September 15, 2016
「ER 緊急救命室」「フォーリング スカイズ」のノア・ワイリーが、米保険会社の定期検診推進キャンペーンのために出演したTVコマーシャルがアメリカで話題になっている。
「ER 緊急救命室」のジョン・カーター医師役で、世界中で最も有名な“ドクター”の一人となった、ノア・ワイリー。同コマーシャルでは久々の白衣姿を披露しているだけではない、さらに強力な“同僚”ドクターと夢の共演を果たしているのだ。
このコマーシャルに登場するのは、ノアの他に、パトリック・デンプシー(「グレイズ・アナトミー」)、アラン・アルダ(「ER 緊急救命室」「M*A*S*H」)、リサ・エデルシュタイン(「Dr. House」)、そしてドナルド・フェイソン(「Scrubs 恋のお騒がせ病棟」)。いずれも超人気医療ドラマ/コメディシリーズの主演級スターたちだ。
今でこそ、映画やTVのスターが米国内のTVコマーシャルに出演するのは珍しくなくなったが、それでもここまでトップスターたちが一堂に集まるのは過去にも例がない。今回、5人のスターたちが出演を決めたのは、彼らが医療ドラマ出演を通し、定期検診の大切さを理解しているからだ。
ジョン・カーター医師を演じていた当時を思い出し、ノアが語る。「『ER 緊急救命室』に出演していた時のことをよく覚えています。多くの米国人が健康保険を持っておらず、ERがしばしば緊急でなく、一般的な症状の治療のために使われてしまうと聞きました。ERに来る人たちは長時間、待合室で待たされ、もはや症状が無視できない状態になって、ようやく治療を受けることができるのです。悪化して、ERの医師に緊急治療されることも少なくないのです」
「ER 緊急救命室」では、幾度となく待合室でトラブルが発生するシーンが登場したが、決して非現実的な脚色ではなかったということらしい。さらに悪いことに、ノアが「ER 緊急救命室」に出演していた頃と状況はほとんど変わっていないという。
「そのような状況に歯止めがかかっておらず、残念に思います。僕らは10年前にも、自分の身体に関心を持つことがいかに大切かと伝えようとしていました。皆が自分の血糖値や血圧、肥満度指数、そしてコレステロール値を把握していれば、毎年たくさんの人々の命が失われず済むはずなのです」(ノア)
TVスタードクター共演の定期検診推進キャンペーンは今後TVの他、インターネットなどさまざまなメディアで展開される。アメリカ疾病管理予防センター(CDC)の医師は、人々が定期検診など積極的に予防治療を行うことで、全米で年間の死亡者を10万人減らすことができると話している。
<「people.com」 9月8日付け>