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新スタートレック HD版【スタコンVol.1】 大塚明夫 & 大塚芳忠 インタビュー(2020年2月)

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「海外ドラマ スターコンベンション Vol.1」開催からあっという間に1か月が経ちましたが、「新スタートレック」ライカ―役の吹き替えでおなじみの大塚明夫氏とデータ役でおなじみの大塚芳忠氏のオフィシャル・インタビューをお届けします。短い時間でしたが、お二人に「新スタートレック」アフレコ出演当時のお話を語っていただきました! 

 

 

 

 

「新スタートレック」のライカ―役、データ役が決まったときの印象をお聞かせください。             

大塚明夫:決まったといっても、当時は今とだいぶ形態が違うので、「新しい仕事で(現場に)行ってください」ぐらいなもんでしたね。「宇宙大作戦/スタートレック」の新しいシリーズですよ、という話を聞いて、うれしいなとは思ったんですけど、でも今のような前情報がたくさんあったりとかそういう時代じゃなかったので......。   

 

大塚芳忠:うん。そうですね。特別にオーディションとかがあったわけではなくて、(第1話目の収録の)1週間ぐらい前に連絡をいただいて、それで台本をいただいて......。そんな感じでした。   

 

大塚芳忠:今なら大変だったでしょうけどね。   

 

大塚明夫:今だったら大変な騒ぎですけど。   

 

大塚芳忠:当時は僕らもまだ仕事をそうたくさんしている時代じゃなくて。   

 

大塚明夫:芳忠さんはもう、バンバン主役をやってたじゃないですか。   

 

大塚芳忠:いやいや、本当に。もちろん正直うれしかったですよ。   

 

大塚明夫:ええ。 

 

 

 

 

今振り返ってみて、長く続くシリーズになると思いましたか?       

大塚明夫:いや、思ってはいないですね。やっぱり長く続く番組ってそんなにあるわけじゃなくて......。でもあれだけ中身の濃いシナリオをそれだけ長く続けることができたというのはとても楽しかったですし、だからこそ余計にやればやるほど、もっとやりたいなっていう感じがしていましたね。

 

 

 

 

演じていくうちに変わっていったことなどありましたか?

大塚明夫:なんだろう。最初のうちは「宇宙大作戦/スタートレック」ともだいぶ違いましたしね。知らない言葉、科学の言葉とかが山ほどあるし、それになじんでいく時間と、元のキャストの方々がつくり出している空気感を我々が作り出していくには、やはり時間は掛かるのかなというのはありましたけど......。でも、そうやってチームになっていく過程も楽しかったし。(当時は)駆け出しでしたからね、僕も。すごく大切な時間でしたね。

 

 

 

 

芳忠さんはいかがですか?        

大塚芳忠:とにかくその長いシリーズをやっていく過程で、それは僕もまだ若かったし、いろんなことをこの「新スタートレック」や吹き替えの仲間たちに学びましたね。このシリーズの中のエピソードを読み込むうちに、どんどん自分がいろんなことを覚えたし、もちろん、テクニックをはじめ、ものの考え方やチームとしての仕事のやり方とかも......。(当時は)いろんなことを覚える過程だったので、それはすごい、明夫ちゃんと一緒で濃密な時間を過ごしましたね。仕事が終わったあとの付き合いも含めてね。一番いい時期に、人間として一番ものを吸収できるときに、こういういい作品に当たったっていうのがラッキーだと思ったし、非常に毎週、毎週、仕事場に入るのが楽しみな時期で良かったですよね。

 

 

 

 

「スタートレック: ピカード」で久しぶりにデータを演じられましたが......。   

大塚芳忠:ええ。「スタートレック: ピカード」の1話目にデータはあの姿で出てくるんです。やっぱり最初の麦さん(麦人さん)のピカードと話をしているシーンですよね...。何というか、ふるさとへ帰ってきたような心が安らぐ会話ができて......。胸がジーンときましたね。(収録では)麦さん、頑張ってますよ。

 

 

 

 

ちなみに本物のライカー(ジョナサン)、データ(ブレント)に会われてどうでしたか?          

大塚芳忠:(2人とも)元気でしたね。

 

大塚明夫:うんと年上で。

 

大塚芳忠:こんなことなら少しぐらい英語しゃべれるようになっとりゃ良かったなと思う。(彼らは)本当に元気にしゃべるよね......。     

 

 

 

    
「新スタートレック」をご覧のファンの方々に一言メッセージをお願いします。          

大塚明夫:新シリーズ(「スタートレック: ピカード」)も始まることですし、忘れた方はもう一度、知らない方はその予習として「新スタートレック」をぜひ見ていただけると、より新シリーズが楽しめると思います。ぜひご覧になってください。若き日の、あんまり(吹き替えが)うまくない大塚明夫も出てますんで(笑)。 

 

 

 

    
いやいや、そんな......。            

大塚芳忠:そうですね。これを機会にちょっと何本か見直してみたんですけど。やっぱりこの最初の頭のテーマ曲が流れるとやっぱりね、あの曲を聞くと......。 

 

大塚明夫:懐かしいな、あれね。 

 

大塚芳忠:そう、懐かしいし、わくわくする。まだ興奮できる作品なんだなと思って......。あらためてエピソード1本1本が深いな、と。内容も深いし、哲学的な意味も含んでるし、それから人間の愛情というテーマもよく出てくるし。特に僕はアンドロイドですから......。  

 

 大塚明夫:Be humanをしょってましたからね。     

                        

大塚芳忠:ね。そう。特別。

 

 大塚明夫:祈りを。

 

 大塚芳忠:うん。そういう意味でさまざまな見どころ満載な作品です。そしてまたコアなファンの方にはコアなファンの方の楽しみ方ができるし、初めてご覧になる方は、また別の見方がきっとできると思うので、じっくりゆっくり楽しんで、そしてできれば繰り返し、繰り返し見ていただければいいと思います。    

 

 

 

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