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スパドラ!最新USレポート Vol.192:「ブレイキング・バッド」のブライアン・クランストン、警官候補生から俳優へ転身のきっかけになった、勘違いなキスシーン

March 25, 2014

BreakingBad_yr1_#1(1-1)_us250_0325.jpg「マルコム in the middle」のコメディ演技、「ブレイキング・バッド」の怪演と、幅広い演技力が高い評価を受けているブライアン・クランストンが、優秀な警官候補生だった青年時代に、俳優業へと転身した理由について英の新聞に語っている。

今やTV、映画に引っ張りだこ、俳優は天職のようなブライアンだが、ずっと俳優一筋というわけではなかったらしい。その昔、若きブライアンは、ロサンゼルス警察(LAPD)の新人育成ユース・トレーニング・プログラムに参加したことがあるという。ブライアンはそのコースを首席で卒業、世界的に有名なLAPDの一員になるための第一歩を踏み出していた。

しかし、同時にもう一つの夢、俳優業を目指し、ブライアンは演技クラスにも出席していた。そこで課された演技課題は、なんとキスシーン。お相手は魅力的な女優志望の女性だった。

当時、演技はほとんど素人のブライアン、実際にキスをしていいものか、先生にアドバイスを求めたものの、はぐらかされてしまった。そこでブライアンは、(相手の女性に嫌われませんように…)と願いながら、リアルなキスの実行を決意した。

ところが相手は一枚上だった。シーンが始まるやいなや、女性は積極的に熱いキスを誘い、大胆な手のタッチに、ブライアンは大興奮したという。


期待以上の(?)キスシーンを終えたブライアンは、その女性に「ランチでも行かない?」と、お誘いをかけた。純朴だったのか、若きブライアンは女性が自分に好意を持ってキスしてくれたと思っていたのだ。しかし、やっぱり女性は上手(うわて)だった。「ごめんなさい、私にはボーイフレンドがいるの」とあっさりお断り。ブライアンは、そこでやっと「これが演技なのか!」と気づいたという。

「女の子とキスをする、これこそ僕の求めていた仕事だ」と、冗談めかして当時を振り返るブライアンだが、事実、その後、警官への夢を絶ち、俳優業へと転身した。「ブレイキング・バッド」の名優を生んだのは、ああ勘違いなキスシーンだったのだ。

<UKサイト「theguardian .com」 3月23日記事より>