1960年代、ラスベガスで弟ジャック、息子ディクソンと牧場を営むラルフ・ラムは、知事の姪サマンサが遺体で発見された件で市長ベネットから呼び出される。ベネットは、第二次世界大戦に軍警察の一員として手腕を発揮したラルフの上官で、行方不明中の保安官クライドの代理として捜査に当たるよう要請。ジャックやディクソン、さらに隣の牧場で育った地方検事補キャサリンと共に捜査を開始するラルフ。その頃、サマンサが勤めていたカジノ・ホテルのサヴォイには、新支配人としてシカゴからマフィアの一員であるやり手で野心家のヴィンセント・サヴィーノがやってくる。カジノを拠点としてラスベガスを牛耳るべく、強引なやり方でサヴォイを仕切っていくサヴィーノ。一方、サマンサの周辺を調べるラルフは、駆け落ちしたという恋人ケイルのもとへ話を聞きに行く。彼は残業の多いサマンサの浮気を疑っていた。その後、信用貸付部門の上司ボブ・ペリンからサマンサが大口の顧客を担当していたと聞き、勤務先のホテルに何かあると感じてサヴォイを調べ始めたラルフは、年収に見合わない大金を賭けに使っていたスチュアート・ミルズという男に行き当たる。そんなラルフの優秀な捜査ぶりと頑な正義感に、危機感を覚えるサヴィーノ。やがて、街の法と秩序を守ろうとするラルフと街の政治にも入り込み陰謀を企むサヴィーノは激しく対立していく…。