February 7, 2017
「NCIS ネイビー犯罪捜査班」で、NCIS局長レオン・ヴァンスを演じている、ロッキー・キャロルがシーズン14の第12話「Off the Grid」で自身4度目となる同ドラマの監督に挑んだ。
シーズン12のエピソードで初めてメガホンを取り、シーズン13では2エピソードを監督。そして今回が4度目ともなれば、ロッキーの監督業も板についたものと思いきや…。
「僕は自分のことを“監督”じゃなく、“コラボレイター(共同制作者)”と思っているんだ。たいていの人は監督とは皆に命令を出すのが仕事だと考えている。それだと最悪だよ、なにしろ僕は翌週には俳優として現場に戻ってこなくちゃいけないんだからね。だから僕は共演者たちとは、できるだけ波風立たないように仕事をしているつもりだ。“これ(監督)が終わったら、俳優として戻ってくるんだぞ”と自分に言い聞かせながらね」
ヴァンス局長を演じる際のコワモテぶりとは大違い。ロッキーは意外にも(?)気遣いの人らしい。
「監督をやりながら、いかに自分が大変な責任を背負っているか気づかされることがあるよ。監督をしてから、(俳優として)監督に一層敬意を払うようになった。監督をしている時は、文字通り、世界中の重圧を双肩に担っているような気分になるんだ。僕にとっては、王室の結婚式のプランナーを任されるのと同じようなもの。とにかく俳優が思いもつかないほど、監督は多くのことに気を配っているんだ。俳優なら、ヘアメイクをしてもらって、台詞を言えば、それで仕事は終わり。その一方で、現場に最初に来て、最後に帰るのが監督なんだ」
まるで監督なんてやるもんじゃない、とでも言いたげなロッキーだが、それでも続けられるのは、現場のクルーたちとの“コラボレーション”を楽しんでいるから。
「クルーたちは最高だ。僕は頼りきっている。それに僕は、クルーたちの意見を受け入れないような傲慢な人間じゃないからね。彼らは『もう1シーン撮影した方がいいんじゃないか』とか『反対のアングルからも撮影しておこう』なんてアドバイスをくれる。僕はまだ監督業について学んでいる最中なのさ」
誰もがちょっとした気を配りあい、仕事を円滑に進める。「NCIS ネイビー犯罪捜査班」がシーズン14に突入して、まだまだ続きそうな気配は、こんな働きやすい現場だから生まれるのかもしれない。
<「parade.com」 1月17日付け>