May 25, 2017
80年代に大ヒットしたドラマシリーズ「冒険野郎マクガイバー」のリメイク版「MACGYVER/マクガイバー」に、マクガイバーの良き相棒ジャック・ダルトン役で出演する、ジョージ・イーズが米誌のインタビューに答えている。
「CSI:科学捜査班」では、愛されキャラのニック・ストークスを演じ、お茶の間の顔となったジョージ。「MACGYVER/マクガイバー」「CSI:科学捜査班」を放送する米CBSのCEOレス・ムーンヴェスの秘蔵っ子でもあり、今回の出演もムーンヴェスから直々に声がかかったという。
「彼(ムーンヴェス)には、仕事面でとても世話になっているよ。僕はまるで映画『メジャーリーグ』でピンチになると呼び出される(チャーリー・シーンの)キャラクターみたいな気分だ。彼は僕に『MACGYVER/マクガイバー』へ何かしらのエネルギーを注ぎ込んで欲しかったんだと思う」
主役のマクガイバーを演じるルーカス・ティルはまだ26歳。米TV界の超大物ムーンヴェスは、若々しく精力的かつ50歳のベテランでもあるジョージの力が必要と判断したのだろう。
しかし、親子ほどの年の差のあるジョージとルーカス。二人の間にあるジェネレーション・ギャップを、ジョージも否定しない。
「ルーカスの演技への取り組みと、僕の取り組みは全然違う。僕は自分の台詞を紙に書き出して、ずっと手元に置いておくのが好きなんだ。そうやって時間をかけて自分のシーンを理解していくのだけど、ルーカスのやり方は真逆。サーッとそのシーンに入り込んでしまうんだよ。僕が準備万端で撮影に臨んでも、彼はなんとかして、僕から咄嗟の反応、リアルな反応を引き出そうとするんだ。だから、僕らのシーンがリアルに見えるのは、彼のおかげかもしれないね」
マジメな現代っ子からは意外な提案もあった。ジョージの手書き台本を見たルーカスが、なんとプライベートでのリハーサルを申し出たのだとか。「おかげで、僕らは毎夜最低でも4時間のリハーサルをしてるんだよ」と、ジョージはちょっぴり泣き言だ。
一方のルーカスは、過去のインタビューで「ジョージがいなかったら、この仕事(『MACGYVER/マクガイバー』)はうまくいかなかった」と、先輩俳優へ絶大な信頼を明かしている。共に米南部テキサス州出身の二人の間には、すでに絆が出来上がっているらしい。
「僕らの根っこにあるものは同じじゃないかと思っている。南部の人間が持つ地域性というのかな、行動のリズムやくだらないユーモアのセンスとか似てるんだ。かれこれ一年以上ルーカスと一緒にいるから、仲はいいんだと思うよ」
アクション満載の「MACGYVER/マクガイバー」。「アクションシーンがたくさんあるから、体にキツイ。昼寝をして体を休めて、膝や腰を局部冷却しながら頑張ってるよ」と、ベテランならではの悲哀を語るジョージ。トレードマークの笑顔の裏には、毎夜4時間のプライベート・リハーサル、そして体力との闘いがあるのだ。
<「parade.com」 2016年10月7日付け>