アグリー・ベティ

世界中で大ヒットしたテレノベラ「ベティ~愛と裏切りの秘書室」のアメリカ版!

アグリー・ベティ

作品概要

世界中で大ヒットしたテレノベラ「ベティ~愛と裏切りの秘書室」のアメリカ版!

「アグリー・ベティ」は2006年秋から米ABCネットワークで放送され、全米で爆発的人気を呼んでいるロマンティック・コメディ。舞台は世界のファッション・シーンの最先端にある大都会、ニューヨーク。一流ファッション誌「モード(MODE)」の編集部で編集長アシスタントをつとめることになったヒロインのベティ。垢抜けない容姿の彼女が、「見た目がすべて」の世界で同僚たちのイジメや偏見など、様々な逆境に立ち向かいながら持ち前の頭の良さとガッツあふれる性格で困難を乗り越えていく・・・というサクセス・ストーリーを描いたドラマで、世界的に大ヒットしたコロンビアのTVドラマ「ベティ~愛と裏切りの秘書室」の米国版リメイクだ。

◆作品解説

ブサイクな主人公で米テレビ界に旋風を巻き起こした意欲作!

「アグリー・ベティ」の見どころをざっと紹介すると、まず、アグリーなベティがファッション業界で働くという意外さが1つ。ベティが住むクィーンズ区はニューヨーク市に5つある区でも、最も庶民的だとされるエリア。そこからマンハッタンにある「モード」の編集部にベティが通うというだけでも、ユーモラスな物語が生まれる芽がある。それより何より、伝統的に美男美女が主人公になりがちな米国ドラマで、ヒロインをブサイクなベティがつとめた、その事実そのもののインパクトは大きかったはず。垢抜けない容姿の主人公が「見た目がすべて」のファッション業界で奮闘するサクセス・ストーリー・・・というアメリカン・ドリームの要素に加え、米エンターテインメント業界でベティと同じラテン系の才能が注目を集めている近年の状況も、見る者に夢を与えてくれる。他にも、本作のストーリーがベティだけでなく、ベティの同僚や会社の経営陣、ベティの家族や友人など、複数のストーリーが並行して展開し、テンポよく描かれるので見る者は退屈しない。アパレル系のCMスポンサーとの問題もあって、全米地上波のドラマで扱いにくそうな有名ファッション・ブランドの名前がポンポンと台詞に飛び出す・・・という点も「アグリー・ベティ」は画期的なドラマと言えるポイントだ。

ハリウッド女優 サルマ・ハエックが製作総指揮!

製作総指揮に名を連ねるのは、自らプロデュースした映画『フリーダ』でアカデミー主演女優賞にノミネートされた美人女優サルマ・ハエック。メキシコ生まれの彼女は、ラテン各国で大ヒットのテレノベラ「ベティ~愛と裏切りの秘書室」の米国版のプロデューサーに名乗りをあげ、初のTVシリーズ・プロデュース作品となった本作で大成功。アメリカ・フェレーラをベティ役にしようと決めたのもハエックだとか。そんなハエックは「アグリー・ベティ」でも重要な役、ソフィアを演じ、エミー賞でコメディ・シリーズ・ゲスト女優賞にノミネートされる好演を見せた。第1話でも、カメオ出演している。

「アグリー・ベティ」で大ブレイク!ハリウッドが注目の若手実力派、アメリカ・フェレーラ!

南米ホンジュラス出身の両親の元に生まれ、映画『旅するジーンズと16歳の夏』で主人公の1人、カルメンを演じ注目されたアメリカ・フェレーラ。「アグリー・ベティ」の主役に抜擢された彼女は本作のベティ役で、エミー賞をはじめ、ゴールデングローブ賞、SAG 全米俳優組合賞など、栄誉ある数々のアワードの主演女優賞を総ナメ受賞!一躍スターの仲間入りを果たし、今やアメリカドラマ界きっての若手実力派女優と呼ばれている。ドラマでは華やかなファッション業界の中で明らかに浮いた存在のブサイクキャラを演じているアメリカだが、本作の成功によって、有名女性誌をはじめ、全米の一流雑誌のカバーを飾るなど、世間の注目と話題を集めメディア露出が激増。全米で圧倒的な知名度の高さを誇る彼女は、雑誌"TIME"誌が選ぶ"いま最も影響力がある100人"の1人にも選ばれたほか、「テレビや映画界におけるヒスパニックの地位を前進させた・・・」として、米ハリウッド・レポーター誌とビルボード誌が選ぶヒスパニック・ウーマン・オブ・ザ・イヤーにも選出されるなど、いま、全米中でもっとも熱い視線が注がれているシンデレラ・ガールだ!

ファッション業界の最新情報が満載!
最新トレンドや美容ネタ、モードの最先端を楽しめる!

ファッション界の最新事情を盛り込んだオシャレ度と情報性の高さも見どころの本作は、話題のセレブや一流ブランドの名前が台詞の中で連発し、ゴージャスなインテリアの「モード」の編集部はもちろん、ファッション・ショーやパーティ・シーンなど華やかなモードの最前線を楽しめる場面がたっぷり。シーズン1、第1話の衣装を、あの「SEX AND THE CITY」のスタイリストで有名なパトリシア・フィールドが手掛けていることでも話題に!また、最新の美容ネタも随所に織り込まれ、ウィルミナがオフィスでボトックス注射を受けるシーンなどはかなりリアルに描かれており、美容トレンドの面でもセレブ感が楽しめるポイントとなっている。

映画「プラダを着た悪魔」、そして コロンビア版「ベティ~愛と裏切りの秘書室」と「アグリー・ベティ」

「アグリー・ベティ」の物語設定は、アン・ハサウェイ&メリル・ストリープ主演で映画化された小説「プラダを着た悪魔」と似た設定ながら、こちらは同小説が発表された2003年よりも早い1999~2001年に南米コロンビアで制作された世界的ヒット・ドラマ「ベティ~愛と裏切りの秘書室」の米国版リメイクで、番組のスタートと映画版『プラダを着た悪魔』の全米公開が重なったのは偶然。 KTスタントールの「Suddenly I See」が『プラダを着た悪魔』と「アグリー・ベティ」第1話で流れるのも偶然だ。また、コロンビア版「ベティ~愛と裏切りの秘書室」で主人公ベティが働くのはアパレル会社「エコモダ」だが、米国版の本作「アグリー・ベティ」では、舞台がファッション雑誌の編集部に変更となった。また、コロンビア版では、主人公のベティとその上司アルマンドとの間にロマンスが芽生える設定でドラマは描かれているが、本作でベティと上司ダニエルとの間に恋愛感情はなく、ベティにはもともとステディな恋人ウォルターがいる設定(後に同僚のヘンリーを交えての三角関係に発展!?)でのストーリーとなっている。ちなみに、ベティの周囲のキャラクターたちの「イジメぶり」の過激さを比較しても、ベティを見るなり「目が腐る!」と言い放ち、ベティと行動を共にする同僚たちをまとめて「ブサイク組!」と名付けて批判しまくるファッション・デザイナーの"ウーゴ"が活躍(?)するオリジナルのコロンビア版のほうが辛辣。比べてみれば、本作アメリカ版でのイジメ描写はややソフトかも・・・と思えるほど!?

「アグリー・ベティ」に登場するゲスト・スター

「アグリー・ベティ」はセレブ感あふれるゲスト・スターの顔ぶれも要注目。まず俳優方面では、映画『バウンド』『ショーガール』のジーナ・ガーション(ファビア役/第1話他)、英国版「The Office」でドーンを演じたルーシー・デイヴィス(TV司会者役/第1話他)、映画『チャーリーズ・エンジェル』「アリーmyラブ」のルーシー・リュー(グレース役/第16話他)、1980年代の映画『スタンド・バイ・ミー』のジェリー・オコネル(ジョエル役/第16話)、映画『ウエスト・サイド物語』の名女優リタ・モレノらが登場。 また、「アメリカン・アイドル」出身の歌手キャサリン・マクフィ、全米で人気の"カリスマ主婦"マーサ・スチュワート(本人役/第8話)、TV「プロジェクト・ランウェイ」でもおなじみのティム・ガン("ファッションTV"のリポーター役/第14話他)など、米国内で話題のセレブがゲスト出演している。

全米で高い人気の「アグリー・ベティ」!

「アグリー・ベティ」の放送が全米で始まった2006年10月から、全米でベティはハロウィンの扮装の1つに加わったとか。ベティがかわいそうな気もするが、彼女の人気の高さの証明でもある。 また、本作の全米デビュー直後の2006年10月、流行に敏感な全米NBCの人気バラエティ番組「サタデーナイトライヴ」は、他局の番組ながらその人気に目をつけ、「アグリー・ベティ」をパロディしたコント「ファグリー・ベッツィ(Fugly Betsy)」を放送。ベッツィの外見はベティそっくりだったそうだ。

テレノベラの要素を取り入れた「アグリー・ベティ」

メキシコ系であるベティの家のTVでよく流れているのは"テレノベラ"というラテン語圏で人気がある連続メロドラマ。本作の原作である「ベティ~愛と裏切りの秘書室」もテレノベラのひとつだ。本作の劇中(スアレス家のTV画面)で流れるのは架空のテレノベラながら、出演しているのはマレーネ・ファベラ、ニネル・コンデというメキシコ・テレノベタラ界の人気スターたちのカメオで、これはラテン社会を意識した、豪華なお遊びといえよう。 「アグリー・ベティ」のオリジナルである「ベティ~愛と裏切りの秘書室」は130カ国で放送される大成功をおさめたが、「アグリー・ベティ」も、イギリス、アイルランド、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、ノルウェイ、オランダ、ブルガリア、インド、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、中南米各国などで放送されて人気を博している。

エミー賞、ゴールデングローブ賞をはじめ、
全米エンターテイメント業界の賞レースを総ナメ!

「アグリー・ベティ」は、全米放送デビューから間もなく、全米テレビ界の各賞を受賞!米テレビ界のアカデミー賞と称されるエミー賞やゴールデングローブ賞をはじめ、監督、脚本、衣装、俳優組合などの各組合賞においての受賞など、各方面で高い評価を獲得している。
本作の主な受賞歴は以下の通り。

★エミー賞(第59回) ※コメディ最多の11ノミネート&3部門受賞
コメディ・シリーズ部門 主演女優賞、監督賞、キャスティング賞 受賞
★ゴールデングローブ賞
06年 ミュージカル/コメディ・シリーズ部門 作品賞&主演女優賞 2部門受賞
07年 ミュージカル/コメディ・シリーズ部門 主演女優賞ノミネート
★ティーン・チョイス・アワード 2部門受賞 (アメリカ・フェレーラ/バネッサ・ウィリアムズ)
★全米監督組合賞  コメディ・シリーズ部門 監督賞 受賞
★全米脚本家組合賞 最優秀新番組賞 受賞
★全米映画TV俳優組合賞 コメディ・シリーズ部門 主演女優賞 受賞
★全米衣装デザイナー組合賞 コンテンポラリーTVシリーズ部門 衣装デザイン賞(主演女優賞) 受賞

作品基本情報

原題 アグリー・ベティ
UGLY BETTY
データ 2006年~2010年/アメリカ/二カ国語・字幕/60分
製作総指揮 シルヴィオ・オルタ、ベン・シルバーマン、サルマ・ハエック
出演 アメリカ・フェレーラ
エリック・メビウス
バネッサ・ウィリアムズ
アラン・デイル
ベッキー・ニュートン
マイケル・ユーリー
アシュリー・ジェンセン
トニー・プラナ
アナ・オルテイス
マーク・インデリケイト
あらすじ