January 22, 2013
スパドラ!最新USレポート Vol.73(2013/1/22)
◆ジョシュア・ジャクソンが語る、「FRINGE/フリンジ」と「ドーソンズ・クリーク」の共通点とは?
先週、「FRINGE/フリンジ」からジョン・ノーブルのインタビュー記事(Vol.71)をお伝えしたが、今週は、同じく「FRINGE/フリンジ」からピーター役を演じたジョシュア・ジャクソンのインタビュー記事を紹介しよう。
米のTVドラマの中には、SF系を中心に根強いファンベースを持つカルト的な人気のドラマがしばしば誕生する。「スタートレック」はその代表的存在であり、「FRINGE/フリンジ」クリエーター、J.J.エイブラムスの製作した「LOST」もしかりである。
「ごく最初の段階から、バッドロボット(エイブラムス率いる製作プロダクション)は、単に番組を見てくれるだけじゃなく、番組に根付いてくれるファンを生み出すことを狙っていた。実際、『FRINGE/フリンジ』にかかわる誰よりも、ストーリーのイマジネーションを膨らませていたのが、ファンたちだったと思うんだ。どのTV番組も視聴者の気を引くのに一生懸命だけれど、本当に大切なのはファン自身が動き出すこと。彼ら自身が興味を寄せ合い、コミュニティを作り始めることが肝心なんだ。僕らも出来る限りの協力をしたけれど、ファンは自発的に活動していたよ」
米では1月18日にシーズン5をもって終了した「FRINGE/フリンジ」。ここまで番組が継続できたのも、熱心なファンの支持のおかげとジョシュアは考えている。
「視聴率だけで判断されていたら、僕らの番組は、少なくとも一年前には終了していたと思う。強力なファンのおかげで番組が続いたんだ。ファンの情熱が、『FRINGE/フリンジ』のストーリーの大部分を発展させたんだと思うよ」
ジョシュアが人気ドラマに出演したのは、これが初めてではない。1998年から6シーズン続いた青春ドラマ「ドーソンズ・クリーク」にも準主演し、ティーンエイジャーのアイドルとなった。
「(二つの番組で経験したことは)驚くほど共通点があるよ。どちらもストーリーを途中で打ち切られることなく、最終回までたどり着けたからね。現場で一緒に働いた仲間ともちゃんとお別れの挨拶ができた。何より、(これで終わり、もう明日はないんだ)と気持ちに区切りをつけられたことは大きかったよ。TVドラマでは、こんなふうに最終回を迎えられることは珍しいからね。『ドーソンズ・クリーク』については、僕は『ビバリーヒルズ高校白書』のファンじゃなかったから(笑)、好きなジャンルのドラマとは言えなかった。その意味では、『FRINGE/フリンジ』の方が僕好みだ。個人的に思い入れがあるし、ファンに満足してもらえる最終回だと願っている」
成功の難しい米のTVドラマシリーズで2つのヒットを持つジョシュア。「FRINGE/フリンジ」以降の出演作にも注目が集まりそうだ。
<USサイト「www.collider.com」1月18日記事より>
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