スパドラ！最新ＵＳレポート

米ドラマ「SCORPION／スコーピオン」は、トータルIQ700の頭脳派集団“スコーピオン”が最新テクロノロジーを駆使して難事件に挑む、犯罪解決ミステリーだ。天才“スコーピオン”の面々は社会的には不器用な性格ながら、それぞれの得意分野を生かし、欠点を補い合う。一般人には想像もつかない、天才たちの発想や言動が魅力的で、多くの視聴者を引きつけている。

しかし、そんな“スコーピオン”たちのキャラクター描写が「ステレオタイプ」だとする意見もあるらしい。

「僕らが作っているのは、爽快な連続ドラマだ。複雑なキャラクターがひっかき廻すドラマなんて、視聴者に見てもらえるんだろうか？」と、反論を唱えるのは、「SCORPION／スコーピオン」に出演中のアリ・スティダム。数学者としては天才だが、ちょっぴり気弱で変わり者のシルヴェスターを演じている。

アリは、“スコーピオン”の面々が誇張された天才キャラ付けをされていることは認めるものの、「視聴者に毎日の生活を少しだけ忘れてもらえるよう、楽しんでもらいたくて番組を作っている」と説明。「ステレオタイプ」が視聴者の求める天才たちのイメージであり、それに応えるのがテレビのエンターテイメントだとみなしているのだ。

「僕らの番組に誇りを持っているからね！」と、シルヴェスターのキャラ付けに自信は揺るがないアリだが、それでも、実生活は「シルヴェスターより、ちょっとだけ僕の方がクールだと思う」と本音をチラリ。特に番組衣装に関しては、ガチガチの理系男子ファッションに身を包んでいるシルヴェスター。その衣装から私服に着替える時、鏡の自分に「僕はもうイケてなくないぞ。僕は役者としてイケてない奴を演じてただけなんだ」と言い聞かせているのだとか。他の“スコーピオン”が個性的な衣装で決めているだけに、ちょっぴり羨ましいようだ。

「ビッグバン★セオリー　ギークなボクらの恋愛法則」しかり、視聴者にとっては、天才とは一般人と少々ハズれた感覚を持つ人々。「SCORPION／スコーピオン」のような、イメージ通りの天才キャラをあなたはどう思う？


＜「techtimes.com」　2月23日付け記事より＞