March 4, 2014
今年、「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞したジョン・ヴォイトは、御年75歳の大ベテラン。アカデミー賞にも4回ノミネートされ、うち1回は『帰郷』(1978年)で同主演男優賞を受賞した名優でもある。そのジョンが、3月2日、ビバリーヒルズのホテルで行われた、ベテラン俳優たちが集うアカデミー賞授賞式鑑賞パーティーに出席、昨今の多すぎる授賞式に苦言を呈した。
「あっちもこっちも授賞式だ。どの組合も自分たちの授賞式をしたがる」と、ジョンはハリウッドの俳優から裏方まで各々の組合、そしてさまざまな批評家協会がこぞって独自の授賞式を行うことを指摘。年明けからアカデミー賞が行われる3月まで延々と続く授賞式に「無駄遣いだ」と言い切った。
もちろんジョンも、この時期がハリウッドのお祭りであることは理解している。「そりゃ楽しいこともたくさんある。一緒に戦って、お互いよく知り合えるからね。きっと誰もが通らなきゃならない儀式みたいなものだろう」
長い賞レースもこのアカデミー賞で終了。戦い抜いた俳優らのなかなか口には出せない言葉を、大ベテランらしく、ジョンが代弁した。「やっとオスカーまでたどり着いた、これが最後のバカ騒ぎ。皆、無事終えることができてホッとするんだよ。やっと楽になれるってね」
<USサイト「hollywoodreporter.com」 3月3日号記事より>
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