May 18, 2016
天才集団がユニークな個性とそれぞれの得意分野を生かして難事件の解決に挑む「SCORPION/スコーピオン」。人気ドラマシリーズの製作総指揮者の一人、ニコラス・ウートンが、製作現場の裏話を語っている。
「SCORPION/スコーピオン」クリエーターのニック・サントーラと共にショーランナー(現場の実質的責任者)でもあるウートンにとって、番組の裏方である優秀な製作チームには、しばしば驚かされるという。
「僕らはキャラクターたちにとんでもなくクレイジーなことをやらせようと思いつく。それに対して製作チームは決して“無理”とは言わないんだ。たとえば、崖にフェラーリが引っかかってるシーン(シーズン1第22話)は“絶対無理”と言われるのを期待して書いたんだけど、製作チームは『分かったよ、こうしてこうすればいい』なんて言うわけだ。最高だよね」
そのフェラーリの中にいたのは、ウォルター(エリス・ガベル)。まさに危機一髪のシーンだったが意外にも、あのシーンを撮影したのはスタジオの中だったとか。
「そう、スタジオで撮影したんだよ。そして車も無かった、あれは全部CGだったんだ。引きで車が見えたシーンは少なくて、ほとんどエリスのクローズアップのシーンだったからね」
もちろん番組の成功は裏方ばかりでなく、役にピタリとはまった出演者たちの貢献も大。中でもウートンのお気に入りは?
「ハッピー(ジェイディン・ウォン)だね。彼女について脚本を書くのは楽しい。彼女があんなに楽しい女優だったなんて知らなかったね。素晴らしいコメディアンだよ、ドライな笑いで、そこがまたいい」と大絶賛だ。
そしてもう一人、ウートンを楽しませるのが、ロバート・パトリック。繊細な一面を見せたかと思えば、タフな男の一面も。「驚くほど演技の幅が広いんだ。だから彼について、いろいろな瞬間を書くのが楽しいんだよ。サングラスを外した彼も好きだなあ」
同じ米CBSで放送中の「NCIS ネイビー犯罪捜査班」とは製作スタジオ(CBS TVスタジオ)も一緒の仲間同士。クロスオーバーの機会は願ってもないことだろう。「予定はないけれど、そうなれば嬉しいね。彼らも素晴らしいキャラクターを作り上げているし、熱心なファンも抱えている。クロスオーバーの話があれば、いつでも前向きに考えるよ」
ロングランを続ける人気ドラマシリーズ「NCIS ネイビー犯罪捜査班」はシーズン14がスタート。その背を追いながら、「SCORPION/スコーピオン」は順調に米CBSでシーズン3を迎える。
<「assignmentx.com」 4月16日付け>