ニュース

海外ドラマ最新レポート Vol.527  「ブラックリスト」シーズン10新レギュラーのアーニャ・バナジー、大先輩たちとの出会いに興奮

blacklist_yr10_#197(10-1)_BLACKLISTTHE_S10_12540610.jpg
ブラックリスト」シーズン10に新レギュラーとして加入した新人女優のアーニャ・バナジーが、米メディアのインタビューに答えた。人気TVドラマシリーズで出会った大先輩たちとの初共演をどのように受け止めたのだろうか?
 
「最初の撮影シーンのことをよく覚えています。ハリー・レニックスと一緒でした。あの偉大なるハリー・レニックスはとても暖かく私を歓迎してくれました。その時、私はまるで本当に家族の一員に迎え入れてもらえたような感覚にさえ陥りました。セットの中で素晴らしいスタッフに囲まれ、『私は何か特別なグループに仲間入りできたんだ』と感じました」
アーニャが演じるのは、MI6の諜報員シーヤ・マリク。「ブラックリスト」の大ファンならもうお気づきだろう、シーズン1でCIAフィールドエージェントとして登場していたミーラ・マリク(パーミンダ・ナーグラ)の娘という設定だ。新人女優を暖かく迎え入れるのは、大ベテランの余裕に違いない。加えて(あのミーラの娘)という仲間の身内をいたわるような優しさが皆の心の内にあったのだろう。
 
舞台「Apologies to the Bengali Lady(原題)」で一躍名を上げ、注目の新進女優となったアーニャにとって、「ブラックリスト」が本格的なTVデビュー。「(共演者は)皆が私のヒーロー」とベテランの多い現場に敬意を払っている。
「この仕事が私の一生涯の繋がりを生み出してくれたことに感謝しています。彼らは常に俳優業というビジネスにおいて、お金には変えられないレッスンを教えてくれます。だけど寂しいですね。出会ったばかりなのにお別れを言わなければならないなんて」アーニャの登場はシーズン10から。アーニャ自身もキャスティングされた時点では、最終シーズンとなることを知らなかったのだろう。寂しさは現場の居心地の良さに比例する。
 
「けれど私は舞台出身なので、慣れています。(舞台では)4週間、皆で仕事をして、千秋楽を迎えたら『グッバイ』ですから」ちょっぴり強がり。長期間で同じメンバーとの仕事の経験がなかっただけに、お別れの寂しさを味わうのも初体験。たくさんの学びがあった「ブラックリスト」。けれど、最も大きな衝撃となったのは名優ジェームズ・スペイダーとの共演だ。TVの撮影に不慣れな新人女優にもジェームズは寛大だったとか。
「(私との共演シーンで)時間がかかることに全く嫌なそぶりを見せず寛大でした。ジェームズと対面のシーンでは、演技に個性を持つことがいかに大切か学びました。彼と一緒のシーンは、まるで場がマジカルなムードに一変したかのようでした。それこそが私の目指すもの。そこが舞台であれ、セットであれ、場を支配するようなムードを持つ俳優になりたいのです」ジェームズの登場に皆が緊張するだけではない。ジェームズに引っ張られ、皆が一段上の仕事を発揮するムード、それこそが優れた名優のみが持つパワーなのだ。
 
アーニャのキャリアは始まったばかりだが、幸運にも恵まれたスタートを切った。ジェームズ・スペイダーという高い峰を目指し、今日もまた一歩足を踏み出す。
 
 
<「wnypapers.com」 2月25日>