November 19, 2013
スパドラ!最新USレポート Vol.156(2013/11/19)
◆米ビルボード誌が絶賛 「ブラックリスト」こだわりの劇中音楽
この秋スタートした米ドラマの中で、最大のヒットとなっている「ブラックリスト」。劇中音楽の使い方が素晴らしいと米ビルボード誌が報じている。
「ブラックリスト」の劇中音楽を監督するのは、ジョン・ビッセル。ビッセルの指揮のもと、ローリング・ストーンズのような超メジャーバンドから、一般には知られていないサーンズのような有名無名を問わないアーティストの曲を採用、そしてオリジナルスコア(楽譜)が、それぞれのシーンに絶妙にマッチし、演出効果を上げているという。
番組のクリエーター、ジョン・ボーケンキャンプは、パイロット版の段階から劇中音楽に重要な役割を与えていると明かす。中でもボーケンキャンプのお気に入りの劇中音楽は、第4話の暴力シーンで使用された、ナット・キング・コールの「Smile」。“辛いときも微笑んでごらん”という歌詞で、そのシーンの登場人物の心情を説明していると言えるのかもしれない。ボーケンキャンプは「画面の映像と対照的な曲の選択だ、非常に巧い使い方だったと思う」と話している。
さらに曲が印象的に使われることによって、その曲自体がクローズアップされる効果も生んでいる。同じく第4話で使用された、マット・コービーの「Made of Stone」は、放送前の週には一度も曲がダウンロード購入されていなかったが、放送から2週間の間に3000回もダウンロードされた。また第5話で使用されたエミカの「Wicked Game」は、6月の発売以来、ほとんどダウンロード購入されていなかったが、10月21日の放送後1週間で4000回ダウンロードされたという。
何気に聞き逃してしまいがちな劇中音楽。音楽のプロをもうならす、「ブラックリスト」の選曲は、このドラマの隠れた魅力と言えそうだ。
<USサイト「www.billboard.com」 11月11日記事より>
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