ストーリー
―捨てられた妻、愛人、耐える女性、器量が悪い女性、尻軽な女性、献身的な良妻―歴史上有名なヘンリー8世とその6人の妻たち。
この物語で描かれる出来事は歴史的文書に記されており、すべて事実である。ヘンリー8世の妻として生き抜こうとした6人の妻たちの真実の物語。
時は16世紀(1510年)、恋愛結婚したヘンリー8世と1人目の妻キャサリンは“前進あるのみ”の夫婦で、結婚における彼らの使命は王朝を永続させることだった。ヘンリーはテューダー朝第2代の王であり、父から継いだ国はまだ若く不安定だったことから、正統な後継者を残し、国の平和を築かなければならないという重圧がヘンリーと王妃キャサリンにのしかかっていた。しかし、1人目、2人目と子を亡くし、夫婦は失意の底に。キャサリンは子を産めないという噂が宮殿に流れ、王妃にふさわしくないと思う者が現れ始めるのだった。その一方で、ヘンリーの治世では何度も戦争があり、遠征に行くことも多く、不在中はキャサリンに国を切り盛りさせていた。ヘンリーは彼女を愛し、彼女の判断力を買っていたのだ。賢いキャサリンは国民にも人気がある王妃であったが、女の子しか産めず後継ぎには恵まれなかったため、耐えかねたヘンリーはついに他の女性に手を出すことになる。人生を王室に捧げたキャサリンは、王妃の座を維持するためにヘンリーと闘うことを決意。国民から愛された献身的な王妃キャサリンとヘンリーの関係、その後のヘンリーの妻たちの運命は……。