謎の円盤UFO HD完全版

ニュース

イントロダクション

1980年、既に人類は地球防衛組織シャドーを結成していた――。
「サンダーバード」ジェリー・アンダーソンによる、後のクリエーターたちに多大な影響を与えたSF特撮ドラマの傑作をHD完全版にてチャンネル初放送!

見どころ

「スーパーマリオネーション」シリーズを製作しつづけてきたジェリー・アンダーソンが人間の俳優を起用して創り上げたSF特撮TVシリーズ。ミサイルを機首に装備した一撃必殺の迎撃機インターセプターや、船体前部が超音速ジェット機スカイ1として分離できる万能潜水艦スカイダイバーといった、メカデザインの秀逸さやバラエティにおいては傑作人形劇「サンダーバード」に勝るとも劣らないクオリティを誇る。ストレイカーやエリス中尉らの未来感あふれるファッションも今なおまったく色あせていない。出演は、映画『2001年宇宙の旅』のエド・ビショップ、俳優ベネディクト・カンバーバッジの実の母であるワンダ・ヴェンサムほか。

また、特撮やファッションといったビジュアル面のみならず、アンダーソン作品の中でも屈指のシビアなストーリーに俳優陣の好演も寄与し、正に傑作と呼ぶにふさわしいドラマである。「サンダーバード」と共に後世のクリエーターに多大な影響を与えた本作を、今回は日本初放送時にカットされた部分を復元し一部字幕で補ったHD完全版でお届け! (日本の放送順とは異なる本国でのエピソード順となります)

ストーリー

「1980年、既に人類は地球防衛組織シャドーを結成していた。シャドーの本部は、イギリスのとある映画会社の地下深く秘密裏に作られ、沈着冷静なストレイカー最高司令官のもと、日夜、謎の円盤UFOに敢然と挑戦していた。『シド』――コンピューター衛星。このシドがUFO侵入をキャッチすると、直ちにシャドー全ステーションに急報。『スカイダイバー』――それはシャドーの海底部隊。世界で最も進んだ潜水艦である。その前部にはスカイ1と呼ばれるジェット機が装備され、海上を超スピードで進み敵を撃破する。人間の最高頭脳を結集して作られたシャドーのメカニック。『ムーンベース』は月面基地。ここにはミサイル要撃機インターセプターが非常事態に備えている。UFO撃退の準備はできた! 」――矢島正明によるオープニング・ナレーションより

地球はUFO(Unidentified Flying Object)で飛来する謎の宇宙人による深刻な脅威にさらされていた。1980年、人類は地球防衛組織シャドー(SHADO-Supreme Headquarters Alien Defense Organization)を結成、行動を開始した。その本部はイギリスの映画撮影所の地下深く秘密裏に築かれ、UFOの侵略を防ぎ人知れず地球を守っていた。この秘密機関の最高司令官はエド・ストレイカー。沈着冷静で、任務遂行のためには部下の命を危険にさらすこともいとわない。しかしその立場ゆえ、大切な家族との生活も犠牲にしなければならなかった。ストレイカーの脇を固める人情家のフリーマン大佐や熱血漢のフォスター大佐ら、各セクションのプロフェッショナルが活躍を繰り広げる。また、月面基地ムーンベースでは、ゲイ・エリス中尉が中心となって人工衛星シド(SID-Space Intruder Detector)からの情報をキャッチ、本部へ連絡する。

各話あらすじ

放送時間

キャスト

エド・ストレイカー司令官/Edward Straker (声:広川太一郎)

シャドーの最高司令官。元アメリカ空軍大佐。沈着冷静、有能な指揮官で作戦遂行のためには時に非情さも見せる。

エド・ビショップ Ed Bishop

1932年6月11日ニューヨーク州ブルックリン生まれ。ハイスクール卒業までニューヨークのピークスキルで過ごす。1952年から1954年にかけてアメリカ合衆国陸軍に勤務。経営関係の仕事につこうと考えボストン大学に入学するも、経営学を好きになれず1956年ボストン大学の演劇科に入学。1960年に卒業後、奨学金を得て、1960年演劇の勉強をするためロンドン音楽芸術院に留学。1961年7月に俳優として本格的に活動を始める。本名はジョージ・ヴィクター・ビショップだが、プロの俳優になった際、すでにジョージ・ビショップという俳優がいたことから、名前をエドワード(エド)とした。代表作はなんといっても本作「謎の円盤UFO」だが、その他にもアンダーソン作品では「キャプテンスカーレット」で声の出演(ブルー大尉役)、映画では『007は二度死ぬ』『2001年宇宙の旅』などに出演している。

ポール・フォスター大佐/Col. Paul Foster (声:羽佐間道夫)

第2話から登場。ストレイカー司令官の片腕として活躍する。元は優秀なテスト・パイロット。

マイケル・ビリングトン Michael Billington

1941年12月24日英ランカシャー州ブラックバーン生まれ。俳優、脚本家として活躍。主な出演作は本作「謎の円盤UFO」、映画『007 私を愛したスパイ』など。2005年6月3日、63歳で亡くなったが、それはエド・ビショップが亡くなるわずか5日前のことであった。ビリングトンは、ジェームズ・ボンド役へのオーディションに何度もエントリーしており、契約上の理由などからもしロジャー・ムーアが出演できなかった場合、プロデューサーのアルバート・R・ブロッコリはビリングトンを第一候補にしていたと言われている。

アレック・フリーマン大佐/Col. Alec Freeman (声:小林昭二)

ストレイカーの補佐役で、ストレイカーが心を許せる数少ない親友の一人。ストレイカーと違い人間味のある人物である。

ジョージ・シーウェル George Sewell

1924年8月31日英ロンドン生まれ。第二次世界大戦終結間近にイギリス空軍に在籍。短期間で職を転々とした後、オーディションに合格したことによりコメディ作にいくつか出演。映画では『狙撃者('71)』やスタンリー・キューブリック監督の『バリー・リンドン』などに出演。アンダーソン作品では、本作の前に映画『決死圏SOS宇宙船』に出演していた。

ゲイ・エリス中尉/Lt. Gay Ellis (声:松島みのり)

ムーンベースの指揮官。紫色の髪はムーンベース内で着用するウィッグ。

ガブリエル・ドレイク Gabrielle Drake

1944年3月30日パキスタン・ラホール生まれ。父は貿易会社のエンジニア。生まれてから8年間ミャンマー、インド、東洋を旅して過ごした。ガブリエルが8歳の頃一家はイギリスへ帰国。「セイント/天国野郎」、「電撃スパイ作戦」などでのゲスト出演を経て、本作「謎の円盤UFO」のゲイ・エリス中尉役を射止めた。

ヴァージニア・レイク大佐/Col. Virginia Lake (声:小原乃梨子)

UFOキャッチ装置ユートロニックの設計者。情報活動にも能力を発揮、統率力も兼ね備える。

ワンダ・ヴェンサム Wanda Ventham

1935年8月5日英ブライトン生まれ。1976年に、2番目の夫となるティモシー・カールトンと結婚。2人の間の子供が、TV「SHERLOCK」映画『ドクター・ストレンジ』のベネディクト・カンバーバッジ。イギリスの長寿テレビドラマ「ドクター・フー」にも出演している。2014年、夫と共に「SHERLOCK」に出演。その際、夫妻は実の息子であるベネディクト・カンバーバッチと親子共演し、その両親役を演じている。

インターセプター/INTERCEPTER

一人乗りのUFO迎撃用宇宙戦闘機。機種に巨大なミサイルを一基装備、UFOを一撃のもとに破壊する。

スカイダイバー/SKYDIVER

シャドーの原子力潜水艦。艦首部分は戦闘機「スカイ1」として分離、飛行できる。

シャドーモービル/SHADO MOBILE

シャドーのUFO攻撃用車両。地上に降下したUFOを探知、攻撃する。

シド/SID-Space Intruder Detector

UFOの飛来をいち早く探知するコンピューター衛星。

UFO/UFO-Unidentified Flying Object

地球侵略をもくろむ宇宙人が乗る飛行物体。その多くが謎に包まれている。

作品基本情報

原題:UFO
データ:1970年~1973年/イギリス/二カ国語(一部字幕)/60分/全26話/HD作品
製作総指揮:ジェリー・アンダーソン
特撮総監督:デレク・メディングス
音楽:バリー・グレイ
出演:エド・ビショップ、マイケル・ビリングトン、ジョージ・シーウェル、ガブリエル・ドレイク、ワンダ・ヴェンサム
日本語吹き替え:広川太一郎、羽佐間道夫、小林昭二、松島みのり、小原乃梨子