11月のスーパー!ドラマTVの目玉は「
NCIS: ハワイ シーズン3」字幕版の初放送だ。すでに二カ国語版で楽しまれているファンは多いかと思うが、実は本作、この第3章がファイナル・シーズンとなる。
一話完結形式なので最終回でハイおしまいということもなく、「LAW & ORDER」のように復活(全米ではシーズン24の放送が始まった)するかもしれないし、登場人物が別の「NCIS」に出てくる可能性もある。
番組のルーツ「犯罪捜査官ネイビーファイル」(来年の2025年に番組開始から30年を迎える!)もシーズン1で打ち切られるはずが復活した(シーズン1の最後のハーモンの逮捕は無かったことに=笑)。
「NCIS:シドニー」は米国のNCISとオーストラリアの警察の合同捜査を描く新路線。さすがのNCISも海外では地元警察と連携するというのは斬新。シーズン2への継続を決めた。
また、以前ご紹介した「NCIS: Origins(原題)」は本家「NCIS ネイビー犯罪捜査班」でマーク・ハーモンが演じたギブスの若かりし日々を描く(ギブス役はオースティン・ストウェル)。1991年に始まる物語なので、1995年開始の「犯罪捜査官ネイビーファイル」とのクロスオーバーがあるかも(?)。
さらにスピンオフがもうひとつ決まった。「NCIS: Tony & Ziva」だ。なんと「NCIS ネイビー犯罪捜査班」のトニー(マイケル・ウェザリー)とジヴァ(コート・デ・パブロ)のその後を描く。しかも舞台はフランスのパリになりそう(ちなみにロケ地は「FBI:インターナショナル」と同じくハンガリーのブダペスト)。
さてこうなると、次のスピンオフの舞台を予想(妄想?)したくなる。実は本物のNCISの極東支局(Far East Field Office)は日本にある。場所は米軍横須賀基地。なら「NCIS:ヨコスカ」が作られてもおかしくない……いやどうなんだ!?
【海外ドラマ評論家 池田敏 2024/10/31】
池田敏:海外ドラマ評論家。映画誌「スクリーン」などに寄稿し、TV・ラジオで出演や監修をすることも。著書は「『今』こそ見るべき海外ドラマ」(星海社新書)など。