<シーズン1>
超大国アメリカ。その動向は世界の国々に大きな影響を与える。そして合衆国大統領には、そのアメリカの行方を最終的に決定する大きな権限が託されているのだ。ホワイトハウスの主人公、民主党のバートレット大統領の周りには、彼の仕事を助ける側近たちが集まって、朝から晩までホワイトハウスで激務に追われる日々を送っている。
外交問題、経済問題から差別問題、ドラッグの問題など、現代アメリカが抱える全ての問題が集中するホワイトハウスのスタッフには気の休まるときがない。また、バートレット政権が出した銃規制法案、銀行法案、国税調査についての法案など、数々の法案を通過させるために、反対派の共和党議員を政治的な駆け引きを用いて説得したり、反りが合わないホインズ副大統領に頭を下げてでも力を借りて根回ししたりなど、時には汚れ仕事のようなこともやらなくてはならないのだ……。
<シーズン2>
一期だけで辞めるという約束を妻アビーとしていたバートレット大統領だったが、周囲はそれを許さず、バートレット本人も再選に向け意欲を燃やし始めた。しかし、彼自身の生命にかかわる持病を隠し続けていたという事実が、大きな波紋を呼び起こすこととなる。スタッフに対する弾劾の可能性もさることながら、医師でもあるアビーは夫の病気を隠すために、自分用に処方箋を書いて薬を調達しており、医療倫理規定に触れる恐れがあったのだ。そしてテレビに夫婦で出演し、全てを告白することを決意したバートレットにさらなる試練が。彼が頼りにしていた秘書ランディンハム夫人が事故死してしまったのだ。
この苦しい状況で、バートレットの再選に対する決意は揺らぎ始める。このまま再出馬を発表しても、苦戦を強いられることは確実だ。記者会見で「二期目も務めるつもりか」と訊かれたバートレット、果たしてその答えは……?
<シーズン3>
バートレット再出馬が決まり、再選キャンペーンを大々的に展開するスタッフ一同。しかし問題は山積みだ。バートレットは自らの病気を隠していたために、大陪審の調査を受けることになる。またファーストレディであるアビーは、過去の医療ミスを行政監視委員会につかまれ、バートレットの在職中は自主的に医師免許を返上する決意をする。CJはある発言が元で何者かから脅迫を受けるように。共和党の対立候補であるアイオワのリッチー知事もなかなかにあなどれない。さらに友好関係にあるはずの中東の国クマーが、ゴールデンゲート・ブリッジをターゲットにしたテロ計画に関与していたことが判明、バートレットはテロに加担した疑いのあるクマーの国防大臣シャリーフの暗殺指令を下すことに。シャリーフ暗殺をイスラエルの仕業と見たクマーは、イスラエルとの間の緊張を高める。最終的に暗殺を指示したことで良心の呵責に苛まれる大統領だったが、この問題は後に大きな波紋を引き起こすこととなるのであった……。
<シーズン4>
スタッフが一丸となって、2期目の大統領選挙に出馬したバートレットは見事再選を果たすが、広報部次長のサムはカリフォルニア州オレンジ郡47区の特別選挙に出馬することになり、ホワイトハウスを去っていく。その47区の選挙スタッフだったウィルが、サムの後任として広報部次長に着任。そんな中、ホインズ副大統領がスキャンダルを起こして辞任し、ホワイトハウスは落ち着かない状況に。
数か月前、中東の同盟国クマーの国防大臣シャリーフが、ゴールデンゲート・ブリッジを狙ったテロ計画に関与していたことを知ったバートレットは、悩みぬいた末にシャリーフを極秘に暗殺させたのだが、この暗殺指令による影響か、大学卒業を迎えた大統領の末娘ゾーイが何者かに誘拐されてしまう。送られてきた脅迫状には、服役中の受刑者3人の釈放と、クマーに駐留中のアメリカ軍撤退という要求が記されていた。憔悴のあまり自らの判断能力に疑問を抱いたバートレットは一時的に職務を離れるが、副大統領不在のため、共和党の下院議長で有能だが好戦的なウォーケンに権限が委ねられるのだった。
<シーズン5>
誘拐されたゾーイが無事に保護され、バートレットも大統領としてホワイトハウスに復職する。だが、バートレット政権への支持率は低下、共和党からの激しい圧力により、副大統領にボブ・ラッセルを指名するなど、大統領は望まない決断を下すことを余儀なくされる。またジョシュはミスにより一時的にだが政策担当の職務から外され、ウィルは副大統領ラッセルのスタッフとして異動、ドナも自分のキャリアを考えはじめるなど、スタッフたちにも転機が訪れつつあった。そんな中、中東視察中の議員団の自動車がパレスチナのガザで爆破され、フィッツウォレス大将を含む4人もの死者を出す。このテロへの対処にあたり、バートレットとレオとの考えは食い違い、二人の間の溝は決定的なものとなってしまう……。
<シーズン6>
ついにバートレットはレオに辞任を促すが、そんな時、レオは元々弱かった心臓の発作を起こし倒れてしまう。ホワイトハウスではレオの穴を埋めるべく人事異動が行われる。一方バートレット政権任期満了後の次の大統領候補者探しで、民主党内もにわかに騒がしくなる。副大統領ラッセルは凡庸な男だが、名スピーチライター、ウィルを首席補佐官に据えたこともあり、今や有力な候補と見られている。また、不倫問題で失脚したホインズ元副大統領も過去を清算してこの争いに加わるようだ。そんな中、民主党の議席を守るため、再出馬せずに地元へ帰ろうとしているヒスパニック系の下院議員サントスを引き止めに向かったジョシュは、彼の人柄に心を打たれ、サントスを次期大統領候補に擁立すべく奔走し始める……。
レオの後任としてバートレットはCJに首席補佐官を命じる。当初こそ戸惑いはあったもの、CJは見事に手腕を発揮し、大統領の体調を気遣いながら様々な問題を切り抜けていく。仕事一筋のトビー・ジーグラー広報部長と、同時に広報官も兼ねることとなり、大量の職務をこなすことに集中する。また国家安全保障顧問補佐ケイト・ハーパーと、CJの計らいで彼女のアシスタントとなったチャーリー・ヤングも機に応じて能力を発揮する。
やがて2人の強力な大統領候補が決定する。共和党候補でカリフォルニア州選出上院議員アーノルド・ヴィニックと、民主党候補でテキサス州にて3期下院議員を務めるマシュー・サントスだ。共和党員ながらリベラル寄りで広い層に人気を誇り、スムーズに党の指名を勝ち取ったヴィニック。若く経験不足ながら飛ぶ鳥を落とす勢いで有力候補にのし上がり、現副大統領のラッセル、元副大統領のホインズとの指名争いを最後の最後まで争い、ついに勝利したサントス。もしサントスが当選を果たせば、米国で初のヒスパニック系大統領が誕生することとなるのだ!
<シーズン7>
心臓発作の後、首席補佐官の職を退き大統領上級顧問となっていたレオ・マクギャリーは副大統領候補としてサントスと共に戦うことを決心し、優秀な選挙戦スタッフ、アナベス・ショットが彼を支える。元次席補佐官ジョシュ・ライマンはその高く評価された政治手腕を発揮し、サントスの選挙キャンペーン・マネージャーとして奮闘。ウィル・ベイリーとドナ・モスは大統領候補選ではラッセル副大統領の陣営で戦い敗れたものの、大統領選では成功を収める覚悟がある。
果たして次期大統領に選ばれるのは共和党ヴィニックか?民主党サントスか?バートレット政権の終焉と新大統領の誕生、アメリカTVドラマ界が誇る傑作ドラマを締めくくるにふさわしい盛り上がりを見せる最終シーズン!