米広告専門誌が、2019年米国で最も視聴者数を集めた10番組を発表した。リアルタイム視聴者数と7日内のタイムシフト視聴者数を合わせた総合視聴者数をまとめたもので、米ニールセン社の調査。
今年も米スポーツの雄アメリカン・フットボールが不動の人気を証明した。最も視聴者数を集めた10番組(特番含む)のうち、トップとなった「第53回スーパーボウル中継」(9880万人)を含め8番組がアメフト関連だった。
気になるのは、10番組のうちアメフト関連以外でランクインした2番組。一つは、5番目に多かった「第91回アカデミー賞中継」(3050万人)、もう一つは8番目に多かった「
ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」の最終回。ドラマ・コメディなどシリーズ物から唯一のランクインで、2480万人を集めた。
アメフト関連番組は、特番だけでなく通常放送でも強かった。通常放送における、一話平均最も視聴者数を集めた10番組のうち4つがアメフト関連。こちらも首位は日曜夜のアメフト中継「サンデー・ナイト・フットボール」(2000万人)が制した。
そして2番目は最終シーズンの「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」(1850万人)、3番目は現在17シーズンを迎えている「
NCIS ネイビー犯罪捜査班」(1540万人)、4番目はこちらも最終シーズンが盛り上がった「ゲーム・オブ・スローンズ」(1520万人)となった。
以降、アメフト関連以外では、7番目に「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」のスピンオフ「Young Sheldon(原題)」(1250万人)、9番目には根強い人気のファミリードラマ「THIS IS US 36歳、これから」と、2019年の新ドラマ「FBI(原題)」(1240万人)がタイで並んだ。
また、アメフト中継はリアルタイムでの視聴で圧倒的に強いものの、タイムシフト視聴(録画)では、ドラマ、コメディに立場を逆転されているのも特徴だ。
タイムシフトによる視聴者数が最も多かった番組は「ゲーム・オブ・スローンズ」で、920万人が増加した。次点は「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」で850万人増。以下、「THIS IS US 36歳、これから」(710万人増)、「グッド・ドクター」(700万人増)、「
MANIFEST/マニフェスト」(670万人)、「NCIS ネイビー犯罪捜査班」(650万人増)、「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」(600万人増)、「9-1-1: LA救命最前線」(590万人増)、「ブルーブラッド 〜NYPD家族の絆〜」(580万人増)、そして「Young Sheldon(原題)」(560万人増)と続いている。
<「adweek.com」 12月18日>