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海外ドラマおすすめコラム vol.5 アメリカでこれから公開される予定の夏ドラマを御紹介

9月から新シーズンが始まるアメリカのテレビ界では、ネットワーク局のドラマ・シリーズは5月にシーズンが終了。6月~8月の3ヶ月間は放映枠が無いか、再放送エピソードが放映されるのみだが、ケーブル局では初夏から放映が開始されるシリーズもある。今回は、そんな中からバラエティ紙で取り上げられたものの中からいくつかの新シリーズを御紹介しよう。(カッコ内に記載した放映日は全て本国アメリカのものです)

「Patric Melrose」(5/12 ショウタイム)
ベネディクト・カンバーバッチが、裕福な家庭の出ながら父親に虐待されて育ったアル中の主人公パトリック・メルローズを演じるリミテッド・シリーズ。イギリス人脚本家、デヴィッド・ニコルズがエドワード・セント・オービンの原作小説の脚色を担当している。「SHERLOCK(シャーロック)」とはガラリと違うカンバーバッチが見られそうで楽しみ。

*「Pose」(6/3 FX)
1980年代の社交ダンス文化を背景に、トランスジェンダーの登場人物たちを描くライアン・マーフィー製作のドラマ。製作と脚本を担当するのは、自らもトランスジェンダーであるライターのジャネット・モック。

*「Dietland」(6/4 AMC)
主人公のプラムは自身も肥満体でありながら、体型やダイエットの悩みを相談してくるティーン雑誌の読者からのメールの返事を書く仕事をしているが、或る日、自分をつけている女性が居る事に気づく…急進的フェミニズムの闘争に巻き込まれるヒロインを描くサライ・ウォーカー著の同名ファンタジー小説を「MAD MEN マッド・メン」の脚本家、マーティ・ノクソンが脚色。

*「Sharp Objects」(7月 HBO)
映画化された「ゴーン・ガール」の筆者、ギリアン・フリンの処女作であるサスペンス小説「KIZUー傷ー」を、「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」のジャン=マルク・ヴァレがリミテッド・シリーズ化した作品。ヴァレは全エピソードの監督も務める。故郷で起きた殺人事件を取材するために帰省するヒロインにA級スターのエイミー・アダムスがキャストされていることでも注目されている。

*「Jack Ryan」(8/31 アマゾン・プライム)
トム・クランシーのスパイ小説シリーズの主人公ジャック・ライアンを主役にしたスパイ・ドラマ・シリーズ。映画化作品ではハリソン・フォードやアレック・ボールドウィンなどが演じたタイトル・ロールを「ザ・オフィス」のジョン・クラシンスキーが演じる。


【ロサンゼルス(米) 荻原順子 2018/05/07】
 
荻原順子: 在ロサンゼルス映画/TVライター。キネマ旬報とTVタロウにハリウッド情報コラムを連載中。