スパドラ！最新ＵＳレポート

「エレメンタリ― ホームズ＆ワトソン in NY」のクリエーターで製作総指揮者の一人、そして現場を仕切るショーランナーを兼ねるロバート・ドハティが、同番組を製作する米CBS TVスタジオズと、新番組の企画を含む3年間の新契約を結んだことが明らかになった。

この契約により、ドハティは引き続き、製作総指揮者及びショーランナーとして「エレメンタリ― ホームズ＆ワトソン in NY」のトップに君臨することになる。

このたびの決定は、「エレメンタリ― ホームズ＆ワトソン in NY」が米CBSにもたらす巨額の利益への対価そのもの。CBSのレスリー・ムーンヴェスCEOは、5月の会合で「『エレメンタリ― ホームズ＆ワトソン in NY』は、昨年だけで8000万ドル（約85億円）の利益を生み出した」とコメント。同番組の権利はグループ会社のCBS TVスタジオズが所有しており、好調なSVOD（定額制動画配信）や海外市場での販売から生まれる利益は莫大なものとなっているのだ。

ムーンヴェスCEOは、その一方で、番組の権利をワーナー・ブラザーズが所有する「パーソン・オブ・インタレスト」に関して、儲けは「半々」と語っており、CBSにとって番組の権利を所有しているかどうかが重要との見解を示している。

ちなみに、「エレメンタリ― ホームズ＆ワトソン in NY」は今秋以降、CBSにてシーズン５へ放送継続されるが、「パーソン・オブ・インタレスト」は、現在放送中のシーズン５での終了が決定している。


＜「deadline.com」　6月10日付け＞

​