July 5, 2016
「メンタリスト」のサイモン・ベイカーが、イメージキャラクターを務める高級ブランド、ジバンシーの男性用フレグランスPRのためアラブ首長国連邦のドバイを訪問、地元メディアのインタビューを受けた。「メンタリスト」が全世界で放映、大ヒットを飛ばしているサイモン、現地でも映画スターに劣らぬカリスマ性で、その魅力を振りまいている。
今や日本でもさまざまな“メンタリスト”がメディアに登場する時代。彼らの存在を知らしめる意味で、サイモンが果たした役割は小さくない。「メンタリスト」では、人の心を見抜き操る技術を駆使し、事件を解決してきた。7シーズンの間、“メンタリスト”パトリック・ジェーンを演じたサイモン自身もその技術を取得したのだろうか?
「神経言語プログラミング(心理療法の一つ)の要素を学んだね。役者には必要なことでもある。例えば、君が誰かと出会い、すぐに親しい関係を築きたいと考えるとしよう。その場合、君は、相手が持っている情熱やエネルギーを素早く見抜くコツをつかまなきゃならない。そこから関係が生まれるんだ。『メンタリスト』のパイロット版を撮る前から、僕はその世界を少しだけ学んでいた。ただし実際のところ、番組で本当に“メンタリスト”の技術を使っていたのは、最初のシーズンくらいじゃないかな。おそらく脚本家たちにとっては負担だったんだろう」
その脚本家たちの負担を考慮してだろうか、「メンタリスト」の続編はないと、サイモンは言い切っている。「完結したからね、最終回のまま幕を閉じるべきだと思う。『X-ファイル』や『プリズン・ブレイク』の例もあるし、絶対ないとは言えないけれど、ストーリーを全て語り終えたドラマも存在すると思っている」
サイモンの心の中では、完全燃焼している「メンタリスト」。しかしながら主演男優として、番組に対する思いは人一倍だ。後続の“メンタリスト”系番組に対してはライバル心を隠さない。「『エレメンタリ― ホームズ&ワトソン in NY』はシャーロック・ホームズの物語を練り直したものではあるけれど、僕らの番組からかなり影響を受けていると思う。あの番組が始まった時、すごく意識したものだ」
初監督映画『Breath』を撮り終え、これから編集作業に入るというサイモン。多忙なスケジュールだが、次のバケーション先は決めてある。「東京に行くよ!」と、遠いドバイからすでに気持ちはアジアンモードだ。
プライベートだけに、東京でのバケーションについては、それ以上を語らず。エネルギッシュなサイモンをリチャージする滞在になるのかもしれない。
<「thenational.ae」 6月4日付け>