2018年9月からスタートした、米TV界の2018-19年期が5月に終了した。米エンタメ紙が全レギュラー番組を対象に、2018-19年期平均視聴率及び平均視聴者数の番組ランキングを発表した。(視聴率は18-49歳層のコアターゲット、視聴者数は全体より。視聴率、視聴者数共にリアルタイム及び7日以内のタイムシフト視聴の数字)
ネットワーク(CBS、NBCなど)、ケーブル局(AMC、FXなど)、そして有料チャンネル(HBO、SHOWTIMEなど)を含む全てのチャンネルで放送されたレギュラー番組の中で、年間最高の平均視聴率を獲得したのは、HBOの「ゲーム・オブ・スローンズ」。米では社会現象にも近い人気で、最終シーズンとなった今期は一話ごとに大きな話題を呼んだ。
以下、視聴率ランキングの2位から4位は米の国民的プロスポーツ、アメリカンフットボール(NFL)の試合中継、5位にシーズン3も好調だったNBCの「THIS IS US」が続く。6位には12人の着ぐるみ衣装に身を包んだ有名人がステージで歌唱力を競う、FOXのリアリティショー「The Masked Singer」(原題)がランクインした。
7位はコメディで最高位となる「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」。こちらも最終シーズンで有終の美。5月16日に放送された最終回は同日のみの記録で、視聴率3.1、視聴者数1800万人を集めた。他のコメディが振るわない中、「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」のスピンオフでCBSの「Young Sheldon」(原題)が11位。本家なき来シーズン以降の奮闘にも期待だ。
8位には、AMCの「ウォーキング・デッド」。シーズン9を終えて、かつての数字は稼げないものの、今なお根強いファンに支えられている。9位は、15シーズン目のベテラン、ABC「グレイズ・アナトミー」、10位はNBCの「Manifest」(原題)。新ドラマから唯一のトップ10入りとなった。
一方の視聴者数ランキングでは、トップ10のうち、1位と6位にNFLの試合中継がランクイン。注目の2位には「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」が入り、視聴率で敗れた「ゲーム・オブ・スローンズ」(4位)の視聴者数を上回った。
3位には、CBS「NCIS ネイビー犯罪捜査班」がランク入り。一話完結型の見やすい構成、硬軟織り交ぜた台詞に安定のレギュラーキャストで、シーズン16を迎えてもナンバーワン・ドラマの座は揺るがない。
5位は「Young Sheldon」(原題)、7位に「THIS IS US」と人気番組が並び、8位にはCBS「ブルーブラッド 〜NYPD家族の絆〜」、9位にCBSの新ドラマ「FBI」、そしてABC「グッド・ドクター 名医の条件」が10位にそれぞれランクインしている。
〇平均視聴率ランキング
1位(6.4) 「ゲーム・オブ・スローンズ」
2位(6.1) 「NFL サンデー・ナイト・フットボール」
3位(4.4) 「NFL サーズデー・ナイト・フットボール」
4位(4.0) 「NFLマンデー・ナイト・フットボール」
5位(3.8) 「THIS IS US」
5位(3.8) 「The Masked Singer」(原題)
7位(3.7) 「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」
8位(3.2) 「ウォーキング・デッド」
9位(2.9) 「グレイズ・アナトミー」
10位(2.8) 「Manifest」(原題)
□平均視聴者数ランキング
1位(19,276) 「NFL サンデー・ナイト・フットボール」
2位(17,436) 「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」
3位(15,914) 「NCIS ネイビー犯罪捜査班」
4位(15,319) 「ゲーム・オブ・スローンズ」
5位(14,572) 「Young Sheldon」(原題)
6位(14,428) 「NFL サーズデー・ナイト・フットボール」
7位(13,798) 「THIS IS US」
8位(12,833) 「ブルーブラッド 〜NYPD家族の絆〜」
9位(12,713) 「FBI」(原題)
10位(12,642) 「グッド・ドクター 名医の条件」
(単位は千人)
<「variety.com」 5月22日>