
レジスタンスの兵士。
アンドレ・ロヨ「THE WIRE/ザ・ワイヤー」(声/志村 知幸)
ターク開発者。未来ではビル・ウィッシャーと名乗り抵抗軍だった。
ブレンダン・ハインズ(声/花輪 英司)
デレクの弟。ジョンの父親。
ジョナサン・ジャクソン『エバーラスティング』(声/内田 夕夜)