1977年の『スター・ウォーズ』公開により巻き起こった一大SF映画ブーム。数々のSF映画が製作された中、あのディズニーが巨額の製作費を投じて贈るSF超大作。人類の永遠の謎とも言うべき“ブラックホール”をテーマに、アカデミー視覚効果賞ノミネートを受けた本格的な視覚効果、それまでのディズニー映画とは一線を画する宇宙船、ロボットなどの独創性溢れるデザインなど、SF映画としての見どころが満載。特に、『サイレント・ランニング（’72）』ヒューイ・デューイ・ルーイや『スター・ウォーズ（’77）』のR2-D2の系譜に連なるような人類の相棒ロボット・ビンセントの活躍は記憶に残る。
監督はTV「それ行けスマート」のゲイリー・ネルソン。音楽は映画『007』シリーズのジョン・バリー。

主演を務めるのは『ニュールンベルク裁判』でアカデミー主演男優賞を受賞した名優マクシミリアン・シェル。他にも、同じくアカデミー主演男優賞を受賞し、海外ドラマファンにはTV「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」ドミニク役で知られるアーネスト・ボーグナイン、映画『サイコ』のアンソニー・パーキンスなど、当時を代表する名優が集結。まだ「SF映画は子供の見るもの」というイメージが残っていた時代に、ブラックホールの謎に迫る深淵なストーリーに名優たちの熱演がリアリティを与えている。