第1話　　偏見の告白

Is There a Good Samaritan in the House?

インターンのビンスは交通事故の車を発見、その中に血みどろで苦しんでいる少年を見つけた。ビンスは少年の父が子供を動かすなと言っているにもかかわらず、善意からその性根を治療するが、結果として少年の骨折はいっそうひどくなった。莫大な慰謝料を請求され、お金のないビンスは善隣法律事務所の学生弁護士エロンに弁護を依頼する。

ゲスト：フランク・コンヴァース（「コロネット・ブルーの謎」）

第2話　　親子の断絶

We May Be Better Strangers

異常なほど厳格な父フルトンは、長男ダンが家出する日、息子を手放すのを阻止するため彼の車に麻薬を入れ、警察に通報した。ダンが父の勧める弁護士を蹴ったため、貧困者として善隣法律事務所のエロンがつけられた。

第3話　　記憶の氷点

At the Edge of the Night

貧しい青年ビルは下町の安アパートに住んでいたがあるとき不動産屋ポーターに立ち退きを要求される。その夜、ポーターは他殺死体となって発見され、容疑がビルにふりかかった。ビルの恋人スーザンの要請で、エロンたち善隣法律事務所が捜査に乗り出す。

第4話　　弱者の倫理

Where's Aaron

エロンの故郷ラムズゲート街で事件が起こった。そこのアパートの住民が悪徳家主デクスターに追われようとしているのだ。昔の仲間が窮地に追い込まれたと聞いたエロンは我を忘れて手を貸すが、ある日家主とその手下を相手に乱闘を演じてしまい…。

第5話　　孤独の反抗

The Alienation Kick

善隣法律事務所に家出娘マリアンが現れ、両親が一度連れ帰るが、今度はエロンの下宿にやってくる。そこへ父親ディーノが現れ二人の関係を誤解し、暴力をふるって連れ戻そうとする。ディーノはマリアンの実の父親ではなかったのだが…。

第6話　　虚構の偶像

False Witness

ロジャース家から貴金属や時計が消え、同家の手伝いジェニーに容疑がかかる。ジェニーは同家にあった指輪を入質しているのである。担当刑事フィルダーはジェニーの壮健に踏み切った。無実を主張するジェニーの弁護にあたったのはエロン・シルバーマンであった。しかし裁判の道は厳しかった。ジェニーを有罪にする証拠がそろいすぎている…。

第7話　　孤独の悲哀

MacGillicuddy Always Was a Pain in the Neck

身寄りのない古老ギリスは若い芸術家の集まるアパートに住んでいた。彼は妙に若者たちに干渉し、ことあるごとに警察を呼んだりした。ひょんなことからエロンはこのアパート内の事件に取り組むことを余儀なくされる。ギリスをアパートから追い出そうとする若者と、これに対抗するギリスの戦いだった。ギリスを弁護するエロンだったが…。

第8話　　硝子の獄屋

The Glass Prison

麻薬所持で服役していたアコスタが保釈になった。同じ罪で三回目の服役であり三回目の保釈である。それだけに保釈官スミスは苛酷な保釈条件をつけた。がんじがらめで出所したアコスタはやけになり、生活も荒廃していく。彼の救済を買って出たエロンは、保釈官に再三制限の緩和を申し出るが受け入れられない。

第9話　　逆上の報酬

The Russell Incident

警察署内で暴行事件が発生、麻薬密売容疑で逮捕されたラセルが片目を失明した。容疑者は逮捕した警察官ロバーツと部下のマルバニー巡査。犯行を否定する二人に対し、そのとき留置されていた二人の男はラセルを殴ったのは警察官だと証言する。若いマルバニー巡査の依頼を受けたエロンは捜査に乗り出す。

第10話　　匿名の電話

Remember Chris Gately?

善隣法律事務所に不信を抱いて脱退した女子学生クリス・ゲートリーは市民の利益を守る共同活動センターを設立、積極的な社会活動をしていた。あるばその事務所の路地裏で市役所の企画課員ドナビーとクリスらが乱闘し、クリスは肩に銃弾を受け、ドナビーは頭に重傷を負う。クリスらの証言ではドナビーが事務所に忍び込み彼らの不正を暴く書類を持ち去ったという。一方ドナビーはクリスらに呼び出され暴行を受けたと申し立てた。

第11話　　聖職の変心

Are You Running with Me, Jimmy?

身寄りのない子供たちを教会に集めて養育しているヘインズ神父。そこへ児童保護局の係官が法律を盾に子供たちを引き取るといってきた。依頼を受けたエロンたちは請願書を裁判所に提出した。しかし万が一負ければ子供たちはばらばらに施設に収容されてしまう。思い余った神父は条件付で請願書を取り下げる。

ゲスト：マーティン・シーン（「ザ・ホワイトハウス」）

第12話　　栄光の重荷

A Busload of Bishops

高校生フランクが窓ガラスを割り、留めに入った守衛のルーサーが殴られて入院するという事件が起こる。フランクは、姉イルマが大変な苦労をして貧困のどん底から這い上がり、高校へ入れてもらった。教師たちはフランクを一流大学に進学させ白人と肩を並べようと期待したが、当のフランクにとっては姉や教師たちの期待が身に重く、それが今回のような感情の爆発となって表れたのだった。

第13話　　異常の内幕

The Legacy of Miles Turner

チャールスはアパートの部屋から車を射撃した罪で逮捕されたが、彼はその罪を友人デーブにかぶせた。折から善隣法律事務所では検事側の勉強のためにエロンをフォーリー検事のもとに派遣しており、チャールスの裁判ではエロンがフォーリー検事の補佐として出廷することになった。

第14話　　破戒の階段

The Bradbury War

19歳の女性サイラがエロンのもとへ離婚の依頼に来た。夫が暴力をふるうので耐えられないと言う。簡単に引き受けたエロンだったが、夫マークの言い分によるとサイラはきまぐれで浮気もしたことがあるという。エロンはことの弾みでサイラの誘惑に負けてしまうがその現場をマークに見られ…。

第15話　　重い嘘

Down at the House of Truth, Visiting

中古車販売会社社長カルマンは、貧しい19歳の少年マイクを利用し、法律の盲点をついて米国車を外国に売っていたが、ある日マイクが受け取った車が盗難車であったため、マイクは自動車窃盗の容疑で逮捕された。このことから自分のからくりが明るみに出てほしくないカルマンは、知らぬ存ぜぬで押し通そうとする。

第16話　　愛情と悪徳の壁

No Safety in Numbers

金満家のモース教授の妻エレンが殺された。容疑はモース教授とその愛人ボニーにかけられた。モースとボニーの弁護に当たったのは金持ち相手の弁護士スコット。たまたまスコットの助手につくことになったエロンは、事情を探るうちボニーが無罪であることを発見、スコットに分離裁判を提案するが、スコットは受け入れようとしない。

第17話　　暗黒の十代

The Victims

善隣法律事務所のクリスは高校の課外授業で法律を教えていたが、そのサークルで発行した新聞にエロティックな記事が載って校内で問題になり、校長はクリスが先導したとして彼をクビにする。折も折、そのサークルの生徒レオラがクリスに愛を告白し退けられると彼に妊娠させられたと法廷に告げた。

第18話　　武器なき殺人

The Outspoken Silence

元法科大学生ニックが火薬の不法所持で逮捕され、ニックと同級生だったエロンが弁護を担当する。火薬は友人からそれとは知らずに預かったとニックは主張、しかしそれが嘘だと判明し、エロンが弁護の建て直しを図るうちにニックは自殺。事情を知ったニックの父で有名な弁護士のホイットフィールズが自殺は弁護の怠慢からだとエロンを提訴する。

第19話　　反戦と青い波紋

I've Got a Problem

エロンは友人でDJのビリーにラジオ番組のゲストとして招かれた。放送中18歳の青年ウォルターから電話がかかり、徴兵を逃れたいという相談を受ける。エロンは反戦論者だったが場所柄控えていると、同じ反戦論者のビリーがベトナム戦争を批判、即刻クビとなる。しかしビリーの行動はすべて計画的なものであった…。

第20話　　捨て犬の告白

The Whimper of Whipped Dogs

エロンは三年前の恋人ハリーから盗みの容疑で拘置されたから保釈してくれと頼まれる。エロンが会ってみるとハリーは麻薬でやつれ果てていた。審理の第一日目からハリーは姿を隠した。エロンは保釈のために利用されたにすぎなかったのである。エロンの必至の捜索活動が始まった。

第21話　　大都会の日陰者

The Two Dollar Thing

ヒッピー族と共に暮らしている若いスチュワート夫妻には4歳になる子供が一人あった。日夜のバカ騒ぎに近所の人が苦情を訴え、民生委員は施設に引き取ると言い出す。子供だけはなんとしても離したくない夫妻はエロンに依頼して裁判を起こす。

第22話　　華麗なる墓標は今…

And the Walls Came Tumbling Down

歌手ジョーシュの死体がボストンのホテルで発見された。容疑者は四人。ジョーシュのファンだったがジョーシュに遊ばれて捨てられたペニー、ペニーの母グラハム、ジョーシュに自分の曲を奪われた青年作曲家ミッチ、ジョーシュの前妻で現在は彼のマネージャーを努めるエルサである。善隣法律事務所が依頼を受け事件解決に乗り出す。

第23話　　孤独なる絶叫

Conrad and the Taxi Squad

エロンは家で少年コンラッドと知り合った。聞けば両親は離婚して母親に育てられているという。母親はあまりかまってくれずひとりぼっちのコンラッドは注意をひくため非行少年ぶりを見せる。しかし両親が元の鞘に戻る兆しは一向になく…。

第24話　　正義と真実への曲折

A Simple Thing Called Justice

ウィリスは殺人罪で服役しており、彼の弟はまだ子供ながら兄の無罪を信じエロンに救いを求める。だがウィリスの弁護に当たったのは一流弁護士ハリスだった。エロンはハリスがミスするはずがないと思ったが、裁判記録を読んでいるうちにハリスのいくつかの間違いに気がついた。