October 29, 2015
「NCIS: ニューオーリンズ」のスコット・バクラは、現在、撮影地のニューオーリンズに居を構え、週に5日は同地に滞在している。住み始めて芽生えた、自身のニューオーリンズ愛について熱く語っている。
スコットは、これまでにも映画の撮影でニューオーリンズを訪れたことはあったものの、冬だったためか、それほど強い印象を持たなかった。ところが「NCIS: ニューオーリンズ」以降、スコットの心は一変。「この街と個人的なつながりができた。だから以前よりもずっと街の良さを理解できるんだ」
ニューオーリンズは、2005年に発生した超大型のハリケーン・カトリーナの直撃で、壊滅的な被害を受けた。約1800人の死者を出した悲劇の後にも、多くの市民は街を離れたがらなかった。今となって、スコットは彼らの郷土愛が分かるのだという。
「ぜひ一度ニューオーリンズに足を運んでもらいたいよ。なぜ人々がこの地に何百年も住み着いているか、分かると思う。僕はニューオーリンズの音楽と食べ物が大好きだ。音楽と食べ物はこの街に大きな影響を与えているんだよ。僕は、自分の街にこれほど誇りを持っている人々に今まで会ったことがない」
ニューオーリンズ愛を感じ始めた、スコットは、女優のパトリシア・クラークソンらと一緒にドキュシリーズ(ドキュメンタリーシリーズ)「New Orleans, Here & Now」を共同製作した。スコットは「街は壊滅的だったけれども、人々はそれでも前進し、生きることをあきらめなかった。このドキュシリーズは特定の街が舞台ではあるけれど、僕は世界中の人々に共感してもらえると思う」と語っている。
「NCIS: ニューオーリンズ」は、米国ではシーズン2が始まったばかり。これからもスコットとニューオーリンズの付き合いは長くなりそうだ。「街の特色が番組のすみずみまで浸透していると思うんだ。この街自体が、番組の登場人物の一員なんだよ」とスコット。これからも「NCIS: ニューオーリンズ」を通し、その魅力を伝えてゆく考えだ。
<「cbsnews.com」 8月28日付け記事より>