ヘンリー8世と6人の妻たち

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イントロダクション

歴史上有名なヘンリー8世の6人の妻たち。その本当の姿とは……?
愛、喪失、そして裏切りが入り乱れる王室を妻たちの視点から描く。
ドキュメンタリーとドラマが融合した新感覚ヒストリー、独占日本初放送!

見どころ

視聴率も好調!

イギリスにおいて、ライブ視聴/DVR録画を含めた7日以内の視聴者全体のうち14.1%のシェア、視聴者数350万人を獲得した。午後9時台の地上波で、「グラスゴーの連続殺人鬼」に次いで2番目に良い数字を記録した。(出典:BARB / MEDIALOGIQ ITVR)また、アメリカでは、ライブ視聴/DVR録画を含めた7日以内の平均視聴率0.4%(18~49歳)、平均視聴者数360万人を記録。第1話のプレミア放送では、平均視聴者数380万人を獲得した。(出典:ニールセン)

これまで明かされなかったテューダー朝にまつわる手紙を初公開

16世紀前半に絶対王政を強化し、ローマ教会教皇に対立してイギリスの宗教改革を断行したテューダー王朝第2代の国王ヘンリー8世。しかし、その私生活は好色に満ち、6人の妻を娶っていたのだった。本作は単なる歴史番組でもドラマでもない。ドラマとドキュメンタリーが融合した新しいスタイルの作品で、真実の物語である。プレゼンターであるルーシー・ウォースリーは、「ヘンリー8世が最初の妻と離婚したのは、王妃がしつこく彼を苛々させたからだと思っている人もいるかもしれないが、この番組を観て驚くだろう。」と語った。本作は、今まで撮影することができなかったヘンリー8世と妻たちの手紙を撮影することに初めて成功。放送局はその事実に関して、「製作総指揮のヒンドレーは、手紙を使用する許可を得られたことに関して、とてつもなく興奮していた。ヘンリーの情熱の証拠である手紙を視聴者に見てもらえることはとても素晴らしいことだ! と喜んでいたよ。」と語った。また、番組制作者は「視聴者には、ヘンリー8世がいた時代を理解し、妻(王妃)たちの視点という今までとは違った側面から見てほしい。」と述べている。この番組を制作するにあたってエマ・ヒンドレーは、「視聴者にテレビでどのように歴史を伝えるかという、いわば難問に挑戦するような感覚で制作した。」と語っており、本作への思い入れの深さがうかがえる。また、ウォースリーは「歴史家として、私は常に何が正確な情報なのか問われている。一般市民がテューダー朝について知っていることを再検討し、6人の妻それぞれに対する人々の固定観念に挑戦したい。」というメッセージを贈っている。
今まで幾度となく取り上げられてきたヘンリー8世と6人の妻たちについて、彼らの性格、思考、感情など、これまでの定説とは異なり、妻たちの視点から捉えた作品となっている本作。全て彼らの対話やスピーチ、手紙などの歴史的文書をもとに再現した実話であり、テューダー朝や登場人物にゆかりがあり現存する地で撮影された。時折ウォースリーが登場し、ドラマの背景を解説しながら文脈を追加することで説得力のある構成になっており、新しい方法で視聴者に歴史体験をさせてくれる番組だと言える。ドラマともドキュメンタリーとも言える新しい手法で、これまで明かされることのなかった歴史的事実を描く本作は見応え抜群だ。

プレゼンター ルーシー・ウォースリーについて

1973年12月18日、英国生まれ。オックスフォード大学の古代史、現代史の学士号を取得。歴史家、作家、ヒストリック・ロイヤル・パレシズのキュレーター、テレビ番組の司会者など幅広く活躍している。「A Very British Romance(原題)」、「Our Food(原題)」、「Ceramics: A Fragile History(原題)」の脚本を書いたことでも知られる。これまでに英国の放送局BBCやChannel 4で数々のドキュメンタリー番組のMCを務めている。夫は建築家のマーク・ハインズ。
本作ではプレゼンターとして登場人物のゆかりの地や歴史的文書を調査しに行くだけでなく、ドラマの中で侍女としてキャラクターに扮し登場。その中でヘンリー8世と6人の妻たちの事実を解説しながら紐解いていく。

ストーリー

―捨てられた妻、愛人、耐える女性、器量が悪い女性、尻軽な女性、献身的な良妻―歴史上有名なヘンリー8世とその6人の妻たち。
この物語で描かれる出来事は歴史的文書に記されており、すべて事実である。ヘンリー8世の妻として生き抜こうとした6人の妻たちの真実の物語。

時は16世紀(1510年)、恋愛結婚したヘンリー8世と1人目の妻キャサリンは“前進あるのみ”の夫婦で、結婚における彼らの使命は王朝を永続させることだった。ヘンリーはテューダー朝第2代の王であり、父から継いだ国はまだ若く不安定だったことから、正統な後継者を残し、国の平和を築かなければならないという重圧がヘンリーと王妃キャサリンにのしかかっていた。しかし、1人目、2人目と子を亡くし、夫婦は失意の底に。キャサリンは子を産めないという噂が宮殿に流れ、王妃にふさわしくないと思う者が現れ始めるのだった。その一方で、ヘンリーの治世では何度も戦争があり、遠征に行くことも多く、不在中はキャサリンに国を切り盛りさせていた。ヘンリーは彼女を愛し、彼女の判断力を買っていたのだ。賢いキャサリンは国民にも人気がある王妃であったが、女の子しか産めず後継ぎには恵まれなかったため、耐えかねたヘンリーはついに他の女性に手を出すことになる。人生を王室に捧げたキャサリンは、王妃の座を維持するためにヘンリーと闘うことを決意。国民から愛された献身的な王妃キャサリンとヘンリーの関係、その後のヘンリーの妻たちの運命は……。

各話あらすじ

放送時間

キャスト

キャサリン・オブ・アラゴン/Catherine of Aragon

ヘンリー8世の最初の王妃。定説では捨てられた妻と言われているが、6人の妻たちの中で最も長い24年間、伴侶として結婚生活を送った。グラナダのアルハンブラ宮殿を所有するスペイン帝国をなしたアラゴン王の父とカスティーリャ女王である母の娘として生まれた。15歳でイングランドに渡る。もともとヘンリー8世の兄である王太子アーサーの妻だったが、結婚半年でアーサーが夭逝したため、16歳で寡婦になる。その後、当時としては珍しい恋愛結婚でヘンリー8世の婚約者となり、23歳の時にヘンリーが王に即位してから結婚。敬虔なカトリック教徒で、判断力に長け、信念があり民からも慕われる王妃であった。ヘンリー8世との間に6人の子どもを授かるが、そのうち5人が亡くなっている。
結婚期間24年、1536年死去。

パオラ・ボンテンピ Paola Bontempi

1977年9月12日、スペイン生まれ。『リムジン LIMOUSINE』に出演し、アメリカ、ギリシャ、南アフリカの映画祭で評価され、最優秀女優賞を獲得している。スペイン映画『El fin de todas las cosas(原題)』に出演し、2019年にスペインの映画祭で最優秀女優賞を獲得した。

アン・ブーリン/Anne Boleyn

キャサリン・オブ・アラゴンが王妃だった時のヘンリー8世の愛人。姉メアリーと共にキャサリンの侍女であった。父親は貴族(伯爵)で外交官のトマス・ブーリンで、ヒーバー城で育った。フランソワ1世の王妃クロード・ド・フランスに7年間仕え、フランスの宮殿で歌やダンスをたしなみ、完璧なフランス語を習得。そのこともあり生粋のフランス人淑女のような物腰で男性を魅了していた。感覚が鋭く、好奇心旺盛で心の機微にも敏感。政治や宗教についても語れる聡明な女性であった。ノーサンバーランド伯の子息ヘンリー・パーシーとの縁談があったものの、ヘンリー8世の圧力によって破談となった。愛人としてヘンリー8世と結婚したことから国民から憎まれ、罵声を浴びせられることも度々あった。
結婚期間3年4ヵ月、1536年死去。

クレア・クーパー Claire Cooper

1980年10月26日、英国生まれ。中学生の時から体操選手として活躍し、10年間英国のチャンピオンになった経験を持つ。その後、演劇学校に通った。Channel 4で放送された「Hollyoaks(原題)」でJacqui McQueen役を務めたことで知られ、2013年、The British Soap Awardsの最優秀女優賞を獲得。2019年「Knightfall(原題)」に出演。

ジェーン・シーモア/Jane Seymour

アン・ブーリンの死後11日後に結婚し王妃となった3番目の“耐える妻”。ジェーンは王妃キャサリン・オブ・アラゴンの侍女として仕えていたが、後に2人目の王妃アンの侍女となった。アンの敵が仕組み、アンの妊娠中に王のお手付きになるよう送り込まれ、ヘンリー8世の心を掴む。王との結婚時ジェーンは27歳であった。敬虔なカトリック教徒であり、従順で敬意を示す女性で、とにかく受け身の性格。信条は“従い 仕えること”。ヘンリー8世との間に息子エドワード王子を授かり、世継ぎを残す。しかし、出産時に感染症にかかり、産後12日後に亡くなる。ヘンリー8世の死後、彼の遺体はジェーンの隣に埋葬されている。
結婚期間16ヵ月、1537年死去。

エリー・コンドロン Elly Condron

女優として活躍する一方、衣装デザイナーとしての一面も持つ。ロンドン芸術大学の演劇の学位を取得している。『Wasp(原題)』に出演したことで知られる。2019年には、Netflixオリジナル作品「ラブ、デス&ロボット」に声で出演。

アン・オブ・クレーヴズ/Anne of Cleves

ヘンリー8世が49歳の時の4番目の妻。定説では器量が悪い女性と言われている。教皇の権威を否定していたドイツ貴族ユーリヒ=クレーフェ=ベルク公の娘。24歳で初めてドイツを出てヘンリー8世の王妃となる。政略結婚であったため夫婦の気持ちが通じ合うことなく、わずか6か月で宮殿から追い出されてしまう。
結婚期間6ヵ月、1557年死去。

レベッカ・ダイソン=スミス Rebecca Dyson-Smith

『ドラゴン・ウォーズ 戦士と邪悪な民』、「The City and the City(原題)」、「8 Tage(原題)」、『Dragon Kingdom(原題)』などに出演。

キャサリン・ハワード/Catherine Howard

アンと離婚した2週間後に、10代という若さでヘンリー8世と結婚した5番目の妻。定説では尻軽女とも言われている。アン・ブーリンの従妹であり、幼いころに母親を亡くし、義母に引き取られ育てられた。これまでの王妃の誰よりもヘンリー8世から愛でられていた。
結婚期間18ヵ月、1542年死去。

ローレン・マックイーン Lauren McQueen

1996年7月12日、英リバプール生まれ。『The Violators(原題)』、「Ordinary Lies(原題)」などに出演。「Hollyoaks(原題)」ではLily McQueen役を演じ、2018年にThe British Soap Awardsの新人賞にノミネートされた。

キャサリン・パー/Katherine Parr

ヘンリー8世の最後の妻で、献身的な良妻。聡明な女性であった。ヘンリー8世との結婚前に2回結婚しており、夫に先立たれていた。明るくて機知に富み、音楽やダンスが好きだった。革新的なプロテスタントの信者であり、伝道や本の出版など違法となる行動をし、異端の罪に問われるも王に愛されていたことと自身の賢さゆえに罪を免れる。ヘンリー8世の死後、王の幼い娘エリザベスを引き取り、もともと恋人だったトマス・シーモアと再婚、息子を授かるも出産後亡くなる。
結婚期間3年6ヵ月、1548年死去。

アリス・パッテン Alice Patten

1980年生まれ。政治家の父を持ち、12歳の時から5年間を香港で過ごした。ケンブリッジ大学のクイーンズ・カレッジでフランス語とスペイン語を学んでいた。「フォーサイト家 ~愛とプライド~」、「ミストレス」、「魔術師マーリン」、「ダウントン・アビー」などにゲスト出演。夫は俳優のティム・スティードで、1児の母。

ヘンリー8世 ※青年期/Henry VIII

第2代イングランド王。薔薇戦争を勝ち抜き、ヨーク朝を倒して王位を得たテューダー朝第1代の父を持つ。1509年4月22日、王に即位。その2か月後、18歳になる頃に1人目の妻キャサリンと結婚する。良く言えば社交的だが、好色で女癖が悪く、冷酷無情な男。王権の強化に努め、絶対王政の基礎を築いた。ローマ教皇にかわってイギリス国王を教会の首長とする宗教改革を断行したことでも知られる。1547年1月28日崩御。

スコット・アーサー Scott Arthur

英国生まれ。2017年には、『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』にピーター・フレミング役で出演した。

ヘンリー8世 ※老年期 /Henry VIII

第2代イングランド王。薔薇戦争を勝ち抜き、ヨーク朝を倒して王位を得たテューダー朝第1代の父を持つ。1509年4月22日、王に即位。その2か月後、18歳になる頃に1人目の妻キャサリンと結婚する。良く言えば社交的だが、好色で女癖が悪く、冷酷無情な男。王権の強化に努め、絶対王政の基礎を築いた。ローマ教皇にかわってイギリス国王を教会の首長とする宗教改革を断行したことでも知られる。1547年1月28日崩御。

リチャード・ライディングス Richard Ridings

1958年9月19日、英国生まれ。ブリストル・オールド・ヴィック演劇学校に通っていた。「サンダーバードARE GO」シーズン3や『戦場のピアニスト』、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』など、これまでに100以上の作品に出演している。妻との間に歌手である娘フレイヤ・ライディングスがいる。

作品基本情報

原題:Secrets of the Six Wives
データ:2016年/イギリス/字幕/60分/全3話/HD作品
製作総指揮:エマ・ヒンドレー
出演:ルーシー・ウォースリー、パオラ・ボンテンピ、スコット・アーサー、リチャード・ライディングス、クレア・クーパー、エリー・コンドロン、レベッカ・ダイソン=スミス、ローレン・マックイーン、アリス・パッテン