スパドラ！最新ＵＳレポート

 スパドラ！最新ＵＳレポート Vol.160（2013/12/5）

◆英TVブロガーが独断と偏見で発表　好きなJ.J.エイブラムスのTVドラマ１０

英のエンターテイメントサイトで、TVブロガーのロブ・ケンプ氏が独断と偏見で選んだ、スーパープロデューサー、J.J.エイブラムスのTVドラマ10作品を発表した。以下かっこ内はケンプ氏のコメント。


・第10位　「恋するブライアン」
（J.J.の作品に駄作はない。「恋するブライアン」は２シーズンのみの放送だったにもかかわらず、今もなお、ファンは番組に引き付けられている）
・第９位「Six Degrees」（原題）
１シーズン中に打ち切り。（人気があったとは言えないが、続けていればポテンシャルはあったドラマ。たくさんのひねり、伏線を張り巡らしていたし、興味深いキャラクターも存在していた）

・第８位「アンダーカバー」
１シーズン中に打ち切り。（「LOST」に続き、J.J.自身がパイロット版を監督した数少ないTVドラマ。主人公が国際スパイであること、家族のかかわりなど、「エイリアス」と似ていた部分もある。シーズンを重ねて、「エイリアス」からどう変化してゆくのか見たかった）

・第７位「レボリューション」
米で現在シーズン２を放送中。（番組のコンセプト自体は素晴らしい。しかし、ある重大な謎の種明かしにがっかりしたのは僕だけだろうか？　盛り上げるだけ盛り上げておいて、答えに納得がいかないのは「LOST」と同じ）

・第６位「ALCATRAZ／アルカトラズ」
（始まる前は、これが「LOST」の後継番組になるとさえ期待していた。もしJ.J.が「LOST」からしばらく時期をおいて放送していたら、もっと評判は良かったのではないだろうか。あの頃、視聴者はシーズンを重ねるごとに謎が増えていくというパターンに疲れていたのだ）

・第５位「パーソン・オブ・インタレスト　犯罪予知ユニット」
米で現在シーズン３を放送中。（マイケル・エマーソンが「LOST」のベン・ライナスのイメージをこんなに早く払拭するなんて誰が想像できただろう？　勧善懲悪の一話完結のストーリーと、シーズンを通してのテーマがうまくミックスされて幅広い視聴者を獲得している）

・第４位「エイリアス」
（J.J.ドラマの典型を形づくった番組。すなわち、複雑なプロット、繰り返し登場する陰謀や家族、アイデンティティの問題、趣向を凝らしたセット、そして複数の強力なメインキャラクターの存在等がJ.J.ドラマの特徴である。J.J.はこの番組で熱心なファンを獲得しただけでなく、映画『ミッション：インポッシブル』など、より大きな仕事へドアを開くことができた）

・第３位「フェリシティの青春」
（この番組がJ.J.の作品だと忘れている人もいるだろう。フェリシティという女の子がニューヨークで新生活を始め、恋に落ち、そして成長してゆく。何の変哲もない青春ドラマのどこが特別なのか？それはフェリシティのキャラクターだ。彼女は陽気で意志が強く、そして何より自分に正直なのだ。それまでの青春ドラマには存在しなかったキャラと言えるだろう。米Time誌が選ぶ全TVドラマトップ100の一つ）

・第２位「FRINGE／フリンジ」
（J.J.版「Xファイル」でスタートし、最後には全く違う番組へと成長した。「フリンジ」のプロットは複雑すぎて、しばしば視聴者を混乱させたけれど、「フリンジ」が成し遂げたことの一つは最後まで番組の質が落ちなかったことだ。たいていの番組はこれに失敗してしまうから。またこのジャンルにおいて、最高のキャストを揃えた番組であったことも間違いないだろう）

第１位「LOST」
（番組のフィナーレが最悪だったのは認める。だからって、番組自体の価値を下げたとは思わない。ミステリアスな孤島に不時着した主人公たち、彼らが体験するJ.J.たちの創り上げたストーリーが最高にエキサイティングで、やみつきだった。誰もこの先どうなるか分からない、僕たち視聴者は一体どんな結末が待ち構えているんだろうと心待ちにしていたのだ。番組のプロデューサーたちが、視聴者の期待を長い長い間、引き留めていた手腕には脱帽する。キャストたちの素晴らしさはもちろん、緊張感を高めるのに貢献した劇中音楽にも言及しておこう）

＜USサイト「www.denofgeek.com」 11月15日記事より＞

「恋するブライアン」© TOUCHSTONE TELEVISION／「FRINGE／フリンジ」© Warner Bros. Entertainment Inc.