ストーリー
第二次世界大戦後 東西に分断されたベルリンは、それぞれソ連と米・英・仏によって占領統治され、冷戦が激化する中、各国のスパイ機関の暗躍の場となっていた。
1960年3月21日、MI6の諜報員フィールディング・スコットはある人物に封筒を渡す任務中、その男に襲われ殺してしまう。彼は同じMI6の諜報員のホールデンだった。事件の真相はうやむやのままフィールディングは服役を免れ、ロンドンで閑職に回されていた。しかし1年後にMI6の上官イアンから再びベルリンでの任務を命じられる。旧友のドイツ人科学者ツィーグラーの亡命の指揮を執り、彼と彼が開発した装置をソ連の支配下にある東ベルリンから脱出させる任務だ。それはミサイルの精度を向上させる画期的なジャイロスコープだった。フィールディングはホールデンの件の終結を条件に引き受ける。フィールディングはツィーグラーと接触し、必ず成功させると安心させたのだが……。