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海外ドラマ最新レポート Vol.44 「フォーリング スカイズ」のノア・ワイリー 誰もが知ってる有名人になるのも大変!

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「フォーリング スカイズ」主演のノア・ワイリーといえば、「ER 緊急救命室」のカーター医師役で有名だ。最高視聴者数は、4800万人(シーズン2第7話)というお化け番組に、オリジナルキャストとして出演していたノア。米国だけでなく、世界中が知る顔なのだ。
 
「僕が出会う全ての人が、僕のことを知っているんだ。突如として有名になった気がしたものさ。僕はとても優秀な学生だったわけじゃなく、誰からも好かれる子供だったわけでもなかった。すごく責任感があったわけでも、やる気に燃えた男でもなかった。それなのに、人は僕をそんな愛すべき性格の持ち主だと思い込んでしまうんだ。一度成功すると、誰もが人格者だと思うものらしい」(ノア)
 
仕方ない、「ER 緊急救命室」のカーターが理想的な人間だったから。当の本人にとっては、迷惑な話だったらしい。
 
「僕にとっては贅沢な悩みというか、抵抗しきれない経験だったよ。(『ER 緊急救命室』が終了した)今でも冷静に物事を考えようと努力しなければならない時があるくらいだ」(ノア)
 
ノアは、他にも「フォーリング スカイズ」『ライブラリアン』シリーズと数々のヒット作に出演してきたが、「ER 緊急救命室」ほど人生を変えた番組は無いという。
 
「何かもが変わった。自分が付き合う人たち、乗る車、住む場所、身に着ける服、食べる物…。あんな番組に出くわすと、全部が変わってしまうのさ」
 
「ER 緊急救命室」は15シーズン続いたが、ノアは11シーズンで降板した。世界一有名な番組に出演するのに飽き飽きしたわけではない、第一子の誕生が理由だった。当時は多い週で撮影に90時間かかっていた。愛する家族に時々しか会えない。ノアはまるで「面会交流権の付いた離婚夫婦」のようだったと当時を振り返る。
 
現在は3人の子供の父。ノアが仕事を制限してまでも、父親として子育てに励んだ子供たちは15歳を先頭に立派に成長している。
 
2012年、身体障害者の権利を守るデモに参加したノアは、ワシントンDCでデモ隊ごと警察に拘留された経験を持つ。
 
無念ではあるが、拘留を我が子に伝えなければならない。ノアは警察から自宅に電話を掛けた。
 
「いきさつを全部言い終わらないうちに、息子は『僕はお父さんを誇りに思う』と言ってくれたんだ」
 
ノアは、とびきり優秀でも、とびきり好ましい性格でもなかったかもしれない。けれど、子供たちにとっては、とびきり愛すべき父親であることは間違いようだ。
 
 
<「www.stuff.co.nz」 2月4日付け>