傲慢なドン・グレゴリオが取り仕切る富豪モンテロ家の使用人として働く美しい娘、ルイサ。ドン・グレゴリオの息子ゴンサロに脅迫され一夜を共にしたルイサは、ゴンサロの子を身ごもってしまう。そのことを知ったドン・グレゴリオは激怒し、ルイサとルイサの祖母を牧場から追い出す。見せしめのためルイサたちが暮らしていた小屋に火を付けたドン・グレゴリオ。燃える小屋の中には、気を失ったルイサの祖母が倒れていたのだった。崩れ落ちる小屋を見て倒れたルイサは、ショックでお腹の子供も失ってしまう。悲しみに暮れるルイサは、祖母の友人ガスパル・サリナスを頼ってカリフォルニアに行くが、ひょんなことからモンテロ家の三姉妹の誰かが産んだ娘を預かり育てることになる。しかしガスパルも病に倒れ赤ん坊と二人きりになったルイサは、ビクトリアと名前を変えモンテロ家への復讐を固く心に誓うのだった。
それから数年の月日が経った。カリフォルニアで娘カロリーナと暮らすビクトリアは、事業も順調。瞳と髪の色を変えて美しい女性となったが、モンテロ家への復讐を忘れたわけではなかった。復讐のためにカロリーナを連れてフロリダに戻るビクトリア。モンテロ家の運営する牧場の生命線といえる水源を確保しようと、近所の牧場ロス・エンシノスを手に入れようとするが、ロス・エンシノスを運営するディエゴ・イバラは「牧場は売り物じゃない」とビクトリアの申し出を断る。しかし一目で惹かれあうビクトリアとディエゴだった…。
一方、ビクトリアと同様にロス・エンシノスを欲しがるドン・グレゴリオ。水源の確保と牧場の拡張が目的だというが、本当の目的は別にあった。自分と娘の幸せのために、復讐を忘れてディエゴとの愛に走ろうかと悩むビクトリア。さらにカロリーナとモンテロ家の嫡男アレハンドロにも恋心が芽生えるが、アレハンドロには婚約者がいた…。
複雑な人間関係が入り乱れるこの物語の結末は?数奇な運命に巻き込まれていくビクトリアの心に宿るのは復讐か?それとも愛なのか?