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海外ドラマ最新レポート Vol.121 仏ディアヌ賞に出席 「メンタリスト」サイモン・ベイカーが語る、「馬と僕の関係」

mentalist_yr7_#144(7-6)_105469_D00419b_e4a20ebf.JPEG世界中のお茶の間で愛されているTVドラマシリーズ「メンタリスト」。その主演のサイモン・ベイカーは出身のオーストラリアに加え、米国、ヨーロッパ、さらにアジアなどでも人気の俳優だ。
 
その国際的スターのサイモンは、スイスの高級腕時計メーカー、ロンジンのアンバサダーを2012年から務めている。
 
ロンジンは、フランス版オークスと言われるG1レース「ディアヌ賞」のタイトルパートナー。6月16日にフランス・シャンティイ競馬場で開催された同賞のレースにサイモンも出席、優勝馬チャネルの馬主、ジョッキーらに副賞としてロンジンの腕時計を手渡した。
 
ディアヌ賞に先立ち、インタビューを受けたサイモンは自身と馬との関係について語っている。
 
サイモンの有名な趣味といえば、サーフィン。マリブのビーチでもしばしばセレブ仲間とサーフィンする姿をパパラッチされていた。
 
「サーフィンの場合、サーフィンボードと僕の体そして意識は、一瞬で海とシンクするんだ。けれど他の生き物、とりわけ人間以外が相手となると話は別だ。お互いの肉体を合致させ精神を理解し合うわけだからね」
 
とはいえ馬は利口な生き物と言われる。「馬にまたがると、その馬は僕のエネルギーを感じ取る。僕がどんな奴か、どこから来たのかも分かるだろう。すごくクールだよね」とニヤリ。「メンタリスト」でいつも見せていたあの笑顔だ。
 
競走馬のような鍛え上げられた馬と熟練のジョッキーの関係はもっとクールだ。
 
「ディアヌ賞のジョッキーたちは、その日騎乗する競走馬といつも一緒に練習しているわけではないよね。けれど彼らは馬にまたがるやいなや一瞬のうちに馬と一体化してしまう。あっと言う間に信頼関係が出来上がるわけさ。命がけでレースに挑むのだから当然かもしれないね」
 
ゲートが開いた瞬間、馬たちが一斉に飛び出す。興奮した馬をコントロールするのがジョッキーだ。一瞬のミスさえ命とり、レースのわずか2分後に彼らが目にするのは天国か地獄か。
 
「エキサイティングだよね」。またしてもニヤリ。
 
国際的スターのサイモンはそんな激しい馬との関係はごめんこうむる。
 
「僕のはレジャーとしての乗馬だよ。だいたいは映画の撮影に向けた練習だったりする。馬との信頼関係を(時間をかけて)築かなくっちゃね」
 
ジョッキーほどの馬を操る才能があるわけでないから、馬との関係はゆっくりじっくり。
 
「妻と話してるんだ、大好きな馬にいつでも乗れるようなライフスタイルを送りたいねって」
 
そんな生活を送るためには、馬に対して受け身ではいけない。一緒の時間を費やしエネルギーをぶつけ合わなければならないのだ。でなければ馬との特別な関係を築けない。
 
これまでオーストラリアとハリウッドを行き来する生活を長く続けてきた。サイモンの仕事がクールダウンする予兆などどこにもないが、いつかその時はやってくるだろう。
 
サーフィンと乗馬と。なんとサイモンらしいライフスタイルか。
 
 
<「wwd.com」 6月17日>