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スパドラ!最新USレポート Vol.252:「ブラックリスト」のジェームズ・スペイダー、「むいてみないと分からない」玉ねぎを例に独自のドラマ論を展開

October 8, 2014

blacklist_yr1_10_us250_1008.2.JPG米で放送が始まったシーズン2も好調の「ブラックリスト」。主演のジェームズ・スペイダーは、すでに「ブラックリスト」がロングラン・ドラマとなることを想定しているようだ。

「TVの人気は移ろいやすいものだよ、だから僕らは常にフレキシブルに対応していかなくちゃならないんだ」と、TVドラマのベテラン俳優、ジェームズ。視聴者を意識して、「ブラックリスト」の脚本チームと毎日議論、ストーリーについて数時間話し込むこともあるという。

看板俳優として自覚十分のジェームズには、ユニークなドラマ論がある。

「ドラマがいつまで続くかなんて誰にも言えないし、玉ねぎの中身はむいてみないと分からない。どれだけ皮があるのか、どのくらいのスピードでむいてゆくべきなのか」

もちろんジェームズは野菜について語りたいわけではなく、TVドラマシリーズは玉ねぎのようなものと言いたいらしいのだ。

「玉ねぎの芯にたどり着くまで、2年かかって(展開が)早すぎると言われることもあれば、1年しかかけなくてもノンビリしてると言われることもある。だからその時どきに合わせ、ストーリーを調整していかなければならないんだ」

ジェームズは「ブラックリスト」が「長期戦」になると予想している。しかし一方で「短期決戦」も頭に入れておかなければならないという。シリーズ全体をかけて語られるストーリーもあれば、一話で完結するストーリーもあるからだ。「長期と短期のストーリーをつなぐ部分、そこに弾力がなければダメなんだ」。個々のストーリーが独立していては、話はちぐはぐ。それぞれが響き合って、高め合ってこそ、視聴者は引きつけられるというのだ。

当然ながら、ジェームズたちの議論のメインテーマは、視聴者の関心と同じ。「今の段階でどこまで語るべきなのか?今でないならいつ語るべきなのか?」。玉ねぎならぬ、「ブラックリスト」の皮は、これからも細心の注意を払ってむかれてゆくことになりそうだ。


<「digitalspy.com」 10月2日記事より>