ストーリー
1996年のアトランタオリンピック開催中、警備員として仕事に就いていたリチャード・ジュエルは、人々でごった返すセンテニアル公園の屋外コンサート会場で不審なリュックサックを発見し、すぐに警察に通報。するとその中には巨大なパイプ爆弾が確認された。大混乱を回避するため、冷静に一帯の人々の避難誘導が行なわれた。2人の犠牲者と100人以上の負傷者は出したものの、ジュエルによる迅速な判断と緊急対応は讃えられ、大量の死者を出すことなく何百人もの命を救うことができたのだった。この行動で英雄として絶賛されたジュエルは、全国ニュースで取り上げられ時の人となった。一方、オリンピック開催中ともあり、一刻も早く爆弾犯を捕まえなければならないプレッシャーがのしかかるFBI長官のルイス・フリーは、トップ捜査官のジャック・ブレナンとステイシー・ノックスを派遣し、既に現場検証に当たっている火器・爆発物取締局のATFから事件を引き継がせる。しかし決定的な手がかりもなく、容疑者も挙げられないまま捜査は難航した。途方に暮れるブレナンの元に、ジュエルのCNNインタビューを見たという昔の雇い主からある情報がもたらされる。それはジュエルが以前、警官になりすましたために解雇されたことや、彼が過度に狂信的で危険だという情報だった。事件を速やかに解決するようワシントンから圧力をかけられていたブレナン捜査官は、この情報に飛びつく。そしてブレナンとノックスは、ジュエルの怪しい過去を洗い、リチャード・ジュエルこそがセンテニアル公園爆破事件の犯人に間違いないと結論を出すのだった。