October 15, 2014
ジョシュア・ジャクソンといえば、「FRINGE/フリンジ」のピーター・ビショップが当たり役。シーズン5で「FRINGE/フリンジ」が終了した後も、今なお多くのファンに“ピーター”として愛されている。
その「FRINGE/フリンジ」は複雑に入り組んだ筋書き故に、最終シーズンがどう締めくくられるのか、当時注目を集めていた。その思いは出演者も同じだったが、結果的に「エンディングには満足している」とジョシュアは答えている。
「僕自身はうまくまとまった最終シーズンだと思っている。ストーリーを完結させるため、もう一シーズン(シーズン5)延長したわけだけど、それで正解だった。きっちりと終わらせないまま最終回を迎えていたら、物足りない気持ちが残ったんじゃないかな。ショッキングな出来事が起こったり、涙涙の最終回にすることもできたんだろうけど、結局はエレガントで、心温まるエンディングに落ち着いたと思う」
ジョシュアは「FRINGE/フリンジ」で完全燃焼したのだろうか、1シーズン22話の長丁場であるネットワーク系ドラマに出演するのはもう懲り懲りだという。「自分が誇らしく思えるレベルの仕事を1シーズンで22話やり遂げるのはほとんど不可能に近いことだと思うんだ。(撮影の間も)仕事以外の普通の生活を楽しみ、撮影後に燃え尽きないでいられるのは、とても難しい。もう僕はあんな毎日を送りたくないよ」
「FRINGE/フリンジ」終了後は心身共に疲れ果て、ジョシュアにはしばしの休暇が必要だった。そして再びTVシリーズに取り掛かる気分になったのが昨年の夏だという。
「そのころ二つの素晴らしい脚本が届いたんだよ。一つは1年限りのミニシリーズ。1シーズンで終わるのだったら、やってもいいと思ってた。そしてもう一本が『The Affair』。脚本のクオリティの高さとクリエーターの構想を聞いて、参加することに決めたんだ」
「The Affair」は、「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」「HOMELAND」などのヒット作を連発する、有料チャンネルShowtimeの新ドラマシリーズ。大人の不倫をテーマにした、早くも秀作の呼び声高い作品だ。
そして何よりジョシュアの背中を押したのは「(『The Affair』は)たった10話しかないんだ。仕事量が劇的に違うからね!」。「FRINGE/フリンジ」とは内容もエピソード数も全く違う新作を選んだジョシュア。さまざまな仕事を経験し、俳優として充実の時を迎えているようだ。
<「tvline.com」 10月10日記事より>