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スパドラ!最新USレポート Vol.467:「NCIS: ニューオーリンズ」のスコット・バクラ、徹底する脚本へのこだわり 「台詞を話すのは自分だから」

November 2, 2016

NCISNO_yr2_us250_1102.jpgNCIS ネイビー犯罪捜査班」の顔がマーク・ハーモンならば、そのスピンオフ「NCIS: ニューオーリンズ」の顔は、スコット・バクラ。主役のドウェイン・プライド役を演じ、2016年からはプロデューサーにも名を連ねている。

主役でありプロデューサー、そして現在62歳の大ベテラン、スコットはまぎれもなく番組のリーダー的存在だ。製作にも深くかかわるスコットが、最も出来に関心を持つのが脚本。

スコットは、番組を娯楽として楽しんでもらいたい一方、現実を反映したストーリーでなければならないと考えている。「すべてのストーリーがある意味、(現実との)クロスオーバーのようなものなんだ。現実社会で起こっていることを取り入れないわけにはいかない。世界で起こっている事件や問題に注目して、番組に反映させている」

現実を意識したストーリーに対し、「NCIS: ニューオーリンズ」捜査チームは、視聴者の理想とする正義を追及できるのか?それを確認するのは、スコットら出演者の役目でもある。

「脚本が送られてきて、自分のキャラクター(ドウェイン)がどんな言動をするのか確認している。もし、おかしいと感じたら、脚本家たちと長い話し合いの時間を持つことになるよ。この言動によって、最終的にどのような結果をもたらすことになるのかとね」

厳しいチェックも当然、「その台詞を話すのは自分だから」(スコット)。台詞とはいえ、スコットは自身の発言に責任を感じている。主役として、ドウェインを視聴者から愛されるキャラクターに育てなければならない。そのためには、台詞には最大限の気配りが必要なのだ。

「NCIS: ニューオーリンズ」一話あたりの撮影日数はロケ4日、スタジオ4日の計8日。現在、62歳のスコットにとって、ロサンゼルスの自宅を離れ、ニューオーリンズで行われる撮影は楽ではない。「過酷なまでに大変だよ」と愚痴もチラリだ。

それでも番組のリーダーは質の高い番組作りのために手を緩めない。共演者からは、そんなスコットから、現場で学ぶことがたくさんあると最大限の敬意が寄せられている。


<「cbs12.com」 10月25日>